2023年11月29日

みんなで「再野生化」をもう一度吟味してみないと云行けないでしょう

前略
DACの技術を推進する流れがまた新しい段階に入った。
面白い話題で、喜んでいいのか・・。
これはこれで「面白い研究」と思うので、大いに進めてもらって結構でしょう。
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課題は、この技術がユビキタスであると言いうことは、そのCO2を何処でも有効に利用できるような仕組みが必要でしょう・・、更に如何に効率的とはいえ処理後の奇麗な空気は別管理できるわけではないので、其れも含めた空気を循環させて処理しないといけないのは、其れにかかわるエネルギーを何処から持ってくるか・・・。
再生可能エネルギーを使うとしてもそんなにうまい具合いに大量のエネルギーが確保できるのかと考えてしまう・・・。
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研究課題としては面白いと思うが、本質の話題と一緒に議論がされないと、片手落ちの感があり消化不良になる、腑に落ちにくい、感じである。

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ーーーー九大・双日ら、大気中のCO2を直接回収・利用する装置の活用実証
         最終更新日: 2023年03月24日;環境ビジネス、
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双日(東京都千代田区)と九州大学(福岡県福岡市)、九州電力(同)は3月22日、九州大学が開発中を進める分離膜を用いて大気中からCO2を直接回収(Direct Air Capture:DAC)し、それをその場で燃料等へ資源化・利用する「CO2回収・利用(DAC-U)装置」の用途を共同開発・検証すると発表した。
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今回の共同検証では、九州電力による都市開発などでの住宅やビルにおいて、DAC-U装置の活用実証を行うことで地域のカーボンニュートラル実現に貢献することを目指す。
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>>>>各社の役割について
九州大学では、DACを可能とする分離膜型CO2回収「membrane-based DAC(m-DACTM)装置と、回収したCO2を燃料等へ変換し利用する装置を組み合わせ、CO2回収から炭素燃料製造までを連続・一貫して行う「DAC-U装置」の開発を進めている。
この装置は、地産地消型カーボンリサイクル社会構築にむけて新たなソリューションとなることが期待されている。
九州大学はDAC-U装置の技術情報、知見の提供など、双日は、双日イノベーション・テクノロジー研究所(東京都千代田区)を活用したビジネスモデル仮説の検証、九州電力はDAC-U装置の利用者側の立場での用途仮説の検証、実証候補地の検討などを担当する予定。
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>>>>ユビキタスCO2回収を実現へ
九州大学が研究開発を進めるm-DACTM技術は、従来のCO2分離膜と比べて極めて高いCO2透過性を持つことを特徴としている。
このため従来では不可能と考えられてきた分離膜を用いたDAC(m-DACTM)技術が、従来技術の数十分の1以下の面積かつ低エネルギーで実現できる可能性が高まった。
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分離膜はCO2吸収液などの薬剤を使わず、分離膜のモジュール化で、必要に応じてCO2回収量を任意に調整することができる。
そのため、従来のDAC技術で課題とされていたDACシステム設置に対する地理的な制限が大きく緩和され、多様な装置やサイズで、様々な場所でCO2を回収(ユビキタスCO2回収)することが可能となる。
さらに九州大学が開発を進める、電気化学・熱化学反応を利用したCO2変換ユニットと、m-DACTMユニットを連結すれば、「DAC-U装置」が実現される。
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なお、この研究開発は、九州大学のカーボンニュートラル・エネルギー国際研究所とネガティブエミッションテクノロジー研究センターが、内閣府ムーンショット型研究開発事業で取り組んでいるものだ。
大気から人為的かつ直接的にCO2を回収するDAC技術は、カーボンニュートラル、さらにその一歩先を行く「ビヨンドゼロ社会」の実現に向けて、重要な技術として注目されており、世界各国で研究開発が進められている。
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>>>>2021年九州大学と双日で実用化・事業化推進の覚書
2022年2月に九州大学と双日はm-DACTM技術とそれに関連した最先端CO2活用基盤技術の実用化・事業化推進の覚書を締結し、DAC-U装置の基礎研究開発と社会実装に向けた検討を進めてきた。
また、取り組みに賛同する実証実験や用途開発のパートナー企業の参画を募っており、今回九州電力を加えた3社で覚書を締結した。
3社は今後も産学連携体制を基盤にDAC技術の研究開発を促進し、DAC-U装置の用途開発を通じて、社会課題解決とカーボンニュートラルへの取り組みを加速推進していくとしている。

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https://www.kankyo-business.jp/news/567dcc72-83af-44ad-bf64-19eceb4591ff
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今ジェレミーリフキンの「レジリエンスの時代」(再野生化する地球で、人類が生き残っていくための大転換)(集英社;2023・9)を
読み始めている。
「再野生化」という言葉には多くの意味が含まれていると思います。
しかし少なくとも、今の「金儲け資本主義」が跋扈している状態とは違い、更に「科学技術優先の外部不経済を当たり前として「効率」こそ成功」と喜んでいいる社会とは違う状態と理解しないといけないはず。
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少なくても、日本・世界の今日・明日を本気で考える人々には、一読を進めます。
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では、草々
2023-11-29
森下克介



Posted by もりかつ at 09:32│Comments(0)
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