2018年08月30日

「アインシュタインの言葉」もあります

前略;
手元に「ティール組織」(フレデリック・ラルー)(英治出版・2018-1)があります。
この中に、こんな文章があります 
「経済的には、限られた経営資源で成長を続けるというモデルは、必ず壁にぶつかることになっている.最近の金融危機は、やがて来る大地震の前触れに過ぎないのかもしれない。多くの種やエコシステム、そして人類自身は生き残れるだろうか?それは私たちが自分自身の意識を高められるかどうか、そしてこの世界との間に新しい関係を築き、この世界に与えてきた損害を癒せるかどうかにかかっている。これはおそらく誇張ではなく、悲しい現実だ。

アインシュタインは、「問題は、それが起こったときと同じ意識レベルでは解けない」という有名な言葉を残した。
おそらく人類は、意識の新たなる段階(ステージ)、新たなる世界観に到達して組織を再生する必要がある。
社会が別の世界観に移行し、これまでとは、劇的に異なる、新しいタイプの組織を創るかもしれないという考え方は、希望的観測にすぎないと考える人々もいる。

しかし、これはまさに人類の歴史の中で何度か実現してきたことなのだ。そして今、物の見方(そして、組織モデル)がさらに変化することを示す要素がいくつも存在している。
発達心理学は、人類の意識がまさに移行しようとしている次の段階(ステージ)について多くのことを主張している。この次の段階(ステージ)に入ると、人は自分のエゴ(利己心)を抑制し、より自分らしく、健全な存在になる。過去が将来への案内役になるのであれば、人類の意識が次の段階へと成長すると、組織モデルもそれに応じて発展するはずである。」
――――こう述べている。
本の紹介です。
https://www.amazon.co.jp/%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%83%AB%E7%B5%84%E7%B9%94%E2%80%95%E2%80%95%E3%83%9E%E3%83%8D%E3%82%B8%E3%83%A1%E3%83%B3%E3%83%88%E3%81%AE%E5%B8%B8%E8%AD%98%E3%82%92%E8%A6%86%E3%81%99%E6%AC%A1%E4%B8%96%E4%BB%A3%E5%9E%8B%E7%B5%84%E7%B9%94%E3%81%AE%E5%87%BA%E7%8F%BE-%E3%83%95%E3%83%AC%E3%83%87%E3%83%AA%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%BB%E3%83%A9%E3%83%AB%E3%83%BC/dp/4862762263/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1535592044&sr=8-1&keywords=%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%83%AB%E7%B5%84%E7%B9%94
ここでは、地球温暖化問題をどの程度議論しているかわかりませんが、少なくとも大きな変化がなければ次の段階(ステージ)へ行けないようです。

未来の予測は、なぜか変化する社会を推定するのみです。
「変化を作り出す」ことをしなけrばならないのです。
人類と生態系が生き残る条件がIPCCから示されているのであります。
目的は「人類・生態系の生存」であるわけで、目標は、平均気温(+2℃以下)を実現ことです。
更に具体的に言えば、今世紀前半までにGHGの排出(実効)をゼロの社会を実現することです。
すでに人類は過去にそのような社会(古代から前近代社会の時代)に住んでいたわけですから、答えも判っています。
しかし「利口バカ」の人間をどのようにリードするが課題です。
死ぬわけではない、今の大量消費文化を否定することができるかどうかでしかないのである。
もう地球サミット(1992年)以降26年もイジイジしていただけで、時間を無駄に使ってしまった。
アインシュタインの云う「同じ意識レベル」をキチンの認識し理解し「新しい世界観」を作り上げなければならないのです。
毎度おなじですが、保温の著者の言葉を引用してみました。
こんなところです。
2018-8-30
森下克介
  


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2018年08月28日

「危機管理と人文学」の視点について

前略
ここに「危機管理と人文学」(高山博2011/12)があります。
file:///C:/Users/Owner/AppData/Local/Microsoft/Windows/INetCache/IE/2PSLZI7N/kikikanri.pdf

主張は、東日本大震災への反省のようである。
しかし私は「地球温暖化(金星化)ストップ策」であります。そのような目で読みます。

ここでは、「危機を3つに分類し、1)、「既知の危機」(過去に経験済み)、2)、「未経験の危機」(前例のない金融クラッシュやサイバーでの情報ネットワークの機能停止など)3)、「想定することも想像することも難しい危機」(具体的なイメージを提示することが難しい。)この3)、の危機そのものについては想像し難くても、その対応については、1)と2)のタイプの危機と同様に人文・社会科学の知識が助けとなってくれるだろう」と説いている。

更に、「東日本大震災は1)の「想定可能な危機」であり、これは想定できなかったのではなく、想定したくなかった、目の前にあることを見たくなかった、ということに過ぎない。」――と言い切っている素晴らしい。
尚更に、【人間の常識を重視している社会であれば、このような過ちを犯すことはなかっただろう。】――と言うのである。私も同感です。

さて、更に「危機対応」の項について、
「まず「危機の選別」であり、それに対して「可能な限り具体的なシミュレーション」であるという。次いで「危機発生後の対応マニュアル」を作成する。ここで、人々は英夫の指示には従うが、信頼度の低い政府の場合従う人は少ない。
このような社会では、いかに人々を説得できるかが重要となるが、危機発生後には人々を説得するための時間的余裕はない。事前に、特定の機関に強力な権限を与えることを定めておいたり、起こりうる危機とそれへの対応を繰り返し人々に伝えておくしかない。」と言っている。

最後に、「このように、危機管理の鍵となるのは、先端技術ではなく、むしろ、経験知、想像力、人間・社会への洞察力である。危機の想定、危機に対する予防策や事後のより長期的対応に於いて、人間・人間集団・社会を研究してきた人文学、社会学の果たす役割は決して小さくない。人間の根本的な行動原理を理解する行動原理を理解する力を与えてくれる人文学は、危機対応に際してのみならず、私たち一人ひとりが人生を生きる上で重要な、極めて実践的な学問だということができる。」――こう締めくくっています。

素晴らしい見解です。このようなことを日本中にもっと広めて頂きたいと思います。

一つだけ追加のお願いがあります「危機の想定、危機に対する予防策だけが有効で「事後のより長期的な対応」は地球にはそんな余力はないことを確認しておいていただきたいと思います。
平均気温が+1.5℃または+2℃を越えたら、その後は人間が何をしようと気温は自動的に上昇してしまい、最後は金星の様に数百度の灼熱地獄の地球になってしまうというのです。
更に、もうすでに時間がないのです、今にでも世界中が今の生活のGHGの排出を止め、今後の「自給自足・地産地消」の生活に移行しなければならないのです。その社会の提案は、すでに多くの提案があります「流域環境圏を基にこの国を創る」など多くの提案があります、それらを基本にして、地域の自治州としての工夫をするための活動のためにGHGの排出余力を使うしかありません。
https://www.amazon.co.jp/%E6%B5%81%E5%9F%9F%E7%92%B0%E5%A2%83%E5%9C%8F%E3%82%92%E5%9F%BA%E3%81%AB%E3%81%93%E3%81%AE%E5%9B%BD%E3%81%AE%E5%BD%A2%E3%82%92%E5%89%B5%E3%82%8B-%E7%AD%92%E4%BA%95%E4%BF%A1%E4%B9%8B/dp/4931388620
更に
https://www.amazon.co.jp/s/ref=nb_sb_noss?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&url=search-alias%3Dstripbooks&field-keywords=%E6%B5%81%E5%9F%9F%E5%9C%8F
最後に、高山先生には大いに活動をお願いいたします。
勝手を言いますがよろしくお取り計らいください。
2018-8-28
森下克介
  


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2018年08月27日

ダーウインの名言

前略;
TVを見ていて思い出したこと、ダーウインの名言です。
++++++
1、最も強い者が生き残るのではなく、
2、最も賢い物が生き延びるわけでもない。
3、唯一生き残るのは、変化できる者である。
It is't the strongest of the specis that survive,nor the intelligent but ones most responsive to change.
+++++
最後の「most responsive to change」である,
ここでの[change]とは、すでに気温が上がってきたとか、乾燥してきたとかが、徐々にとか急激にとか現実に変化し始め、
他の個体が滅び始めたとかという状況ではないか、と思います。
それに対応して、甲羅を厚くしたり、地中に潜ったりするような変化をして生き残ったとでもいうような変化でしょう。

この場合は、少なくとも目の前の変化を感じて、それに対応(response)するような現象としか考えられません。
だから、まずは、そんな中で、人類・人間は生き延びてきた。その強さと知恵と対応力が評価されると思います。

しかし、今は違います。
今度は、人間の知恵と意思の強さと「IPCCの云う地球の温暖化」という”実体験ではない「、思考上の変化(change)」“への
”適応力(response)”が求められているのではないでしょうか。

ダーウインが生きていたらなんと言うのでしょうか、
きっと「人間も同じような動物なので、そこまでの能力はなく絶滅するべき存在だ」と言い切るでしょう。

しかし、このAI・ゲノム編集などの高度科学技術の時代のわれわれは150年も前の、前科学時代の評価には負けません。
人類の知恵・生命の核心を理解し始めているわれわれ人類は、やらなくてなんぞ!!

地球温暖化の最終状態をみんな知っています、理解しています、どうすれば良いかも見えています、
しかし「踏ん切り」がつかないだけです。しかし時間がありません、それも知っています。

「トランプさん」「・習近平さん」の力があれば、きっと人類・地球は救えるでしょう。
世界はそれを待っています。

他力本願での終わりです。
草々
2018-8-27
森下克介
   


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2018年08月24日

「ブレグジット」と「地球温暖化」のアナロジー

前略;
今日もまた「地球ブレグジットの話題」がTVで報道されています。
振り返って、2016年6月のイギリスの国民投票、「地球69対48」で、イギリスは「EU離脱」を決めました。
離脱すれば、移民、ユーロの危機を免れる、供託金を出さずに済む等々が話題になりました。
その後、この状態に投資家が学び、長期投資・分散投資等が議論になりました。

来年春、2019年3月29日には離脱しなければならないのです。

「イギリスが自ら離脱する」のであって、「EUが離脱させるのではない」ので、メイ首相には弱みだけの感じです。ほとんど駆け引きの材料はなさそうです。EUと議論をして条件が合わないからとか、EUから直接に不利なことをされたとかいうわけではないのです。一方的にイギリスが離脱を言い出した、自分勝手な離婚はそれなりの負担を覚悟しなければならないと同じ様に交渉は厳しい物になっているようです。それにしても時間がないようです。(国民投票は何だったのでしょうか。)

さて、私の視点は、
1、ブレグジットの国民投票の時の議論で、移民は悪い、EUのユーロは問題だ、等々悪口だけでした。さいしょのEUメンバーにイギリスはいなかった、途中から加盟した、などのいきさつもあるので元に戻るくらい簡単だ、という考えもあったのでしょう。
2、政治家はモット責任があるはずでしょう。日本でも「減税を叫べば当選できる」というのは、投票者の行動が無責任というだけでなく立候補する政治家の無責任さのほうに驚かされる、それを実現する手立て、その結果を何も表明していないので、財政赤字を垂れ流して平気である。それと全く同じことがイギリスのブレグジットでも起っていることです。
3、地球温暖化は、宇宙が地球に温暖化を迫っているのではありません、人間が自分たちで温暖化を加速させているのです、もう少しで温暖化を完成するのです、EUのブレグジットは良いことかもしれませんが、地球温暖化は全く良いことではありません、とんでもないことです。それでも自分たちが引き起こしたことでこれを止めて「もと」に戻さなければならないのです。
4、今にしてみると、イギリスでは国民投票で現状維持の方が良かった様に感じ始めていると同様に、訳のわからない温暖化議論はトランプさんが言っているように「フェイクニュースでしかない温暖化議論」を意識することはない、そう世界中が確信し始めているのではないでしょうか?恐ろしいことではありませんか?ブレグジットどころではないのです。
5、やっぱり、人間は「利口バカ」でしかありません。目先の金もうけだけです。民主主義の原点である投票による結果は、その条件が整っていなければとんでもないことになるというわけです。いっそのこと中国の様に「独裁国家」になったほうが良いのでしょうか?悩みます、習近平さん万歳!!でしょうか?
6、そうはなりたくないです。簡単に言えば言論の自由・人権の確立は絶対条件です。これからやらなければならないのは、「全人類の地球温暖化の理解のための教育と協調と行動」です。学校などの教育機関だけでなく、社会の組織の基本である「政治・行政」更に「すべての企業やグループ」が国民に働きかけるための知識・知恵を磨くことです。そして、「到着点とそこでの人間理解・倫理・哲学」を確立しなければならないのです。「地球温暖化防止のための世界人類の国民投票」はその後です、皆が理解し強調して行動するようになれば投票は実際には不要でしょう。しかし、すでに時間がありません。ブレグジットは延長戦ができる可能性も残っているでしょう、しかしこればかりはそうはいきません。

世界がブレグジットの様にならないために、すぐに・地球上の人間全員が理解と協調と行動を起こさなければなりません。
私が一人で騒ぐのはおかしいのですが、たまりません・・・。
それでは、
2018-8-24
森下克介
  


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2018年08月22日

人間の能力の限界でしょうか?

前略;
人間はすごく利口な生き物である、これからはゲノム編集で新しい命まで作れる、AIでどんなことでも考えることができる、等々である。
嘗て、人間は火を扱い、道具を使い、生き延びるために大型動物も殺し、植物を栽培し、調理して食物としてきた。寒さをしのぎ雨風を避け安全を確保するために、衣類や住居を工夫して暮らしてきた。随分利口な動物である。
しかしこれらは多くの先人が体験した危機への対処の結果である。そういう意味での知恵がある、その結果である。
こうして他の生物にはない人工物を作ってきた。自然を恐れた古代から、自然を物ともしない大規模な人工物を擁する大規模社会を作ってきた。産業革命・IT革命・宇宙への進出等々、素晴らしい人間は鼻高々である。
考えてみれば、古代の集落は洪水によって被害を受け堤防を作り、ダムを作って治水をしてきた。ところがこれらは災害で多くの命を失い、残った者たちがそれで学習(以前の経験を土台にして、新しい仕方を習得していくこと)した結果でしかない。
人類には、「学習という知恵」しかない、これからも同じで、火傷をしてから火箸工夫してその延長になべ窯には取っ手を付けた、そんな目先の工夫(言ってみれば、日本人が得意な「改善」)しかできない。それしか理解できないし、その程度の行動しかできない。
「それで何か問題があるのか?」結構じゃないか、日本のトヨタはそれで日本の屋台骨を背負っているんじゃないか?というのはまさに「正しいこと」である。

今考えているのは、「人間の能力の限界がそこまででしかないのか?」ということです。
それにしても、人間はIPCCが報告する前、19世紀には「地球の気温が上がって行ってとんでもないことになるんじゃないか?」と考えた人たちがいて、1992年の「地球サミット」でIPCCを国連の機関として作った、その結果が、その通りである。その詳細の分析を行ったら、もうGHGの排出をやめなければならない時に来ている、もう間もなくであると結論付けられた。

さて、「利口な人間」はいつまで「金儲け」だけにしがみ付いて生きていくのか?
誰もGHGを排出ストップする、そんな行動や宣言とか政治とかをしようとしない・・。

「戦前から戦中の日本のマスコミ・マスメディアは、戦争推進派になって戦争を煽りまくった」、彼らは言う「売れない新聞は、給料を払ってくれない」食うためにはお上に従うしかなかった、という。これじゃ国民はたまらない。(ナチスの時代もおんなじで、人間の限界か)
今の時代は、まさに温暖化の戦前(いやもう戦中である)の日本のマスメディア知識人と呼ばれる人達・多くの教育者はみんな同じではないでしょうか?
どこかにいないものでしょうか?クラウドファンディングなどで探せば出てくるのでしょうか?
人間の限界点で仕方がないのでしょうか?
「利口バカ」と言いたい。
相変わらずです。
2018-8-22
森下克介
  


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2018年08月20日

温暖化は他人事(ひとごと)ですね

前略;
朝日新聞デジタル版の社説です。
https://www.asahi.com/articles/DA3S13642916.html?ref=nmail_20180820mo
GHGの排出を80%削減するために、何をするか?
政府が一人でやれば実現できると考えているのではないでしょうか?
人類が一生懸命やってもできないのではないでしょうか?
更にその上にGHG排出を100%削減するための前段でしかないことを判っているなら、
こんな論調はないでしょう。
何の主張もないメディア・マスコミは口を拭って知らん顔では済まないでしょう。
世界中のだれもが、知らぬ顔の半兵衛を決め込んで、全てが通り過ぎるのを待っている。
やっぱり、「利口バカ」としか言えない。
こんな事ばかり書いていて情けない。
草々
2018-8-20
森下克介




  


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2018年08月17日

[super-hot strech]の始まりか?

前略;
少し目につきましたので。
本当の温暖化の記事ではありません。
ここでは、「世界が自然変動によって温暖期に入ろうとしている可能性がある・・」と言っている表現は、微妙な感じです。
+++++++++++++++++++++++++++++++++++
[MIT,tech,rev]の記事です。
止まらない異常気象、「温暖期」の始まりか? 仏研究者が指摘 This summer’s extreme heat may just be the start of a super-hot stretch

カリフォルニアの過去最悪の山火事を含む100件以上の大規模な山火事が、米国西部で猛威を振るっている。猛烈な熱波がアフリカから北極圏にいたる世界中の最高気温記録を塗り替え、激しい嵐が立て続けに米国東海岸を襲っている。

気候変動が、より暑く乾燥した気候状態を作り出し、寒帯ジェット気流の流れを変えることで、こうした現象の多くを発生させ、悪化させていることはほぼ間違いない。そして科学者は、これらはほんの序章に過ぎないと繰り返し警告している。

今週の『ネイチャー・コミュニケーションズ』誌に掲載された論文は、世界が自然変動によって温暖期に入ろうとしている可能性があり、温暖期に入ることで人為的影響による気候変動が悪化する可能性を見い出している。地球が温暖期に入ることで、2018年から2022年の間に特に海面温度の上昇などの「極端な温暖化現象」が発生する確率が上がる恐れがある。

自然変動は、比較的短期間に気温を上下させながら、今後数十年間続く見込みだ。長期的に見ると、将来は今よりもずっと暑くなっていることが気候研究によって一貫して示されている。実際、8月初めに『米国科学アカデミー紀要』に寄せられた論文は、「ホットハウス・アース(温室と化した地球)」へのシナリオという「重大なリスク」を警告する。気温が特定のしきい値を超えると、より高い気温へとさらに引き上げる「自己強化フィードバック」を活性化させる可能性があるという内容だ。たとえば、膨大な量の温室効果ガスを含有する永久凍土層の融解がこれに該当する。人間が二酸化炭素排出量の削減に成功したとしても、「自己強化フィードバック」によって、気候を安定させることは一層困難になるかもしれない。

異常気象の発生が頻発する場合、非常準備金や保険準備金、その他の災害対策用財源は早急にひっ迫することになるだろう(「気温上昇「1.5℃目標」で20兆ドルの節約、スタンフォード大が試算」参照)。

そのうえ、異常気象の連続によってすでに多くの人命が失われている。これからも犠牲者数は増える一方だろう。『ネイチャー・クライメート・チェンジ』誌に昨年、掲載されたある論文は、世界が大幅に二酸化炭素排出量を削減しない限り、2100年までに世界人口の75%近くが生命を危うくする気温や湿度に、少なくとも年間20日間はさらされると予想している。

世界が危険な「ニュー・ノーマル」に入ったと警告する人々がいる一方で、現状はもっと深刻だと主張する声もある。

ペンシルベニア州立大学地球システム科学センター(Earth System Science Center)のマイケル・マン所長は、米公共放送サービス(PBS)に次のように語っている。「ニュー・ノーマルというと、新しい状況に到達し、そこに留まるように聞こえます。ですが、化石燃料を燃やし続け、大気に炭素汚染を排出し続けた場合、地球の表面を暖め続けることになります。その結果、今よりもさらに大規模な干ばつや熱波、猛烈な暴風雨、洪水、山火事に見舞われることになるでしょう」。
+++++++++++++++++++++++++++++++++
視点が甘すぎると思いますが、最近はこんな記事が目に付くようになった。
パリ協定を含め、なぜ世界は動かないのか、動けないのか、人間はこの程度か・・。
悩ましいところです。
2018-8-17
森下克介

  


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2018年08月16日

この夏の暑さは「地球温暖化の影響」どうする。

前略;
アメリカでも、この程度で、何を考えているかわからないような記事です。
東洋経済の記事。
ニューヨークタイムズの記事、「温暖化の影響」実はこれからやってくる。」
https://toyokeizai.net/articles/print/233814
ここでは、
ーー「専門家は、温暖化ガスの排出量を大幅に減らして、私たちが生活スタイルを変えれば(食品廃棄物を削らすなど)、まだ地球温暖化を緩和することはできると言う。だが、この夏のような酷暑を経験すると、その言葉を信じていいものか不安になる。」ーー
こんな程度の評論です。

日本ではどうか?殆んどまともな報道はない。
やっぱり「利口バカ」でしかないのかと思う。

ここまでです。
2018-8-16 
森下克介
  


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2018年08月13日

「EVの普及は非現実的」でしょうか

前略;
2030年になっても、今と同じ「消費文明」を続けられる(人口はまだ増えるのに)と考えられているのでしょうか?
自動車のガソリンを電気に変えればそれでいい(発電のシステムは今のままで)となれば、2040年には、地球の平均気温が(+1.5℃)が現実のものになるでしょう。もう、そう成ったらいくら人間が頑張っても温暖化は「高温化」のフェーズに入り込んでどうにもならなくなるはず。

「EV普及は非現実的」充電施設が決定的に不足、
https://diamond.jp/articles/print/176887
この記事が言っているのは、だから「今までの通りガソリンを使うしかない。」2030年以降も今まで通りのガソリンを使う「消費文明」にドップリ浸かった世界を前提に考えている。

最近、第5次環境基本計画で、環境省の中井氏が、「地域循環共生圏」を取り上げ、「21世紀後半にはGHGを実質排出しない、つまり、森林などが吸収してくれる範囲に抑え込む」概念を世界の国々がコミットした、と述べている。
「農山漁村と都市」(森・里・川・海)が自然の恵みを引き出して、地産地消、自律分散のエネルギー、食料といったものを循環させることがテーマになっているとのこと。丁度私の提案と近いものがあります。それでも「河川を中心に据えた自治州は経済圏であるだけではなく、生活圏・生命圏であり自治の単位であるわけです。
自給自足は「安藤昌益」の言う「直耕」(自然循環の中で正しく農耕を行い生活していくこと)を基本とし、「不耕貪食」(自ら労働をせず、他人が働いた成果を盗み取ること。聖人や王などといった支配者が自ら働かず、農民の労働を貪り食うこと)を排除する社会、である。(現在の都市は存在しない)

時間は有りません、ひょっとして「共産主義社会」をイメージするかもしれませんが、「EV協同組合の精神」(相互扶助社会)に基づいた地域自治の社会が可能でしょう。「マルクス主義の共産党」は欧米では否定されています。日本がなぜそれを認めた格好になっているのか不思議です。有識者と言われる人でも「日本共産党綱領」を納得したといっているようです。これからは、間違えても日本・世界の「共産主義革命」は避けなければならないでしょう。

大変な道のりだからこそ、すぐにでもキチンとした方向性をもって、国民的スタートをしなければなりません。今回の自民党党首改選で憲法改正議論が始まります、共産主義の排除と協同組合組織(相互扶助社会)の正しい自治を位置づけて、中国やそのほかの共産党独裁政権を排除する世界の国民運動を進めなければならないでしょう。最近ではベトナムでも言論の制限で逮捕拘禁された人が出たとか、逆行を許さない世界を早急に。

少々過激で・当局ににらまれそうです。人類生存のための正義は曲げられません。
では。
2018-8-13
森下克介
  


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2018年08月11日

「わけあって絶滅しました」への道へ、一直線

前略
特に最近は、人間を「利口バカ」と考え初めていました。
本当に、「人間はバカだから絶滅するのではないか」とも思い始めています。

例えば、本日の農業新聞に、「高CO2でも米増収」という記事が出ていました。
温暖化への「適応策」という視点から見れば妥当でしょう。それにしてもそんなことをしている時期はとうに過ぎたはず。
記事には、もっとすごい、コシヒカリの系統品種で、「「50年後のCO2濃度」」を想定した、とある。

チョットチョット、50年後には現状のCO2濃度以上になっていたら、その先は人間の排出するGHG以上に
自動的に(自律的に)地球自身がべらぼうなGHGを排出しはじめ、人間の力が及ぼない状況になっていて、
「地球の金星化」にまっしぐらに進んでいる状態であるはずです。

そんな50年後のCO2濃度をどのように想定したのでしょうか?
そんなことまで考える、利口な人間。
でも「それはないでしょう」と言うようなことをやり、公表する国の機関(農研機構)、マスコミ(新聞)が実態です。
これが私の言う「利口バカ」の正体です。

これは「わけあって絶滅しました」という本の紹介記事です。
https://diamond.jp/articles/print/177206
アマゾンの本の紹介です。
https://www.amazon.co.jp/o/ASIN/4478104204/diamondinc-22/

人類も、地球上の多くの種の一つでしかありません(不思議なことに、体毛がありません)。
獣(ケモノ)ではないのだから地球上の生命としては異端で、はじめから滅ぶべき種であるのかもしれません。
嘆き節です。
2018-8-11
森下克介



  


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