2025年02月19日

「カーボンキャプチャー」の有効性が評価されたということです。

前略
カーボンキャプチャーの議論にまだ決着ついていなかったということの様です。
全部を再生可能エネルギーとした場合と、一部を再生可能エネルギーとした場合の比較ということの様です。
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一部を再生可能エネルギーに切り替えて、残った化石燃料使用エネルギーを使用した場合の、カーボンキャプチャーを利用した場合の大気中のCO2を回収する場合の比較ということです。
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後者のエネルギーコストメリットを、カーボンキャプチャーによるCO2回収に掛けた場合には、トータルのコストは後者の方が大きいと言いうことです。
だから、全部を再生可能エネルギーにした方が良い。ということです。

注;報道番組では「再生エネルギー」と言う言葉が聞かれますが、貴方は再生エネルギーを使っているのですか?と質問したいと思います。
「再エネ」と言う呼び方には「再生可能エネルギー」という意味が含まれていると多くの人が了解している現実でしょう。
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ーーーーーーカーボンキャプチャーの方が再生可能エネルギーに切り替えるよりもコストがかかってしまうことが研究で判明ーーーーーー
             2025-2-19,
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気候変動を抑えるため、大気中の二酸化炭素を減らす試みが世界中で行われています。
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その取り組みの1つが、「カーボンキャプチャー」などと呼ばれる大気中の二酸化炭素を回収して地中に貯留する技術です。
このカーボンキャプチャーと他のクリーンエネルギーを比較した研究で、カーボンキャプチャーは効果の割にコストが高いことが明らかになりました。
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スタンフォード大学のマーク・ジェイコブソン氏らは2種類の「極端なケース」を想定し、調査対象として選んだ149カ国がいずれかのケースを選んで地球温暖化対策を実施したと仮定して、ケースごとの年間エネルギーコスト、排出量、公衆衛生への影響、社会的コストを比較しました。
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極端なケースの1つ目は、各国の政府がすべてのエネルギー需要を風力、太陽光、地熱、水力発電による熱と電気の使用に完全に切り替え、エネルギー効率もある程度向上させ、公共交通機関の改善、自動車ではなく自転車利用の増加、在宅勤務によるエネルギー需要の削減、長距離の空の旅や輸送のための水素燃料電池の商業化を行うことを想定したものです。
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もう1つの極端なケースは、政府が化石燃料への依存を維持しつつ、再生可能エネルギー、原子力、バイオマスを併用し、エネルギー効率を再生可能エネルギーの場合と同程度に改善するケースです。
このケースでは、149カ国すべてが二酸化炭素を回収する設備を追加し、カーボンキャプチャーにより大気中の二酸化炭素を回収すると仮定されました。
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この2つの「非現実的な極端なケース」を比較することで、電化や風力、水力、太陽光発電に使われるかもしれない資金を二酸化炭素回収に投資することに伴う気候、健康、社会的コストを抽出したとジェイコブソン氏らは主張しています。
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149カ国が1つ目のケースを選び、2050年までに自然エネルギーと効率化によって化石燃料とバイオマスの燃焼をなくすことに成功したと仮定した場合、最終消費エネルギー需要を約54.4%、年間エネルギーコストを約59.6%、年間社会コスト(エネルギー+健康+気候)を約91.8%削減することがわかったとのこと。
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逆に、二酸化炭素排出を削減または相殺するためにカーボンキャプチャーを促進した場合、たとえすべての二酸化炭素が貯蔵されたとしてもエネルギー需要や設備コストがもう1つのケースに比べて増加するそうです。
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ジェイコブソン氏らはこの結果をもって、どんなカーボンキャプチャーの手法でも社会的コストと二酸化炭素排出量は風力、水力、電力に比べて大幅に増加するため、カーボンキャプチャーを推進する政策は放棄されるべきであると主張しました。
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ジェイコブソン氏は「石炭発電所の代わりに風力タービンを追加すれば、二酸化炭素だけでなく石炭による汚染もなくなるのです。
これらの利点は、大気中の二酸化炭素を除去する技術を導入するのにかかる費用の何分の一かで実現できることです」と話しました。

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https://www.msn.com/ja-jp/news/techandscience/%E3%82%AB%E3%83%BC%E3%83%9C%E3%83%B3%E3%82%AD%E3%83%A3%E3%83%97%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%BC%E3%81%AE%E6%96%B9%E3%81%8C%E5%86%8D%E7%94%9F%E5%8F%AF%E8%83%BD%E3%82%A8%E3%83%8D%E3%83%AB%E3%82%AE%E3%83%BC%E3%81%AB%E5%88%87%E3%82%8A%E6%9B%BF%E3%81%88%E3%82%8B%E3%82%88%E3%82%8A%E3%82%82%E3%82%B3%E3%82%B9%E3%83%88%E3%81%8C%E3%81%8B%E3%81%8B%E3%81%A3%E3%81%A6%E3%81%97%E3%81%BE%E3%81%86%E3%81%93%E3%81%A8%E3%81%8C%E7%A0%94%E7%A9%B6%E3%81%A7%E5%88%A4%E6%98%8E/ar-AA1zjIbf?ocid=msedgntp&pc=LCTS&cvid=f1c46fd8aeb449019f453b63d3e2f320&ei=10

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大気中に放出したCO2をカーボンキャプチャーで補足するという方策は、もともと有効性に疑問があったはずです。
ところで、発電の場合には排気ガスから直接CO2の回収をする場合はどうか?という疑問がまだ残ります。
こんな議論をしていることを「小田原評定」と言う様です。
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もういい加減にしたいものです。
では、草々
2025-2-19
森下克介
  


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2025年02月18日

「パリ協定は、邪悪な目標」、そうだ!そうだ!・・・

前略
共和党政権、トランプ政権の姿が見えてきた。
国民、世界中の人たちに「本気で生きろ!」と言っているように見える。
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パリ協定の目的と目標値を、誰がキチンと考えているのか?本気の回答を求めているのです。
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大体プーチンさんの、クリミヤ侵攻、ウクライナ侵攻のいい加減さ!!!!こんなことは有えない、ということをやってシャーシャーシている。
ハマスの攻撃は、古代的な人類の脳味噌なら考えられたかもしれないが、今の時点では、有り得ないことを起してしまった。
よく言われる言葉に「ヒマだなー」と言う言葉が意味する様な、「馬鹿だよ!、もっと考えないといけないことがあるじゃんか!」と言う言葉がぴったりする状況にしか見えない。
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それでも、そんな人が国家(主権を主張する・・)を運営管理している。そんなことじゃないかと思う。
彼等は「温室効果ガスゼロ」なんて「邪悪な目標」だなんて言われても、その意味すら分からないのではないか???
ということを言おうとしているのではないか?とも思える。
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大体において、EUが「ガソリン車はダメでEVなら素晴らしい」と言い出したその先が全くないのは、誰が見たっておかしい。本気で考えるなら「ガソリン車廃止」と叫ぶとっころであるはず。
だから、グテーレスさんが「地球沸騰」「脱GDP」と叫んでも、EUは何の反応もしなかったし、EVを推進して、中国でEVを一緒に作って輸入していたのだ。これからはEVを増産して金儲けしよう、と言う魂胆程度でしかなかったのだから、みんなおんなじだ!
「地球御温暖化なんてあり得ないし、そんなことをやろうというのは「馬鹿そのもの」だ!」といっているだけだ、ということが見え見えで、「化け皮がはがれた」ということでしかない。

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ーーーーーーーーーーーーーーー温室ガスゼロは「邪悪な目標」、ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
         米エネルギー長官が批判;William James Alex Lawler 、2025-2-18,
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[ロンドン 17日 ロイター] - ライト米エネルギー長官は17日、温室効果ガスの排出を2050年までに実質ゼロにする目標について「邪悪な目標」と呼び、否定的な態度を示した。
ロンドンで開催された会議でビデオを通じて発言した。
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バイデン前米大統領は21年、気候変動対策として、50年までに排出量ネットゼロを達成するという目標を表明。
クリーンエネルギーや電気自動車(EV)の普及を促進するため補助金を導入するなどした。
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ライト氏は「ネットゼロ2050は邪悪な目標だ。恐ろしい目標だ」と主張。「この目標を積極的に目指すことは、利点がないばかりか、膨大なコストを伴う」と語った。
質疑応答では、政府が石油、ガス、石炭の生産の「邪魔をしない」ことが最優先事項だと述べた。
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ライト氏はネットゼロを巡って特に英国を批判。現政府が30年までの達成を目指す脱炭素エネルギーシステムの追求は、生活水準を損ない、排出ガスを世界の他の場所に輸出しているだけだと強調した。

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https://www.msn.com/ja-jp/money/other/%E6%B8%A9%E5%AE%A4%E3%82%AC%E3%82%B9%E3%82%BC%E3%83%AD%E3%81%AF-%E9%82%AA%E6%82%AA%E3%81%AA%E7%9B%AE%E6%A8%99-%E7%B1%B3%E3%82%A8%E3%83%8D%E3%83%AB%E3%82%AE%E3%83%BC%E9%95%B7%E5%AE%98%E3%81%8C%E6%89%B9%E5%88%A4/ar-AA1zfgfB?ocid=msedgntp&pc=LCTS&cvid=80a5c428b74249ed8be05f5f82677fd9&ei=6
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これから、EUがアメリカのトランプ政権に何と反応するか?見どころである。
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やっぱり人間の程度はこんなもの!
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では、草々
2025-2-18
森下克介
  


Posted by もりかつ at 10:24Comments(0)

2025年02月15日

「バイカル湖が全面凍結しない」:不便であるということです

前略
今朝のラジオで、バイカル湖の話題があり、全面凍結しなくなって、生活が混乱してきたとか。船を使ったらとの問いに、危ないということでした、現地ではほぼあークラフトの様なものを使っているとの答えでした。同時に冬眠中のクマの穴に氷の解けた水が入って目を覚ましてしまい、外に出ても春ではないので食料がなく、民家を襲うことになっているとか・・。
モスクワの冬の氷も少なくなって、便利だとか。一方で雪が少ないので作物の成長に、土壌水分が減って乾燥土壌になってしまい不具合だとか・・・。
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ここに、日本での変化の記事を載せました。
それなりの人が記事を書いているようです、温暖化を議論していますが、その原因と対処の仕方が人類としてどうあるべきかの視点には全く触れられていないのは、大変心配な現象です。
温暖化に合わせたように生活を変えないといけない…、と言うような程度の議論では、大人ではないと思います。
子どもたちでももう少しましな議論をするのではないかと思います・・・・・・・・。

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ーーーーーー地球温暖化で「御神渡り」が幻に? 600年間の記録から見えてきたことーーーーー
               ウェザーニュース、2025-2-15,
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大寒波のピークを過ぎた2月11日、長野県の諏訪湖では御神渡り(おみわたり)出現ならず、「明けの海」が宣言されました。
御神渡りとは凍った湖面が山脈のようになる神秘的な現象です。
近年は冬の間に出現しない明けの海の年が増えており、今冬こそはと注目されていたものです。
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今、御神渡りは世界からも関心を集めていますが、その理由には御神渡りのメカニズム、気候変動との関係、そして長期間の御神渡りについての記録があります。
冬の風物詩として全国に知られる御神渡りは、地元では「神様がお渡りになった跡」と受け止められてきたもの。
代々八剱神社宮司と氏子総代らにより、御神渡り神事が執り行われてきました。
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「気温が-10℃以下の日が3日続くと湖面が全面凍結します。
その後再び寒さが来ると、亀裂が盛り上がり、湖の端から端へと走るのです」と、長年御神渡り神事で判定を行ってきた八剱神社(やつるぎ/長野県諏訪市)宮司の宮坂清さんは語ります。
今年も2月3日の立春まで御神渡りは出現しなかったのですが、寒波に望みをかけて宮坂さんと有志の数人が観察を継続しました。
「9日は-10.5℃で、薄氷ではあるがほぼ全面結氷。
10日には氷の厚みが増し、場所によっては3〜4cmになりました。11日までは-7℃に冷えるとされ、期待がありました。
しかし、11日朝の湖面には波が打って、寄せ氷の状態に。
もう立春を過ぎて陽射しは強く、日も長くなっています。
残念ながら『明けの海』を宣言しました」(宮坂さん)
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>>>583年目の観察記録の意味
宮坂さんはこの冬の御神渡りについて「583年目の点を私たちが観察し、後世に残す」と語ります。
583年目とは、諏訪大社の「当社神幸記」、八剱神社の「御渡帳」「湖上御渡注進録」などに続いてきた御神渡りの記録です。
2018年には5季ぶりに御神渡りが出現し拝観式が行われた(2018年02月05日撮影、写真/時事) 「八剱神社の記録は1683年から。江戸時代中頃から現代まで続いています。
御神渡りができて、どこからどこに筋が通ったかが記されています。どんな年か、米の作柄、雨の多少、経済的な観念、よい年かなども。
天気予報もなかった時代に、自然現象のひとつの目安として御神渡りの筋をみて、過去の記録に似ているものを探し、頼りとしていたのですね。今は毎日水温と気温を測り、データから予測しています」(宮坂さん)
お茶の水女子大基幹研究院人間科学系准教授・長谷川直子先生、東京都立大名誉教授・三上岳彦先生らは、「当社神幸記」などの古文書の記録から過去の気候の研究を行っています。
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「湖の物理現象が神事と結びつくことで、結果として約600年もの長期に渡って記録が残され現存しています。
世界的にも類のない長期の文書記録で、東アジアの冬季の連続的な気候変動の状況を解明する資料としても貴重です」(長谷川先生)
湖の広さや深さ? 気温!? 御神渡りの条件
御神渡りは、さまざまな条件が重なって起きる自然現象です。
まず、湖の地理的な条件、湖の広さや深さなどはどうでしょうか。
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「日本では、諏訪湖のほかに北海道の楕円形のカルデラ湖である『屈斜路湖(くっしゃろこ)』、急斜面に囲まれた周囲8kmの円形のカルデラ湖『倶多楽湖(くったらこ)』などで御神渡りと同様の現象が発生することが知られています。
海外ではロシア東部のバイカル湖で、日本の湖よりはるかに大きいです。
御神渡りは淡水湖でみられ、広さと深さは、あまり関係がないと考えられます」(三上先生)
御神渡り出現には湖面の氷の厚さが10cmを超えなければならないとされています。
ウェザーニュースの調査でも、御神渡り出現の気象条件には諏訪市で最低気温-10℃以下の厳しい冷え込みが数日以上続く必要があることがわかっています。
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「湖が全面結氷した後、日最低気温が-10℃以下の日が3日程度続くことで、氷が収縮して線状の亀裂が入り、そこに水が入ることで割れ目に沿って新たな結氷が生じます。
夜間の放射冷却などの影響があるため、気温が最低になるのは明け方の7時頃です。
その後、日中の気温がやや上昇することが2~4日ほど続くと、亀裂の両側の氷が膨張して、割れ目に沿って線状に伸びる結氷を両側から押し上げる形になり、御神渡りが出現します。
英語では、ice pressure ridge(氷丘脈)という表現も用いられますが、まさに氷の圧力により尾根がつくられていくのです」(三上先生)
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>>>ただ、御神渡りにはわかっていないこともあるといいます。
「諏訪湖での日中と夜間の気温の差は、御神渡り発生の有無に関わらず、厳冬期には7~8℃で、他地域とあまり変わりません。
ただし、御神渡り発生の数日前から気温の日較差が大きくなるという研究結果もあります。
最低気温が急激に低下して全面結氷すると、凍った湖面により夜間の放射冷却が促進されるため、最低気温はさらに下がり、日中は日射の影響で最高気温の変化は小さいため、結果的に気温日較差が大きくなるとも考えられます。
御神渡りの発生メカニズムについては、風の影響や湖面積の変化、湖岸の人工化なども影響するため、まだ十分に解明されていません」(三上先生)
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>>>>600年間でも異例の状況
近年は温暖化の急速な進行により、御神渡りの出現が少なくなってきました。
最後に御神渡りが出現したのは2018年の冬で、それ以降2024年までの6年間は出現していません。
ウェザーニュースの調べでは、1946〜2023年の間に諏訪市で最低気温が-10℃を下回った年間回数は、1980年代後半以降徐々に減少しています。
温暖化の進行による御神渡りの激減については、COP29(国連気候変動枠組条約第29回締約国会議)でも映像作品として取り上げられるなど、世界から注目が集まっています。
長い御神渡りの歴史のなかでは、これほど出現しない時期があったのでしょうか。
「過去からの記録を見ると、御神渡りが起こらなかったことは一部の期間を除いてほとんどなく、ほぼ毎年起こってきました。
ただ、発生する時期は、15世紀~17世紀は1月上旬、18世紀~20世紀前半では1月中旬、20世紀後半は1月下旬か『明けの海』というように遅くなっています。
さらに1980年代以降、発生そのものが激減しています。
つまり『明けの海』が急激に増えることになりました。
この状況は1980年代後半に冬季の気温が不連続的に上昇する気候ジャンプという現象とも考えられ、これまでと明らかに異なる傾向です」(長谷川先生)
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「19世紀以前で確認されているのは、1866年~1869年の4年間、御神渡りなしという記録があり、他の代替記録(プロキシ※)からも、その時期に暖冬が継続したことがわかっています。
『当社神幸記』には、1507(永正4)年~1514(永正11)年の8年間、御神渡りがなかったという記録があります。
しかし、それまでは各年ごとに御神渡りの有無と期日が記されていたのが、この8年間については毎年の記録がなく、1515(永正12)年に『前年までの8年間、御神渡りなし』とだけ書かれており、資料の信ぴょう性に欠けます。
またこの期間は、京都の桜満開日の記録などから、平均的な冬であったと考えられるため、今後さらに気候状況に関する歴史気候記録を探索する必要があります」(三上先生)
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>>>>当たり前だったことが、今やなつかしい現象に
御神渡りなしの年が増えるのは、諏訪地域に変化が起きているということでしょうか。
「今冬も出現しないとしたら、連続7年間御神渡りなしという過去に例のない状況です。今後も温暖化、特に最低気温の上昇は続くと考えられるので、御神渡りの発生は激減するか、場合によっては消滅すると考えられます」(三上先生)
「この15〜20年考えられないような明けの海が続いています。
御神渡りは当然起こりうるものだったのが、今では地元の人間も結氷をなつかしがるようになりました。
世界では、森林火災や大干ばつ、氷山の崩壊などが起き、気候変動や温暖化が叫ばれていますが、自分の生活に影響がないと『対岸の火事』と思われがちです。
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しかし、諏訪湖のことを考えれば7年も全面結氷が現れなくなっています。
この現実をしっかり認識する、また、周知させる、その上で原因は何なんだろう、自分のできることは何か、と考えるきっかけになればよいと思っています」(宮坂さん)

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https://www.msn.com/ja-jp/news/opinion/%E5%9C%B0%E7%90%83%E6%B8%A9%E6%9A%96%E5%8C%96%E3%81%A7-%E5%BE%A1%E7%A5%9E%E6%B8%A1%E3%82%8A-%E3%81%8C%E5%B9%BB%E3%81%AB-600%E5%B9%B4%E9%96%93%E3%81%AE%E8%A8%98%E9%8C%B2%E3%81%8B%E3%82%89%E8%A6%8B%E3%81%88%E3%81%A6%E3%81%8D%E3%81%9F%E3%81%93%E3%81%A8/ar-AA1z4WVt?ocid=msedgntp&pc=LCTS&cvid=6b73a26ef6e7482daa35cd57784e7ed6&ei=6
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ウエザーニュース、の記者は本当に温暖化が理解できていないのではないか!とすら思います。
もうチョットでも議論を深めて欲しいものです・・・・・。
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では、草々
2025-2-15
森下克介
  


Posted by もりかつ at 07:22Comments(0)

2025年02月07日

再度「水蒸気の寄与度」を議論する・・・

前略
温暖化、気候危機に関して、なんだか世界中が動いていない・・・・。
そこで、再度寄与度が最大の「水蒸気」に関してのキチンとした考えを整理したいと思います。
・・・・・・
現在でも、水蒸気の寄与度は約半分あり、大変な数値です、なのになぜCO2の議論しかしないのか???
その訳は、以下にある通りいだということです。
・・・・
みんなで再確認して行きましょう。

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ーーーーーーー水蒸気の温室効果ーーーーーー
       2023年10月時点、横畠 徳太、(国立環境研究所)
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>>>大気中の水蒸気が温室効果ガスとしては最大の寄与があると聞きました。
少しくらい二酸化炭素(CO2)が増えたところで、水蒸気の量に比べれば小さなもので、温暖化が進行するとは思えないのですが、間違っていますか。
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水蒸気は温室効果ガスとしてたしかに最大の寄与を持ちますが、二酸化炭素(CO2)も重要な役割を果たしています。
現在の大気の温室効果は約5割が水蒸気、2割がCO2によるものです。
このため大気中のCO2濃度が増加することによって、温暖化が進行すると考えられます。
実際にはこの気温上昇に伴い、自然のしくみによって大気中の水蒸気が増えることにより、さらに温暖化が進むことが予想されます。
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>>>>1二酸化炭素(CO2)の増加は温暖化を進行させる
現在の地球は大気中に水蒸気やCO2などの温室効果ガスが存在することによって温暖な環境が保たれています(ココが知りたい地球温暖化「二酸化炭素の増加が温暖化を招く証拠」参照)。
大気中に温室効果ガスがない場合、地表気温はおよそマイナス19°Cになりますが、温室効果ガスの存在によって地表気温はおよそ15°Cになっています。
つまり現在の大気にはおよそ34°Cの温室効果があるのです。
・・・・
現在の大気中の水蒸気やCO2がもつ温室効果の強さを示したのが図です。
水蒸気は広い波長域で赤外線を吸収するため、温室効果としてもっとも大きな寄与(48%)をもちます。
しかし水蒸気はすべての波長の赤外線を吸収するわけではなく、15µm付近の赤外線はCO2によってよく吸収されます。
このため全温室効果に対するCO2による寄与は21%程度になります。
・・・・・
このようにCO2は大きな温室効果をもつため、その濃度が増加すると気温は上昇すると考えられます。
大気中のCO2濃度は、人間活動の影響によって年々増加しています。
仮に現在の大気状態のまま、大気中のCO2濃度だけが2倍になった場合の温室効果の寄与だけを考えると、地表気温は 1.2 ℃程度上昇します(参考文献[1])(注1)。
・・・・・
>>>2水蒸気量の増加が温暖化をさらに増幅
実際に大気中のCO2濃度が増えた場合の地表気温上昇は、さらに大きくなると考えられます。
これは気温上昇とともに、自然界のしくみによって大気中の水蒸気量が増加するためです。
・・・・
大気中に含まれうる水蒸気量は「飽和水蒸気量」と呼ばれ、気温によって決まっています。
気温が高いほど飽和水蒸気量は大きくなります。
飽和水蒸気量以上の水蒸気が大気中に存在すると基本的には凝結が起こりますので、それ以上の水蒸気は存在できません。
飽和水蒸気量に対する大気中の水蒸気量の割合が、「相対湿度」です(温湿度計で表示される「湿度」と同じです)。
現実の大気中では、あるところでは水蒸気が飽和し(雲が形成され)、あるところでは乾燥しており、平均的な相対湿度は5割程度になっています。
地球上に含まれうる水蒸気量の大きさを巨大なプールに例えると、そのプールには5割程度の深さまで水(水蒸気)がたまっていることになります。
ここで、プールそのものの深さは、気温、すなわち飽和水蒸気量で決まっています。
・・・・・
ではCO2などの温室効果ガスの増加による気温上昇によって、大気中の水蒸気量はどのように変化するのでしょうか。
これまでの人工衛星観測によって、大気中に存在する水蒸気の全量が推定されています 。
それによると、過去の気温上昇に伴い、大気中に存在する水蒸気全量は、増加している可能性が高いとされています。
ただし、推定値の不確実性が大きいことから、大気水蒸気量全量の増加率に関しては、確信を持った値が得られていません。
気候モデルによる過去の再現実験や将来予測実験でも、大気温度の上昇に伴い、飽和水蒸気量が増加することで、大気中の水蒸気量が増加する結果が得られています。
・・・・・
>>>3水蒸気量増加は自然のしくみによって決まる
以上のように、CO2濃度の増加によって気温上昇が起こると、大気中の水蒸気量が増加すると考えられます。
気候モデルの予測によるとこの水蒸気量の増加によって、大気中のCO2濃度が倍増したときの気温上昇は全体で少なくとも2.8 ℃、つまり水蒸気量の増加を考えなかった場合の 2.3 倍程度になります 。
このように何らかの原因によって(例:CO2濃度の増加)、大気や地表の状態が変わり(例:水蒸気量の増加)、その変化がさらなる気候変化をもたらす過程を一般に「気候フィードバック」と呼びます(注2)。
種々の気候フィードバックを同時に考慮した場合、大気CO2濃度の倍増による気温上昇は2.5 ℃から 4.0 ℃の範囲(最良推定値は3 ℃)である可能性が高いとされています 。
つまり、気候フィードバックによって温暖化が増幅されそうだということです。
なお、CO2濃度を倍増させたときの気温の上昇を「気候感度」と呼んでいます
・・・・・
大事なことは、大気状態を変化させる最初のきっかけである、CO2濃度増加は人間活動が原因である一方で、これによる気温上昇を増幅するしくみは自然の都合で決まってしまう、ということです。
たとえば過去20年の水蒸気量の増加は、人間が排出した水蒸気量では説明できません。
人間活動による水蒸気排出としては、灌漑や発電所での冷却による水利用などがありますが、これらの活動による大気中の水蒸気量増加は、観測された水蒸気量増加と比べると無視できる大きさだと、報告されています 。
このことは、過去の水蒸気量増加が自然のしくみによってもたらされたことを意味します。
このような自然界の「温暖化増幅機能」をできるだけ働かせないためには、われわれがCO2排出を抑えるしか方法はないと言えます。
・・・・
注1
現在の大気のもつ温室効果がおよそ34 ℃ですので、CO2による温室効果はその21%、およそ7 ℃になります。CO2が2 倍になったときの 1.2 ℃という地表気温上昇はこの値に比べて小さな値になっていますが、これはCO2が赤外線を吸収する効率がCO2濃度の対数に比例するためです。
注2
本文で説明した気候フィードバックを「水蒸気フィードバック」と呼びます。このほかの重要な気候フィードバックとしては、たとえばCO2増加による気温上昇→雲による日射の反射率や赤外線の吸収率が変わる→気温上昇率が変わる(雲フィードバック)、極域の雪氷が融解して地表による日射の吸収率が変わる→気温上昇率が変わる(氷アルベドフィードバック)、などがあります。
注3
このほかに、人間活動に伴い水蒸気量が増加するしくみとして、成層圏においてメタンが酸化されることが知られています。しかしこれによる温室効果は、大気中のCO2濃度増加によるものに比べきわめて小さいと考えられています


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https://www.cger.nies.go.jp/ja/library/qa/11/11-2/qa_11-2-j.html#:~:text=%E6%B0%B4%E8%92%B8%E6%B0%97%E3%81%AF%E5%BA%83%E3%81%84%E6%B3%A2%E9%95%B7%E5%9F%9F,48%25%EF%BC%89%E3%82%92%E3%82%82%E3%81%A1%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%82
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現在の水蒸気がないと、困るのは判ってる通りでしょう。
話題の森林火災の頻発も関連するでしょうし、何よりも「地球沸騰」という事態へまっしぐらと言いう認識が大事でしょう。
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では、草々
2025-2-7
森下克介
  


Posted by もりかつ at 10:20Comments(0)

2025年02月07日

温暖化抑制に「エアロゾル」が有効との議論が動いいている??

前略
何故か、温暖化に関しての議論が低調です。
どうも、エアロゾルに関心が向いているのかもしれません・・・。
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噴火やばいじん、黒煙などに関心があるようです。嘗てからの「ジオエンジニアリング」という分野です、多くは否定的だったのですが、見直しがされているのでしょうか?

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ーーー「大気中のエアロゾルの効果」で検索。ーーーー
大気中のエアロゾルは、火山噴火やばいじん、ディーゼル黒煙などの自然起源や人為起源によって増加します。
エアロゾルは雲の元になる微粒子で、雲の形成や気候変動に影響を与えます。
エアロゾル増加による影響
北極域では、気温上昇による雪氷の融解が進むことで、エアロゾルが増加して雲の形成が促進される可能性があります。
雷雲の中に人為的なエアロゾルが存在すると、周囲の空気の湿度が上がり、嵐雲の上昇気流速度が増加する可能性があります。
エアロゾルは太陽光を反射して遮るため、地球を冷やす「直接効果」があります。
エアロゾルの発生源
土壌粒子や海塩粒子などの自然起源
ばいじんやディーゼル黒煙などの人為起源
火山噴火による二酸化硫黄や火山灰などの火山ガス
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ーーー「大気中のエアロゾルを増やす方法」で検索ーーーー
大気中のエアロゾルを増やす方法としては、海水から海塩粒子を作るなどが検討されています。
エアロゾルとは
大気中に浮遊する液体や固体の微粒子と気体との混合体を指し、ほこりや塵などの微粒子も含まれます。
エアロゾルの発生源
エアロゾルは、自然起源と人為起源の2種類に分けられます。
自然起源:土壌粒子や海塩粒子など、破砕や飛散などの機械的な力によって生成されます。
人為起源:ばいじんやディーゼル黒煙など、燃焼など凝縮過程を経て生成されます。
エアロゾルによる効果
エアロゾルは、太陽光を反射して遮るため、地球を冷やす「直接効果」があります。また、雲の元になるため、雲の生成にも寄与します。
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私の考える方向とは違った方向性が議論されているようですが・・・・。
危ない方向としか思えません・・・・。
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では・草々
2025-2-7
森下克介
  


Posted by もりかつ at 09:53Comments(0)

2025年02月05日

「世界の平均気温が+2℃を越えた」と言われたら、どうするか???

前略
不思議なことであるが、「海運業界が排出するエアロゾルによる大気汚染が最近減少していることだ」というのである。
嘗てからの、大気汚染防止のために、エンジン排気ガス中の微粒子を減らすための努力がされてきた。その微粒子が、「エアロゾル」として今まで大気温上昇を抑制してきたと言いうのである。
・・・・・
太陽光を遮断していたというのである。
それが減ってしまったので、地球の表面まで到達する太陽光が気温上昇を起しているというのである。
エアロゾルの呼吸気を通して健康被害を起すと言いうことだったが、それが気温上昇には逆効果だったということである。
皮肉なものである。
・・・・・
その結果が、「AMOC」といいう「海洋循環の流れ」を疎外してしまうと言いうのである。
「熱塩循環」「海洋大循環」とも言われる、太平洋・大西洋・インド洋などを大きく流れる海流の連鎖を言い、地球全体の海水温の平準化をしているものと言われる。

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ーーーー世界平均気温の上昇抑制幅「2度目標は死んだ」 著名気候学者ーーーーー
      AFPBB News、2025-2-5,
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【AFP=時事】世界平均気温の上昇幅を産業革命前比で2度未満に抑えるとの温暖化対策の国際的な枠組み「パリ協定」で掲げられた目標は、今や達成「不可能」だとする厳しい分析結果を著名な気候学者らが発表した。
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学術誌「Environment: Science and Policy for Sustainable Development(環境:持続可能な発展のための科学と政策)」に掲載されたジェームズ・ハンセン氏らの研究論文は、地球の気候はこれまで考えられていた以上に温室効果ガス排出量の増加の影響を受けやすいと結論付けている。
ハンセン氏は、米航空宇宙局のトップを務めた気候科学者で、1988年に米議会で「地球温暖化が進行している」と発表したことで知られる。
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ハンセン氏ら論文著者は、危機をさらに悪化させているのは、海運業界が排出するエアロゾルによる大気汚染が最近減少していることだと主張している。
エアロゾルには、太陽光を遮断し、温暖化をいくらか相殺する働きがある。
気候変動に関する政府間パネルが示した最も野心的なシナリオでは、世界平均気温の上昇を産業革命前比で2度未満に抑えられる可能性を50%としているが、ハンセン氏は4日の記者会見で「あり得ないシナリオだ」と主張。
・・・・
>>>「このシナリオは今や不可能だ」「2度目標は死んだ」と訴えた。
ハンセン氏らは、化石燃料の燃焼によって既に大気中に放出されている温室効果ガスの量を考えると、温暖化が進行するのは今や確実だと指摘している。

世界平均気温の上昇は、数年間は産業革命前比1.5度以上で推移し、2045年までには約2度になると予測。
今後数年でサンゴ礁は破壊され、より激しい嵐が起きやすくなるとしている。
また、極地の氷が解けて北大西洋に流入することで、大西洋南北熱塩循環が今後20~30年以内に停止するとも予想している。
・・・・
AMOCは地球上のさまざまな場所に暖かい空気をもたらし、海洋生物の維持に必要な栄養素も運んでいる。
AMOCの停止は「海面が数メートル上昇するなどの重大な問題を引き起こす。
そのため、われわれはAMOCの停止を『後戻りできない地点』と呼んでいる」と同論文は警告している。(c)AFP
【翻訳編集】AFPBB News

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https://www.msn.com/ja-jp/news/techandscience/%E4%B8%96%E7%95%8C%E5%B9%B3%E5%9D%87%E6%B0%97%E6%B8%A9%E3%81%AE%E4%B8%8A%E6%98%87%E6%8A%91%E5%88%B6%E5%B9%85-2%E5%BA%A6%E7%9B%AE%E6%A8%99%E3%81%AF%E6%AD%BB%E3%82%93%E3%81%A0-%E8%91%97%E5%90%8D%E6%B0%97%E5%80%99%E5%AD%A6%E8%80%85/ar-AA1yrhe4?ocid=msedgntp&pc=LCTS&cvid=1a62176d1caf4b648f4916b5f69d41c7&ei=6
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AMOC(Atlantic Meridional Overturning Circulation)とは、大西洋の南北方向を流れる海洋循環システムで、大西洋子午面循環とも呼ばれます。
地球規模の熱を運ぶため、気候に大きな影響を与えています。
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さて、さて、ここまで言われると、どうしたものか???である。
もう成り行きに任せて、「地球沸騰」を受け入れるしかないのだとあきらめるか・・・・
・・・・
嘗ての「大気汚染防止」の為に、世界中が一生懸命頑張った大気の浄化と同じように、世界中が頑張るか????
又は、
オックスフォード大学の「ヨーグ・フリードリッヒ教授」の云う「続ピーク・オイル以降の世界」
https://agroecology.typepad.jp/blog/2011/01/%E7%B6%9A%E3%83%94%E3%83%BC%E3%82%AF%E3%82%AA%E3%82%A4%E3%83%AB%E4%BB%A5%E9%99%8D%E3%81%AE%E4%B8%96%E7%95%8C.html
をキチンと理解して、私の云うような世界を実現するか…デアル。
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では、草々
2025-2-5
森下克介
  


Posted by もりかつ at 18:20Comments(0)

2025年02月01日

幾らでも財政支出が景気を良くしてくれるとは、いつか来た道・・・・

前略
日本の経済を政治が牽引するというのは、民間に資金を供給することだと言いうことの様です。
確かに、財政で支出した分くらいは、民間の収支が改善されるでしょう。それはそれでGDPに寄与すると言いうことでしょう。
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現在のロシアの景気は原油だけでなく戦争経済で戦車や戦闘機、砲弾を作ることによるGDPの効果でしょう。
丁度、日本の太平洋戦争時の日本中が忙しく働いたが、何の生産性もない労働のその元はまさに「赤字国債」だった、訳です。
戦争をやった政治が、戦後の政治の反省として、何をしたかとい言えば、預金封鎖と新円発行で国民の財産を全部取りあげてしまったのです。国からは生活費分だけは預金を引き出せる許可をしていた。何たることでしょうか、国民は好んで戦争経済を望んだわけではない。
・・・・
そこで、政治の反省は「赤字国債発行はダメ!」という法律を作ってキッチリ守ることだった。
キチンとやってきたが、バブルを許した政治が、マタマタ赤字国債を発行し始めた「アベノミクス」と世界に言いふらしてきた。
そのツケが今も大きく残ってしまっている。
その様な状況で、「財政支出を拡大せよ」とはどういうことだろうか??
・・・・
見てください、日銀の新総裁、植田さんの顔を見てください、苦渋の顔でしょう。
政治かも経済界も自分の都合ばかりです、困ったもんです。

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ーーーーーーーー日本を「失われた三十年」に陥れた、財政支出を抑制した政府ーーーーーー
             WEB/Voice、2025-2-1,
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1990年代から始まった経済停滞。「失われた三十年」の主因は、バラマキではなく緊縮財政だった――。
書籍『入門 シュンペーター』より解説する。
※本稿は、中野剛志著『入門 シュンペーター』から一部を抜粋・編集したものです。
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>>>>「失われた三十年」の原因
1990年から続く日本経済の長期停滞、「失われた三十年」の発端は、1990年代初頭の資産価格の暴落、いわゆるバブル経済の崩壊です。
当初、日本政府は、公共投資の拡大などの経済対策を講じていました。
まさに、政府が需要を創造し、貨幣供給を増やしていたわけです。
これは、規模は不十分だったかもしれませんが、デフレ対策としては正解です。
おかげで、1990年代半ばまでは、なんとかデフレにはならず、経済も成長していました。
・・・・
ところが、1996年に成立した橋本龍太郎政権は、公共投資の拡大によって増加した財政赤字に恐れをなし、これを縮小すべく、財政支出を抑制し、さらに消費税率を3%から5%へと引き上げました。
しかし、貨幣循環理論が明らかにしたように、財政支出の抑制とは、政府の資金需要を減らし、貨幣供給を減少させることです。
そして、消費税の増税とは、貨幣を破壊するために経済から引き抜いてくることです。
つまり、デフレを引き起こすということです。
・・・・
その結果、日本経済は、1998年から、理論どおりにデフレに陥ってしまいました。
それにもかかわらず、2001年に成立した小泉純一郎政権以降、財政支出の抑制は続けられました。
それどころか、2010年代には、安倍晋三政権の下で、消費税率が5%から8%へ、さらには10%へと引き上げられました。
これではデフレから脱却できず、経済も成長しなくなって当然でしょう。
貨幣循環理論やシュンペーターの貨幣理論を応用することで導き出せる結論は、デフレから脱却し、経済を成長させるために必要だったのは、財政支出の拡大だった、ということになります。
・・・・
>>>>日本政府は、バラマキをやってきたのか
このように言うと、やはり違和感を覚える人が少なくないかもしれません。
なぜなら、「財政政策では経済は成長しない」とか「これまで、さんざんバラマキをやってきたけれど、政府債務がふくらんだだけで、経済は成長しなかった」とかいった主張が広く流布されているからです。
ですが、朴勝俊・シェイブテイル『バランスシートでゼロから分かる 財政破綻論の誤り』(青灯社、173ページ)の図によると、1997年から2017年までの20年間、主要31か国の中で、日本は、経済成長率が他のどの国よりも低いだけではなく、政府支出の伸び率も最低レベルの国なのです。
・・・・
少なくとも、「日本政府は、これまで、さんざんバラマキをやってきた」という前提が間違いであることは確かなようです。
財政支出を拡大しても無駄かどうかを問う前に、そもそも、日本は、財政支出をほとんど拡大させていないのです。
そして、他の主要三十か国は、日本よりもはるかに財政支出を拡大させています。
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>>>>日本は、世界に冠たる緊縮財政国家であったのです。
なぜ、日本の財政赤字は減らないのか
では、日本はこれほど財政支出の抑制に努めてきたのに、どうして、財政赤字は拡大し、政府債務は増大してきたのでしょうか。
説明しましょう。
そもそも、経済全体で考えると、誰かの債権は別の誰かの債務であり、誰かの黒字は別の誰かの赤字に必ずなります。
全員が黒字になることはできません。
・・・・
そうすると、次の式が成り立ちます。
「民間部門の収支」+「政府部門の収支」+「海外部門の収支」=0
説明を簡単にするために、海外部門の収支を無視すると、こうなります。
「民間部門の収支」+「政府部門の収支」=0
このように、「民間部門の収支」が黒字ならば、その裏返しで、「政府部門の収支」は赤字になるはずです。
デフレになると、企業は投資をせずに貯蓄に走らざるを得なくなり、「貯蓄超過/投資不足」になります。
つまり、経済全体で見ると、「民間部門の収支」は黒字になるのです。
そうすると、当然の結果として、その裏返しで、「政府部門の収支」は赤字になります。
民間部門の貯蓄超過と政府部門の債務超過は、表と裏の関係なのです。
・・・・
言い換えれば、デフレで企業が投資できずに貯蓄超過でいる限り、政府債務が減るはずがないのです。
1997年から20年間、政府支出を抑制してきたのに財政赤字が拡大してきたのは、デフレだったからだということです。
したがって、財政赤字を削減するには、デフレを脱却して、企業が積極的に投資を行なうようになり、民間部門が投資超過になるようにすればよいのです。
それにもかかわらず、デフレで民間部門が貯蓄超過になっているのに、無理やり、政府部門の赤字を減らそうとしたら、国民所得が減るという形で減らすしかありません。
しかし、それは、恐慌を引き起こすということです。
民主国家の政府では、そんな国民を犠牲にする乱暴な政策を強行することはできません(そもそも、そんなことを強行する意味もないのですが)。だから、日本政府は、財政赤字をなかなか減らせないのです。
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というわけで、日本の財政赤字の拡大は、財政支出を過剰に拡大し続けてきたからではなく、その逆に、財政支出の拡大が不十分だったからだということになります。

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https://www.msn.com/ja-jp/money/other/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%82%92-%E5%A4%B1%E3%82%8F%E3%82%8C%E3%81%9F%E4%B8%89%E5%8D%81%E5%B9%B4-%E3%81%AB%E9%99%A5%E3%82%8C%E3%81%9F-%E8%B2%A1%E6%94%BF%E6%94%AF%E5%87%BA%E3%82%92%E6%8A%91%E5%88%B6%E3%81%97%E3%81%9F%E6%94%BF%E5%BA%9C/ar-AA1y9S3X?ocid=msedgntp&pc=LCTS&cvid=3cf4b28d8ac7478e8db9f2174986f9c2&ei=21
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日本中が、経済を政治家が動かしていると勘違い。
太平洋戦争の戦時中と戦後を芋い出せば、とんでもない時代を作っているだけ・・・・・・・・・・。
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では、草々
2025-2-1
森下克介  


Posted by もりかつ at 11:11Comments(0)