2017年10月24日

22世紀

前略:
今考えていることは、「2050年迄にGHG排出を80%削減、2100年迄にGHG排出を100%削減、」を如何に実現するかと言うのは、目標の一つであるだけで、「目的」は何か?と問えば、「22世紀以降も地球上に人類が無事生存していることである。同時に「地球上の生態系がそこそこに維持されている」と言うことである。

子供の頃に子供向け雑誌「少年倶楽部」に小松崎茂の「21世紀人」という挿絵の派手な連続物が有った。そうすれば今は、誰か「22世紀人」という連続物語が有力紙の何処かに有っていいはず。

出来れば、そこには「地球規模の憲法」日本の平和憲法の様な、更に「重大な危機感」を克服することをその目的とした憲法を作り共有しなければならない。
隣の大国の憲法とか、人知主義を拒否したもので、更に「イスラム法」のように「古代社会」を前提にした物ではなく、
又一方うで、人間は神様が創りだし、総ての生物を支配しているので野生生物を好き勝手に処分して良いと言い、地球環境をバンバン破壊する「キリスト教」、今でも「進化論」を否定するような生命観は克服されなければならない。

悪口をいっていても仕方がない、その憲法の目的を実行するための「戦略・戦術・戦法、作戦・施策・作業等」を皆が実行できるところまで噛み砕いたものを、皆で作らなければならない。

もしも、最近の「AI」が「デープ・シンキング」と言うように、事例が無ければ作動しない物ではない新しい、「デープ・マインド」とやらのマイナーチェンジ、又はバージョンアップ型が使えるようになってくれると大変有難い。

その場合の最低限の規則は、「人間を含む生態系の存続」である。変数としては、まさにIPCCの論文であり、ローマクラブの「成長の限界」である「地球サミットのアジェンダ21」であり、「幾度かの世界戦争の反省」「宗教戦争の反省」「独裁国家への道を確実に閉ざすこと」でもある。

時間がないので「成長の限界」的なシミュレーション等をドンドンと公表しながら、多くの議論を巻き起こしながら、迎える22世紀へ滑り込む大戦略を作って実行する時間はないが、やることさえ判れば多くの人達が動き出すことを期待しながら、皆が始めていることを集合させ、「いわしの群れ・集団」のように大きくなっていきたい。

相変わらず纏まらない。
今日はここまで。
草々
2017-10ー24
森下克介
  


Posted by もりかつ at 11:20Comments(0)

2017年10月21日

「ジャック・アタリ」さん、「ナオミ・クライン」さんへ

前略;
今私の手許に、
 「2030年ジャック・アタリの未来予測」2017・8・15、プレジデント社(ジャック・アタリ)
 「これがすべてを変える」(上・下)2017・8・30、岩波書店 (ナオミ・クライン)
この2冊がある、今までの環境問題を扱った本にしては、緊張感がある。
しかし、凄く残念なことに、「結論・落としどころ」の具体性は無い。
ある面では、二人の思いを実現する社会は「とんでもない社会」しか考えられないからではないか?
それでも、彼らの文章には、「とんでもないほどの勢い」があるのだから、その勢いに任せて、その社会の一部でも文章にしてくれれば、これからの多くの共感者の励みになるのではなかったのかと残念に思う。
それでも。多くの環境問題を扱った本にしては、素晴しい物と思います。

「私のとんでもない社会」は、何度か書いているとおり、「2050年までにGHGを80%削減し、2100年までにGHGを100%削減した社会」ですから、人類(地球の生態系)が生き残る為には、あと少しの時間中に、あと少しのGHG許容排出量を、22世紀への埋没コストとして次世代に引き継ぐようにしなければならない。そのためには、現在のGHG大量排出社会をダラダラと継続するために使ってしまってはならないのです。
例えば、古代文明が川の周りに発生したと同じ様に、人類には川が中心に無ければ生きていけません、その川の頭から尻尾迄をその地域の利害関係者で責任を持って利用・維持管理する「自治州」とする。そこではGHG排出100%削減された州であること、「そのための簡易交通システムや新しい社会生活の場としての集合居住区域やソフトエネルギー活用のシステムや資源の保全システム等」。これが世界中で共有されなければならないのです、これを実行管理するのが世界政府です。世界政府はインターネット上の(合衆国)政府です。

今ここに私が書いたようなことを、彼等(ジャック・アタリ:ナオミ・クライン)が本には書けないから書かないだけと思っています、(実現性のないようなことを、絵空ごとを)。これ以外の正解を持った上で出版したのであれば、ぜひそれを公開してほしいものです。ぜひ、ぜひお願いしたいとおもい増す。

以前にも書きました、私のように1942年の戦中生まれは、殆ど資源・エネルギー消費の新しい時代には関係ない戦中・戦後の暮らしを知っています、いざとなれば皆で動き出せば今の若い人達にある種の覚悟と実践を示すことが出来ると思います。今の資源・エネルギー消費を当然と思っている若者には任せられないのです。
「人生の後半に差し掛かっている多くの若者」に呼びかけたい、「兎に角、今までが調子良すぎた社会だった反省をして、「厳しい新しい社会」への道を切り開く行動を始めよう」と。
説得力に欠けますが、今日はここまで。

草々
2017-10-21
森下克介
  


Posted by もりかつ at 11:55Comments(0)

2017年10月13日

「懐かしい未来」への道筋の入り口は

前略;
以前から言われている、「アメリカ銃社会」が爆発した。ラスベガス銃乱射で58人が死亡、527人が負傷。ということである。
オバマ政権当時にも、フロリダ、ナイトクラブ49人殺害事件に対し、多くの銃規制の声が上がった。全米ライフル教会(NRA)が「銃規制は何の効果も無い・・」と声明を出した。
今までのアメリカの銃規制は殆ど変化していないようである。

一方、日本では秀吉の刀狩から始まって、戦後の占領軍による銃器、刀剣類の押収などがあり、事件の度に改正され、「銃砲刀剣類所持等取締法」は「万能法」とも云われるようである。

さて、私の頭の中は「懐かしい未来」への「旅程」の見通しの一歩が出来ずに悶々としています。
ここで、「日本の銃規制」と「アメリカの銃規制」を並べてみると、それぞれに「暴力装置である銃に対する考え方」の違いが、日米の「正反対の結果」に成っていると思います。

アメリカでは、歴史的経緯もあって、憲法に権利としての銃保持がうたわれているとのことである。
その上、話題の「NRA」が銃規制に反対する一大勢力になっているとのことである。

議論の進め方の違と言い切るしかないと思います。丁度、遺伝子組み換えによって作られた食品も、ECでは相当に規制されていても、米国内の巨大産業の圧力で表示の義務すら法制化されていないとか。

マルクスの共産主義が幾らがんばっても、ソ連で失敗し、中国で「習近平さん」が頑張っていますが、あれほど(資本論は殆ど読んでいませんが)論理的に説明しても、世界が動きません。

ことほど作用に、アメリカではもう無理かもしれません。「アメリカでは、どれほど悲惨な状況になっても、どんなことをしても、銃規制は出来ない国である」、「巨大企業のなりふり構わぬ「強欲金儲け」が蔓延しているとおりです。

いざ、ここで地球環境問題を取り上げても、まったく問題に成らないと思います。現に漸く殆どの国が参加して出来た「パリ協定」です、プラス2℃よりも低いプラス1.5℃を上限にしようと言うところまで進んでいます。しかし「トランプ大統領は、パリ協定離脱」を宣言しているとおりです。

オゾン層保護法だけは何と無く成功しそうです。
そのほか、絶滅危惧種の保護、などはそれなりに動いているようです、話題になりやすいためか・・。

「懐かしい未来」に相当するところまでの議論すら進んでいないし、到底そんな議論は沸きあがらないのではないか、そんな感じがします。まったく希望が持てません。

誰も「ラダック」を話題にしません。そのほかの未発展の諸国に関心は有りません。逆に「発展途上国」と言う言葉で発展を促しているのが現状でしょう。
GHG排出削減も、ガソリン車から、EV車に移ろうと話題になっていますが、これも単に企業として、事業機会を探索しているだけ、「トヨタ」などのエスタブリッシメントを打倒しようとする企業戦略の一つでしかありません。

さてさて、
今回の衆院選の小池さんのようにとでも言いますか、頻繁に「ラダック」の話題を出すとか、世界の「発展途上国と呼ばれない中世的な地域」の話題等をニュースとして取り上げてもらう作戦を考えますか・・・。
何方でもかまいません、何か挑戦する人は居ませんか?

今日はここまでにします。
草々
2017-10-13
森下克介

  


Posted by もりかつ at 14:40Comments(0)