2017年09月25日

「居抜きの地球」を考えますか

前略;
「篠原信」氏の「生産性至上主義が日本をここまで消耗させた」という記事を公表しました。(2017-9-25)
ここでは、資本主義(=「金儲けシステム」)を推進する基本要因はまさに「生産性向上」であると。その結果、大量の労働力は順次削減される。一方で市場の基本である国民の欲望が飽和状態に近づいているので、余剰になった労働力の吸収先である成長産業があっても、間も無く同じ状態になり、大量の失業者が溢れてしまう、物価は上がらず、デフレ社会になってしまう。これが「生産性至上主義」の社会の行き着く先であると言う。
この様な資本主義社会での雇用と成長の両立は難しい。社会主義なら雇用を優先しても「首にならない」労働者の社会の経済は停滞してしまうのでその道もない。
彼は、「国の経済を活性化しながら雇用を維持するのには、資本主義も共産主義も、原理的に行き過ぎると歪が大きい。人間は、イデオロギーや思想に合わせて形を変える粘土のような器用さは無いのだ。経済はあくまで、さまざまな矛盾を抱えた人間に合わせて設計してゆく必要がある。
天邪鬼な人間が楽しく生き生きと働き、生きていける仕組みを作る。そんな人間工学的な社会が望ましいのかもしれない。」
と「篠原信」氏は結んでいます。

私の議論は、
少々飛躍しますが、今迄どおりの地球環境を考慮しない世界観では、色んな社会像を自由に考え、実行することが出来るでしょう。そこには戦争等と言う恐ろしい争い等もあるでしょうし、多くの独裁国家内では、それに適合した人達は幸せに生き生き暮らすかもしれません、適合できなかった悲惨な人生を送る人達がいなくなれば全員が幸せかもしれません。

ところが、地球環境問題解決の視点では、「資源・エネルギー」を最小限に消費する人類を含む生態系を地上に造らなければならないのです。
仮想をします。「居抜きの地球」(不動産の業界では、「不動産の内からそこで、働き・暮していた人だけがぬけた物件」のような物を言います)を考えます。その場合には、現在のままの生態系が、食物連鎖の頂上に人類が抜けただけで、人間に殺された生物(熊や鹿や蛙など等々)が、新しい生命維持のバランス(食物連鎖)を作り出します。
人類が貪った資源・エネルギーの消費の無い、まさに温暖化が加速されず、地球の資源(人類にとってだけの)がキチンと保存された、砂漠化や海面上昇の無い陸地が保存されて、数十億年後の太陽の膨張まで穏やかに「持続する地球」となるでしょう。

さて、ここでもう一度、人類の存在する地球に戻します。
それだけで、「2050年までにGHGの排出を80%削減、2100年までにGHGを100%削減、」を実現する必要が理解できるのではないでしょうか。本当はすぐにでもGHGを100%削減しなければいけないのでしょう。

その世界が「懐かしい未来」でしょう。
その具体的なあり様はこれから少しずつ考えます。
今日はここまで。
草々
2017-9-25
森下克介
  


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2017年09月19日

古民家の4次元情報をデータベースに

前略;
昨夜から気になっていたのは、古民家の中には「日本の、懐かしい未来」が沢山込められている。見る人には歴史の時間軸を通して3次元的な拡大が、結局4次元の莫大な情報の坩堝になっているはずである。しかし古民家のその発信を受信するアンテナ次第、暗視鏡の解像度次第ではある。

その後、古民家で検索した、「日本の古民家再生協会」に出会った。
早速メールした。古民家を再生する前にその4次元情報を何とか解き起こして欲しい、そしてその懐かしい未来への根源としてのデータベースとして、「これからの新しい・懐かしい未来」創造のための重要な資料として欲しい旨、一生懸命書きメールした。
出来れば、大学生の社会研究課題としてでも良い、小中学生にも、古民家の持っている情報を「感じとって」欲しいものです。
建物のハードも重要です、そこに暮した人の心も大切です、その家のあった地域社会のあり様、そしてその地域社会を含む歴史の中で「生きるための価値観」を読み取って欲しいと思いながらの文章です。

今の最大の課題は、明治期から急激に産業革命が始まり、資本主義の消費・貨幣経済の中で競争が総ての社会へ大きく舵を切り、こんなになってしまっています。これを古民家の世界で、その皆さんが共有していた、時間軸に沿って持っていた価値観、「明日はこんなにしたい・なりたい」と言う価値観を探し出して、感じて欲しいものです。

何度も書きますが、「2050年迄にはGHGの80%を削減しなければならず、2100年迄にはGHGの100%削減(全く出してはいけない)」、2100年迄に+2℃以上の気温上昇は、シベリアの永久凍土が溶けメタンガスの大放出が始まり、そのほかのGHGの大放出になり、地球は「金星」のような数百度の気温になってしまう。
CO2等のガスの温室効果は物理化学的にも明らかであるわけです。それすら認めない、今の強欲資本主義者は、「マネー」を抱えて自殺する積りのようです。彼らの心を動かし、そして我らのような国民の価値観の見直しとその理解を得なければなりません。
道は遠いのではなく、目標達成の道を近くしなければなりません。
古民家の詳細の吟味の中に、現在の強欲資本主義への批判と「新しい・懐かしい未来」を感じられたら良い、そうしなければならない、のではないでしょうか。

まとまりません。今日も此処までです。
草々
2017-9-19
森下克介
  


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2017年09月16日

フォードは「速い馬」を作っていたかも、

前略;
今「デザインシンキング」の記事を見ています。
この基本は、マーケテイングでしょう。
それでも「デザイン」とは「新しい機会を見つけるための問題解決に関するプロセス」と定義し、
「デザインシンキング」を「デザイン的プロセスを利用し、クリエイティブなアプローチ」から、
「様々なビジネスの問題を解決する方法」と定義しています。これがポイントということです。

この中では、「4つの基本的な考え方」として、
   1、ユーザー中心、 2、対話を重視したプロセスの重視、  3、「プロトタイプ>テスト>改善」を繰り返す、
   4、多様な問題解決とゴールを可能とする(問題解決方法は1つでなくても良い)
を取り上げています。
その成果として、「TVのリモコン」「モバイルのアプリ」「インスタグラム」などを例示しています。
今回の話題は、「デザインシンキング」の紹介ではないので、この先は別の機会に譲る。
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トピックスとして、
ここでの「ユーザー中心」の、ニーズについて、その「「潜在的ニーズ」」のことについて考える、
    Henry Ford の言葉を引用すると、
   「If I had asked people what they wanted, they would have said: faster horses..」
   「ユーザーに対して何が欲しいかと聞いていたら、恐らく我々の会社は「速い馬」を作っていただろう。」
革新的なものを作るためにはこのケースにおける「自動車」のような潜在的な需要を見抜く必要がある。

今考えている、「懐かしい未来にこそその「潜在的ニーズ」に相当するもの」を汲み取らなければならないのではないかと考えています。
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潜在的なニーズの掘り起こしの3つの方法を上げている。
   1、Immerse :自分で体験してみる
   2、Observe :ユーザーを観察する
   3、Engage :ユーザーに直接聞いてみる
と「デザインシンキング」では進めている。

さて、地球環境問題解決(目的)のための人類の行動と目標は、「IPCCの報告書の通り」では難かし過ぎて、どうにもならない。
パソコンで「IPCC5次報告 国民がやること」とか「・・・・市民がやること」とかのキーワードで、検索しても、報告書の解説を数ページで示しているものが総てです。 嘗てのように「電気はコマメに消しましょう、ゴミはキチンと分別しましょう、・・・・」と言うような判り易い標語の様な言葉は全く見つかりません。
私は、「地球の資源を大切にし、温暖化ガス(GHG)の排出を減らしましょう」位の言葉があちこちから聞えても良いはずです。
全く聞こえなくなってしまいました。おかしいです。

今はまさに、「国民の潜在的なニーズ」である「世界中が平和で、人類の永続的な生存」をどのように、具体化して実現するか、
それを誰も考えないので、検索してもそれらしいものが全くヒットしないのでしょう。
政治も目標数値を上げたものの、具体的行動計画が作れないので、ほったらかしにしている。
それでも、IPCC5次報告書には緊急事態であると書かれているのだから、誰でもモット本気な具体的な議論で大騒ぎになっていいはずです。実際は相変わらず「GDPの成長率」だけが議論されているのは、政治も逆行している。
少なくとも日本人は思考停止で、金儲け一辺倒の亡者になってしまっている、それでも経済は成長すらしていない。

今回のメモは、国民のニーズそのものを考え「フォードの「速い馬」を作るために、遺伝子組み換えや「ゲノム編集」をいろいろやっているのではないのでしょうか?そう皮肉に思いたくなります。

さて、私も「同じ穴のムジナ」でたいしたことはできませんが、「懐かしい未来」の具体化への思考実験の様なことと、多少の実験的なことに挑戦していますが、先は見えません。
それでも「資源を大切に、CO2の排出を減らす」と言うスローガンを叫びたい心境は変わりません。
纏まりません。
今日は「フォードの馬の話題」で、此処までです。
草々
2017-9-16
森下克介
  


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2017年09月07日

稲作国家になる

前略;
「懐かしい未来」には、とんでもない本物の「懐かしい過去」がありました。
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稲作に不向きな日本を、世界の「コメどころ」に変えた先人たち」(伊勢雅臣)に依れば(私も納得)、

まず「熱帯性植物であったコメ」は東南アジアで「天水田」で栽培されていた。
天然自然のままの水利条件に依存し、天然自然に稲が育つのを待って、出来たものだけを刈り取るという素朴な稲作である。

日本列島のように山が海岸まで迫っているような国土では、川は短く流れが急で、人間が知恵を絞り地形を変えて水をコントロールしなければならなかった。日本にコメが入ってきたのは縄文時代までさかのぼる。
天照大神が神々を指揮してコメを作らせた。日本の急峻な地形を水田に変え「灌漑田」を作り稲作を始めた。
それは「苗床作り」、「田植え」、「雑草取り(3回)の苦行」、「10月から耕転の作業繰り返し(4~5回)」、「施肥(鰊粕・大豆粕)」等。このような「灌漑田耕作」が日本民族の性格にも影響した。「水を引く」「堤防を作る」「耕作」「苗を植える」、「雑草を取る」、「天候・気候を考える」、等々。
何千年もかけて、日本列島に不向きなコメを品種改良しつつ、世界でもおいしいコメを作り上げてきた。日本人の知恵と努力によって世界的な稲作国家になったわけです。
「日本の稲作国家」の歴史は、これ以外に多くの努力があった上のことでしょう。
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今の「懐かしい未」来は主に江戸時代あたりに焦点が当てられるわけです。
しかしその江戸時代ですら、栽培に不向きな水稲を植え付け「稲作国家」に仕上げた、これは生態学的に本当に正しい時代だったとは言い切れないところがあると考えざるを得ません。
それでも日本の国土としては、それなりの新しい生態系が成り立っていると考える。
丁度、里山の生態系がバランスをとっているような形ではないかと思う。
(現在は、都市人口が増えてしまって、それが全国で保たれているとはいえないのでしょうが)(注)

地球上の生態系に関する認識はそれぞれの時点である種のバランスが継続的に保てていれば、新しい生態系の成立と考えて良いのではないかと思う。従って里山のバランスはそれに該当すると考える。
少々気になるのは、仮に江戸の生活を考えても、当時は「人口3000万人」程度だったと言うことを、如何に考えるかは、難しいところである。
今の地球環境問題の中心の原因は、人口増加そのものにあると考えてもおかしくない。マイクロソフトのビルゲイツ氏はコンドームの開発に基金を設けたと言うのも頷ける。アフリカ等の人口増加対策も重要でしょう。

しかし、現在の地球は、資源の掘削によって地表の生物圏が破壊され、地中の資源が破壊・搬出されてしまい、最終的には、地球の温脱化に繋がる化石燃料からのGHGの排出は、継続的に気温の上昇をもたらし全地球的な汚染は、地表の生態系のバランスだけでなく地表の生命の生存そのものを危うくする。地中資源は地表に出ることによって、地表の生物圏に異常な働きかけをする、例えば水俣の水汚染、足尾の鉱毒事件等から、海水中の水銀の拡散による魚の水銀による汚染、陸域の掘削による河口部の汚濁水による珊瑚の壊滅など、枚挙に暇が無い。
(注)(日本の都市人口割合;92.4%、世界平均;58.5%、アメリカ;81.3%、中国;53.2%、インド;32.0%)

話を難しくするのではないが、事実関係を掘り起こして、よりよい解決を求めるのは必要でしょう、しかし小田原評定になって、時期を逸するわけにはいきません。それぞれが先に進まねばならないでしょう。
私も挑戦中ですが、失敗こそ挑戦の証と考えて、拘りをやっています。

そろそろ、この辺で。
草々
2017-9-7
森下克介
  


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2017年09月03日

「ユーロ圏の財政統合」は世界を変える

前略;
最近のニュースです。
「「ユーロをEUで統合使用」をしなければ本来のEU統合は完成しない。」とスタート時からの課題であった。
マクロンフランス大統領ならできる、と言う論調が次の引用記事である。
私には判らないが、マクロンさんならやってくれる人かもしれない、そうで有ってくれたら、欧州が一つの国家として、世界を直視することが出来、地球環境問題にもきちんとした対応が出来るようになると思います。
以下、引用、
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“タイトル”;「ユーロ圏が機能するには「財政統合」が必須だ(マクロン大統領ならできるかもしれない)」
シルベスター・アイフィンガー :ティルブルフ大学(オランダ)教授   2017年9月2日
欧州には財政統合を主導できるリーダーが必要だ。
少し前まで、欧州中央銀行(ECB)の行動はおおかた賞賛されていた。だが最近では、金融業界や経済の専門家だけでなく、一般市民や政治家からもECBは批判を浴びるようになっている。
債券の投資利回りが低下する中、リターンを確保しなければならない投資家は、一段とリスクの高い株式へと資金を振り向けなければならなくなった。金融や経済の安定性に関する不透明感は増しており、それが株式へのシフトをさらにハイリスクなものにしている。
ECBの金融緩和政策が抱える問題
この不透明感の背景に存在しているのが、ECBによる超低金利政策が債務問題を抱えたユーロ圏諸国の構造改革を阻害している、という事実だ。
ECBの金融緩和策が利益以上に害をもたらしているのではないか、と問われているのだ。ECBが掲げる公式目標は物価上昇率を2%近辺に近づけること。しかし、大規模な流動性供給にもかかわらず、ユーロ圏の物価上昇率は低下している。これが示すのは、実体経済の需要不足だ。
中央銀行は利上げを行い、資金供給を絞り込むことでインフレの悪循環を断ち切ることができる。しかし、ただ金利を下げるだけでは、インフレを作り出すことはできない。つまり、欧州の経済回復を確かなものにできるかどうかは、各国政府の肩にかかっているのだ。
もちろん、ECBは緩和策を続けるべきだ。しかし、ユーロ圏でも強い経済を持つドイツやフィンランド、オランダといった国々は、ユーロ圏諸国の財政赤字・債務残高を規制する「安定・成長協定」の監視役にとどまるのではなく、十分な経済刺激策、税制改革が行われるよう政策をリードする役割を担わねばならない。
求められているのは、ユーロ圏諸国における新たな中央評議会である。フランス、ドイツ両国の財務相、ECBのマリオ・ドラギ総裁、ヴィトル・コンスタンシオ副総裁、ジャン=クロード・ユンケル委員長を含む欧州委員会の代表者から成る組織だ。これによって、経済刺激策、構造改革プログラム、今後の利上げをめぐるユーロ圏諸国、ECB、欧州委員会の間の調整は大幅に改善するだろう。
究極的には、中央評議会は欧州共通の財務省の設立および財政統合の土台となる可能性をも秘めている。
欧州にはハミルトンのような人物が必要だ
ジャン=クロード・トリシェECB前総裁が長らく主張してきたように、ユーロ圏は財政統合なくしては機能しえない。だが、欧州が大きく駒を進めるには、米国の初代財務長官を務めたアレクサンダー・ハミルトンのような人物が必要だ。
財政統合は、単に債務の負担を分け合うだけの仕組みにとどまるものではない。米国がハミルトンの改革によって州政府から連邦政府へと権力をシフトさせたように、ユーロ圏諸国も国家主権を一定程度は明け渡す必要があるだろう。
つまるところ、ユーロ圏の構造問題を解決するには、財政統合以外に実行可能な解決策はないのだ。安定・成長協定は次善の策にすぎず、それでは欧州は危機を抜け出すことはできないだろう。
歴史を見れば明らかだが、統一通貨・ユーロを実現するためには、欧州の政策決定者はまず、欧州通貨制度を通じて各国の政策を調整する必要があった。ユーロ圏における新たな中央評議会は、財政統合という今日の課題に向けて、同様の成果をもたらす仕組みとなりうる。
では欧州にとってのハミルトンとなるのは誰だろうか。目下、欧州で最も際立ったリーダーが、財政統合とユーロ圏共通の財務相ポストの創設を主張し、一身に注目を浴びている、フランスのエマニュエル・マクロン大統領である。
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引用、以上
さて、欧州の通貨の統合は、余りに多くの国があり過ぎ、主要な国だけで統合をする場合など、時間差をおいて全体の統合など、多くの可能性があると思います。それでも「マクロンさんは、ハミルトンさん以上に困難な仕事を成し遂げられるはず」そう思います。マクロン大統領にむけて世界中で大合唱しなければならないでしょう。
その後は、アフリカ・南米・中東・東南アジア等々と国民国家から連邦国家になり、ゆくゆくは「その大連合の世界政府」に道をつないで欲しいものです。
もう時間が有りませんが、2050年までにGHGの排出を80%削減し、2100年までには100%のGHGの削減を実現して欲しいものです。
基本的な哲学は、「懐かしい未来」と言うスローガンです。過去に多く排出した先進国こそ本格的に大々的な苦痛を伴う行動が必要です、「先進国が悪いとか、多くの負担をしろとか言っている場合ではないのです」、世界連邦政府の成立を見通してそれぞれに「懐かしい未来」に向けた行動を始めなければならないのです。
戦略的な行動を全人類が共有しなければなりません。IPCC又はそれに準ずる「国連の機関」はその戦略を全人類に共有させる実行機関でなければならないでしょう。
主旨はご理解戴ければ幸いです。
草々
2017-9-3
森下克介
  


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2017年09月02日

日本が「ベネズエラ」になる

前略;
最近の「ベネズエラ」は、原油価格の低下で国家財政が破綻し、国民の食料が買えず、国民が海外に流出しているとか。
さて、
日本では、カロリーベースで半分を輸入して、命をつないでいる我らも、それら食料を購入するべき貿易・経常収支の黒字が無ければ、同じベネズエラになってしまいます。(どこへ脱出すればいいのでしょうか)
これは、主要産業の自動車を例にとっても、もう既に中国・欧州では「EV車」に移行することが決まっています。日本はまだガソリンでハイブリッドとか言っているわけです。乗用車だけでなく殆どの車・作業車が電気になれば、エンジン技術は、完成されたモーターと高度化が進んだ電子制御・AIはどこの国でも安価に供給されることになれば、日本の技術的・経済的優位は殆ど無くなり、日本の国際収支は赤字になるわけです、ちょうどベネズエラになります。
まさに、
そうなれば、日本人は、自分で「自分の食い扶持」を賄わなければならない時代になります。
大きくは、休耕田を再活用で相当の耕地が確保できそうですが、既に道路や商店街等の宅地化してしまった土地、これらは農地としての条件は極めて良いので、耕地への還元を進めなければならないでしょう。その他は中山間地の棚田等耕地としての適性には欠けるものの川原や山地ではないので工夫次第で耕地化の可能性はあると思います。
さらに、現在は農業の効率化・高度化という名目でガソリンやディーゼルを動力として機械化が進められている結果、「自分達の手」で耕作・栽培・収穫することが出来ません、効率の名のもとに非効率なことはやらない世代でしたから。
さらに、「オランダの農業」に学べとハウス栽培のトマトなどが広がっています。化学肥料や電子制御など、石油や電気に頼る農業です。
一方で、何故世界が「EV車」なのかと言えば、地球環境保全にGHGの排出を抑え、2050年までに80%のGHGの排出削減、2100年までにGHGを100%削減しなければならないからです。燃料を使い・商用電力は化石燃料が変わったものです。EV車は、これからソフトエネルギー(太陽光・風力・地熱・海流等々)から個別に電気を作り出して使用する時代になるでしょう。ゆくゆくはソフトエネルギーから「水素」エネルギーへの変換、水素社会になると言う流れです。
少々回りくどい話ですが、
最終的には、「懐かしい未来」の江戸的社会を、現実の生活に持ち込まなければならないのです。
自分で「田畑を耕し、苗を植え、管理し、収穫し、食する、」そんな生活に皆が協同して暮す。
ドイツでは「協同組合」を世界遺産に登録したとか、これからは、単に江戸に戻るのでは無く、協同組合の組織化など、現在の資本主義企業の中でのある種の奴隷的労働とも言われる生活からの脱却をも実現し、現在の疎外社会を相互扶助的な地域社会を中心とした州・世界に振り変わっていかなければならないでしょう。

あちこちに論理の飛躍があるかもしれません、「ワタシ的には」それほどでもないのですが。
主旨をご理解戴ければ幸いです。
草々
2017-9-2
森下克介

  


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