2022年01月31日
「GHGプロトコル(スコープ:1,2,3)」の実施例がありました
前略
「GHGプロトコル」の話題を検索していたら、実施例が見つかった。
すでに、1998年にはできていたとか・・。
+++++++++++++++++++++++++++++++++++
ーーーー脱炭素社会へのアプローチーーーー
(スコープ1、2、3の削減)、新菱冷熱、(2019年度)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
新菱冷熱では、スコープ1、2および3の温室効果ガス排出量の算定により、環境に影響を与えるホットスポットを特定し、温室効果ガスの排出抑制に取り組んでいます。2019年度の排出量は、7,375千t-CO2で、そのうち、スコープ3カテゴリ11「販売した製品の使用」が最も多く、その次にカテゴリ1「購入した製品・サービス」が多くなっています。これからも、事業活動と環境負荷低減活動との密接なかかわりを明確にし、脱炭素社会の実現に挑戦していきます。
・・・・・・・・
「2019年度のスコープ1,2,3算定結果」(施工現場は受注3000万円以上の物件を対象)
・・・・・・
カテゴリ 算定対象 実績値(t-CO2)
1,スコープ、1 自社施設の燃料の消費、フロン類の漏洩、社有車の使用に伴う直接排出量 459
2,スコープ、2 自社施設で購入した電気・熱の使用に伴う間接排出量 2948
3,スコープ、3 事業活動に関連する他社からの間接排出量(全カテゴリ合計) 7371179
カテゴリ、
1,購入した製品・サービス 購入した製品の資源採取及び製造に伴う排出量 405704
2,資本財 固定資産に関連する製造・建設に伴う排出量 104
3,スコープ1,2に含まれない
燃料及びエネルギー関連活動 本社、支社、営業所などで購入した電気、燃料等の製造に伴う排出量 412
4,輸送、配送(上流) 製品の購入元から施工現場までの輸送に伴う排出量 44195
5,事業から出る廃棄物 施工現場から排出された廃棄物の処理に伴う排出量 4420
6,出張 社員の出張に使用する交通機関の燃料及び電力の消費に伴う排出量 1578
7,雇用者の通勤 社員の通勤に使用する交通機関の電力の消費に伴う排出量 549
11,販売した製品の使用 引き渡し後の建設設備の運用に伴う排出量(運用期間を15年と設定) 6914082
12,販売した製品の廃棄 解体時のおけるダクト、配管の廃棄に伴う排出量 135
スコープ1~3の合計 7374586
(カテゴリーに関する注1;環境省、経産省「サプライチェーンを通じた温室効果ガス排出量算定に関する基本ガイドライン
(Ver,2.3)をもとに算定)
注2;カテゴリ8~10、13~15は、事業場該当しない活動)
・・・・・・・
>>>スコープ1および2の削減
事業活動に伴う直接排出量(スコープ1)および事業活動で使用した熱・エネルギーの製造段階における間接排出量(スコープ2)を算定し、削減する取り組みを行っています。
1970年竣工の旧本社ビル(2020年7月本社を移転)では、2011年に大規模省エネ改修工事「省エネeco化プロジェクト」を行いました。
エネルギー効率と快適性を向上させる空調システムの採用と、執務者に省エネルギー行動を促す運用管理システムにより、改修後5年目の2016年度にCO2削減率37%とすることを目標に運用改善を進めた結果、2015年度には1年前倒しで目標を達成することができました。その後も改善を続け、2019年度にはCO2削減率52%を達成しました。
また、フロン排出抑制法にもとづく簡易点検・定期点検を適正に実施し、フロン類の漏洩防止にも努めています。
・・・
新本社では、2020年度から働き方改革の一環として進めている、業務のデジタル化、ハンコレス・ペーパーレスの推進、オンライン会議活用、業務フローの見直しによる生産性向上などの活動を通して、省資源や省エネルギーに取り組んでいます。
・・・・
>>>スコープ3(カテゴリ1、4)の削減
現場の生産性向上によって、施工現場における製品・資機材の調達量の削減を進める取り組みを行っています。
手戻り工事の削減、工場加工等による施工生産性の向上、ICT技術を駆使した効率の良い現場管理の実現によって、施工時のCO2排出量削減を進め、2020年度は、CO2削減率28%を達成しました。
・・・
CO2削減率28%
取り組み事例:ウェアラブルカメラによる現場の遠隔監視
ウェアラブルカメラやスマートフォンなどで撮影した施工現場の映像を、熟練技術者が事務所などの遠隔地から確認し、作業手順の指示や現場状況の確認などを行っています。
これにより、移動時間の削減だけでなく、的確な指示を適時に行うことができ、業務の効率化を図ることができています。
・・・
>>取り組み事例:「施工図描画ロボット」の開発
BIMデータ*1から抽出した施工情報を用いて、機器の据え付け位置や、配管・ダクトのルート等を、床面に完全自動で描画する「施工図描画ロボット」を開発しました。
オペレーターによる操作・監視が不要で、従来、手作業で行っていた墨出しが不要となるとともに、配管・ダクトの取り付け作業の省力化により10%以上の工数削減*2が期待でき、労働生産性が格段に向上するものと見込んでいます。
*1 BIMデータ:BIM(Building Information Modeling)の各部材に関するさまざまな属性データ
*2 当社の施工現場における検証実験にもとづく数値
・・・・・
>>>スコープ3(カテゴリ5)の削減
建設現場における産業廃棄物のうち、主要な4品目(コンクリートがら、金属くず、廃プラスチック類、ガラス陶磁器くず)のリサイクルを推進しています。
マテリアルリサイクル、サーマルリサイクルなどの技術に優れた産業廃棄物処分業者や再生事業者に委託することで、2020年度にはリサイクル率88%を達成しました。
・・・・
>>>スコープ3(カテゴリ11)の削減
建築設備の運用に伴うCO2排出量を削減するため、営業・設計担当者からお客様に省エネルギーに有効な提案を積極的に行っています。エネルギー削減効果の高い設備の導入や業界トップクラスの技術と実績を誇るCFD*技術による気流・温度分布シミュレーションによる改善など、最も効果的な提案ができるよう取り組んでいます。
* CFD:Computational Fluid Dynamics
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
https://www.shinryo.com/environment/reduction.html
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「GHGプロトコル」の概要を同時に添付します。
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ーーーーGHGプロトコルの概要ーーーー
http://www.env.go.jp/earth/ondanka/santeiho/guide/pdf1_6/mat_01-1.pdf
+++++++++++++++++++++++++++++++++
確かに、すごく面倒な計算が必要です。
最大の「販売した製品の使用の排出量
」の割合の大きさには、手の打ちようがあるのでしょうか?
これは、顧客の分担すべきものかもしれませんが、ここでは製作・納入者である事業者の数値に入れています。
・・・・
同様に「購入した製品・サービスの排出量」も素晴らしく大きい。これには「輸送・配送に伴う排出量」もリンクしているものでしょう。
これは、まさに販売事業者の製品に関するものです。
此処で、自家用車を例にとりますと、
「購入した製品・サービスの排出量」は「車の製造に伴う排出量」にも相当するものでしょう。
これは、如何にして「排出量をゼロにすること」っが出来るのでしょうか?
車はEV化によって、「販売した製品の使用に伴う排出量」は殆どゼロになるのでしょう。
・・・
この様に考えると、ガソリン車のEV化は、この「購入した製品・サービス」だけを考えても大変なものです。
自工会の皆さんは、もっと自動車を買うように政治行政委に圧力をかけているようですが、間違いではないでしょうか?
・・・・
政府が、「雇用・雇用・・」と叫んでいるので、それに悪乗りをしているとしか言いようがありません。
自工会の社員や関連の従業員の将来を考える時、「もっと自動車を売ることで、雇用を確保する」と言いうのはピント外れでしょう。
即ち、2030年、2050年には、今の様な自工会が威張っていて、日本の雇用の中心になっているとは考えられないはずです。
其のところをキチンと議論せずして「もっと車を買え」とは「目の見えない組織のトップ」としか言えないでしょう。
・・・・
さて、自工会だけではなく、全ての商品・サービス事業の責任者の皆さんには、
今回の「新菱冷熱の様な、「GHGスコープの計算」を「2019年と2030年と2050年」分を大至急積算して、公表してもらわないと困ります。
2030年も2050年も同じ積算結果であるはずがありませんから、ぜひ大至急見せてもらいたいものです。
それには、日本中、世界中が、自動車では高速道路を走っている車が「全部がEV」であればよいいと考えているのかどうか・・、ということです。
・・・・・
ぜひ、ぜひ自工会だけではない全ての企業と、政府・地方自治体を含め全ての事業者の議論を進めてもらわなければならないのです。
丁度この次に「参院選」では政治と企業と国民がみんなで議論をする機会のしてほしいものです。
グレタさんにも、来れるものであれば、来てほしいものです。
・・・・
では、草々
2022-1-31
森下克介
「GHGプロトコル」の話題を検索していたら、実施例が見つかった。
すでに、1998年にはできていたとか・・。
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ーーーー脱炭素社会へのアプローチーーーー
(スコープ1、2、3の削減)、新菱冷熱、(2019年度)
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新菱冷熱では、スコープ1、2および3の温室効果ガス排出量の算定により、環境に影響を与えるホットスポットを特定し、温室効果ガスの排出抑制に取り組んでいます。2019年度の排出量は、7,375千t-CO2で、そのうち、スコープ3カテゴリ11「販売した製品の使用」が最も多く、その次にカテゴリ1「購入した製品・サービス」が多くなっています。これからも、事業活動と環境負荷低減活動との密接なかかわりを明確にし、脱炭素社会の実現に挑戦していきます。
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「2019年度のスコープ1,2,3算定結果」(施工現場は受注3000万円以上の物件を対象)
・・・・・・
カテゴリ 算定対象 実績値(t-CO2)
1,スコープ、1 自社施設の燃料の消費、フロン類の漏洩、社有車の使用に伴う直接排出量 459
2,スコープ、2 自社施設で購入した電気・熱の使用に伴う間接排出量 2948
3,スコープ、3 事業活動に関連する他社からの間接排出量(全カテゴリ合計) 7371179
カテゴリ、
1,購入した製品・サービス 購入した製品の資源採取及び製造に伴う排出量 405704
2,資本財 固定資産に関連する製造・建設に伴う排出量 104
3,スコープ1,2に含まれない
燃料及びエネルギー関連活動 本社、支社、営業所などで購入した電気、燃料等の製造に伴う排出量 412
4,輸送、配送(上流) 製品の購入元から施工現場までの輸送に伴う排出量 44195
5,事業から出る廃棄物 施工現場から排出された廃棄物の処理に伴う排出量 4420
6,出張 社員の出張に使用する交通機関の燃料及び電力の消費に伴う排出量 1578
7,雇用者の通勤 社員の通勤に使用する交通機関の電力の消費に伴う排出量 549
11,販売した製品の使用 引き渡し後の建設設備の運用に伴う排出量(運用期間を15年と設定) 6914082
12,販売した製品の廃棄 解体時のおけるダクト、配管の廃棄に伴う排出量 135
スコープ1~3の合計 7374586
(カテゴリーに関する注1;環境省、経産省「サプライチェーンを通じた温室効果ガス排出量算定に関する基本ガイドライン
(Ver,2.3)をもとに算定)
注2;カテゴリ8~10、13~15は、事業場該当しない活動)
・・・・・・・
>>>スコープ1および2の削減
事業活動に伴う直接排出量(スコープ1)および事業活動で使用した熱・エネルギーの製造段階における間接排出量(スコープ2)を算定し、削減する取り組みを行っています。
1970年竣工の旧本社ビル(2020年7月本社を移転)では、2011年に大規模省エネ改修工事「省エネeco化プロジェクト」を行いました。
エネルギー効率と快適性を向上させる空調システムの採用と、執務者に省エネルギー行動を促す運用管理システムにより、改修後5年目の2016年度にCO2削減率37%とすることを目標に運用改善を進めた結果、2015年度には1年前倒しで目標を達成することができました。その後も改善を続け、2019年度にはCO2削減率52%を達成しました。
また、フロン排出抑制法にもとづく簡易点検・定期点検を適正に実施し、フロン類の漏洩防止にも努めています。
・・・
新本社では、2020年度から働き方改革の一環として進めている、業務のデジタル化、ハンコレス・ペーパーレスの推進、オンライン会議活用、業務フローの見直しによる生産性向上などの活動を通して、省資源や省エネルギーに取り組んでいます。
・・・・
>>>スコープ3(カテゴリ1、4)の削減
現場の生産性向上によって、施工現場における製品・資機材の調達量の削減を進める取り組みを行っています。
手戻り工事の削減、工場加工等による施工生産性の向上、ICT技術を駆使した効率の良い現場管理の実現によって、施工時のCO2排出量削減を進め、2020年度は、CO2削減率28%を達成しました。
・・・
CO2削減率28%
取り組み事例:ウェアラブルカメラによる現場の遠隔監視
ウェアラブルカメラやスマートフォンなどで撮影した施工現場の映像を、熟練技術者が事務所などの遠隔地から確認し、作業手順の指示や現場状況の確認などを行っています。
これにより、移動時間の削減だけでなく、的確な指示を適時に行うことができ、業務の効率化を図ることができています。
・・・
>>取り組み事例:「施工図描画ロボット」の開発
BIMデータ*1から抽出した施工情報を用いて、機器の据え付け位置や、配管・ダクトのルート等を、床面に完全自動で描画する「施工図描画ロボット」を開発しました。
オペレーターによる操作・監視が不要で、従来、手作業で行っていた墨出しが不要となるとともに、配管・ダクトの取り付け作業の省力化により10%以上の工数削減*2が期待でき、労働生産性が格段に向上するものと見込んでいます。
*1 BIMデータ:BIM(Building Information Modeling)の各部材に関するさまざまな属性データ
*2 当社の施工現場における検証実験にもとづく数値
・・・・・
>>>スコープ3(カテゴリ5)の削減
建設現場における産業廃棄物のうち、主要な4品目(コンクリートがら、金属くず、廃プラスチック類、ガラス陶磁器くず)のリサイクルを推進しています。
マテリアルリサイクル、サーマルリサイクルなどの技術に優れた産業廃棄物処分業者や再生事業者に委託することで、2020年度にはリサイクル率88%を達成しました。
・・・・
>>>スコープ3(カテゴリ11)の削減
建築設備の運用に伴うCO2排出量を削減するため、営業・設計担当者からお客様に省エネルギーに有効な提案を積極的に行っています。エネルギー削減効果の高い設備の導入や業界トップクラスの技術と実績を誇るCFD*技術による気流・温度分布シミュレーションによる改善など、最も効果的な提案ができるよう取り組んでいます。
* CFD:Computational Fluid Dynamics
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
https://www.shinryo.com/environment/reduction.html
+++++++++++++++++++++++++++++++++++
「GHGプロトコル」の概要を同時に添付します。
++++++++++++++++++++++++++++++++++
ーーーーGHGプロトコルの概要ーーーー
http://www.env.go.jp/earth/ondanka/santeiho/guide/pdf1_6/mat_01-1.pdf
+++++++++++++++++++++++++++++++++
確かに、すごく面倒な計算が必要です。
最大の「販売した製品の使用の排出量
」の割合の大きさには、手の打ちようがあるのでしょうか?
これは、顧客の分担すべきものかもしれませんが、ここでは製作・納入者である事業者の数値に入れています。
・・・・
同様に「購入した製品・サービスの排出量」も素晴らしく大きい。これには「輸送・配送に伴う排出量」もリンクしているものでしょう。
これは、まさに販売事業者の製品に関するものです。
此処で、自家用車を例にとりますと、
「購入した製品・サービスの排出量」は「車の製造に伴う排出量」にも相当するものでしょう。
これは、如何にして「排出量をゼロにすること」っが出来るのでしょうか?
車はEV化によって、「販売した製品の使用に伴う排出量」は殆どゼロになるのでしょう。
・・・
この様に考えると、ガソリン車のEV化は、この「購入した製品・サービス」だけを考えても大変なものです。
自工会の皆さんは、もっと自動車を買うように政治行政委に圧力をかけているようですが、間違いではないでしょうか?
・・・・
政府が、「雇用・雇用・・」と叫んでいるので、それに悪乗りをしているとしか言いようがありません。
自工会の社員や関連の従業員の将来を考える時、「もっと自動車を売ることで、雇用を確保する」と言いうのはピント外れでしょう。
即ち、2030年、2050年には、今の様な自工会が威張っていて、日本の雇用の中心になっているとは考えられないはずです。
其のところをキチンと議論せずして「もっと車を買え」とは「目の見えない組織のトップ」としか言えないでしょう。
・・・・
さて、自工会だけではなく、全ての商品・サービス事業の責任者の皆さんには、
今回の「新菱冷熱の様な、「GHGスコープの計算」を「2019年と2030年と2050年」分を大至急積算して、公表してもらわないと困ります。
2030年も2050年も同じ積算結果であるはずがありませんから、ぜひ大至急見せてもらいたいものです。
それには、日本中、世界中が、自動車では高速道路を走っている車が「全部がEV」であればよいいと考えているのかどうか・・、ということです。
・・・・・
ぜひ、ぜひ自工会だけではない全ての企業と、政府・地方自治体を含め全ての事業者の議論を進めてもらわなければならないのです。
丁度この次に「参院選」では政治と企業と国民がみんなで議論をする機会のしてほしいものです。
グレタさんにも、来れるものであれば、来てほしいものです。
・・・・
では、草々
2022-1-31
森下克介
Posted by もりかつ at 12:23│Comments(0)