2022年01月29日

「メディアの力」を、今こそ発揮するとき

前略
メディアに関する話題です。
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何か不安が渦巻いているような時代感があります。
どこを見ても、「コロナウイルス」が飲食店への規制をしたとか解除したとか、ロックダウンがどうのこうの・・・・、から始まって、中国の習近平さんが北京オリンピックを強硬するとか、女子テニス選手を隠したとか、IOCの会長がどうかしたとか・・・、台湾問題がどうなりかとか・・、更に加えて「ウクライナの近くにプーチンさんが軍隊を集結したとか・・・、いろんな話題が沢山あります。
嘗ての「キューバ危機」を思い出させるようなことから、この「無差別殺人」まで、「マスコミ」と言われる分野の人達や、芸人と呼ばれるような人たちまで、ワイドショウで好き勝手にしゃべっている場面ばかりが散乱しています。

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ーーー「無差別襲撃が相次ぐのはメディアの責任である」犯人にわざわざ手口を教えるマスコミの罪ーーーー
     犯人を"有名人"に仕立てるリスク ;PRESIDENT Online;2022/01/28;窪田 順生、
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>>>「日本で最も有名な17歳」にメディアが大騒ぎ
東大前の路上で17歳の少年が、受験生の高校生ら3人を次々と刺した事件を受けて、「少年A」の人となりに迫るような報道が相次いだ。
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これを受け、瞬間風速的ではあるが、少年Aは「日本で最も有名な17歳」になった。
もちろん、少年法があるので顔や名前は知られていないが、普段はどんな生徒で、どんな考えを周囲に語っていたのか事細かに紹介され、その人物像が国民の頭に刷り込まれたからだ。
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>>>犯人を有名人にする報道が「模倣犯」を生む
さらに、ワイドショーでは専門家やらコメンテーターの皆さんが、どんなことに悩み、コロナ禍のなかで孤独を感じていたのではないか、などと好き勝手な憶測をしたことが知名度をさらに上げている。
メディアの議論に触発された人々の間で「俺の考える少年A」が語られているのだ。
皆さんも家庭、職場、そして友人との間で、こんな会話をした覚えはないか。
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「東大以外でも医者になれるだろ。勉強できるのに、そういうところが頭が悪いよなあ」
「ニュースでやってたけど、教師に文系転向を相談したって話じゃん。
医師にならなきゃって何かに追いつめられてたんじゃない?」
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>>>「模倣犯」がほしい情報をテレビが垂れ流し
このように例は他にも枚挙にいとまがない。
例えば、昨年から続く小田急線刺傷事件、京王線刺傷事件、大阪ビル火災なども同様だ。メディアが事件を大きく取り上げて、スタジオのコメンテーターたちが「なぜ模倣の連鎖が続くのでしょう?」と議論して大騒ぎをすればするほど、前の犯行をコピペしたような模倣犯が次々と生まれている。
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>>>アメリカでは「悪名を広めるな」という団体が発足
筆者も凄惨せいさんな事件を起こした犯人や、複数の人を殺めた犯人などに実際に会って話を聞いた経験があるが、彼らの多くは、過剰なほど自己顕示欲がある印象だ。
「いつ死んでもいい」などと自暴自棄的なことを言う一方で、自分の人間性や、犯行の手口などを間違って報道されたりすると常軌を逸した怒り方をする。
矛盾をしているが、自己破滅的な事件を起こしておきながら、自分が世の中からどう見られるかということを異常なまでに気にするのだ。
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2012年7月20日、アメリカで起きたオーロラ銃乱射事件の遺族は、報道が模倣犯側に及ぼす悪影響を防ぐため、「No Notoriety(悪名を広めるな)」という団体を発足している。
その名の通り、事件を起こした人間にフォーカスせず、有名人にしない事件報道をメディアに求めている。
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日本のメディアでは、これまで「報道の自由」の名の下に、事件を起こした人間が望むままに持ち上げて、「有名人」に仕立て上げてしまっていた。それが社会と、「模倣犯」にどんな悪影響を及ぼすのかをそろそろ真剣に考えなくてはいけないのではないか。

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https://president.jp/articles/-/54075
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私の頭の中の最重要課題が「なぜか?気候危機に正面から向かい合った議論がされ、行動に移らないのか?」ということです。
此処で扱われている事件はそれなりに重大な問題ではありますが、何故「気候危機」と言われるほどのものが、全く話題にすらならないのはなぜか???、不思議でなりません。
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昨日のTVでは「人類は、アフリカで生まれ、全世界に広がった」「地球は人類の揺り篭であるから、これからは宇宙へt日立たなければならない、それが「スペースX」などが先鋒として快進撃をしている、人類万歳!の様な1時間であった。
本当にそれでいいのか??
それが、2030年までにGHG排出半減・2050年までにGHG排出ゼロに勝ることなのか???
そう思い、憂鬱になります。(少年Aになる気持ちも判ると言いたいくらいです・・・)
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「新型コロナウイルス」の見通しのなさは、たまりません・・・。
トンガの海底火山噴火の津波の話題も、イマイチすっきりしません、どこかでまたあるかも・・・。
丁度政治の話題で、「野党は批判ばかり」を地で言っているように思います。
新聞の基本姿勢も「政府批判」が真骨頂とばかりに、揚げ足取りの話題しかない、国民は「本当の課題は何か?どうするのが良いのか(目標は何か?)?、本当の世界の目的はどこにあるのか???、という本心を読めないのでしょうか?
戦時中では大本営を繰り返していれば、新聞が良く売れて儲かったのでしょうが、今こそメディアとしての「新聞TV・インターネット」が本来の情報サービスの機関として動かなければならないときでしょう。
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残念なことに、自工会会長(トヨタ社長)が、ーーー「自工会会長、車買い替え促進を政府と議論へ」2022年1月27日、日経ーーーと言い出している。
これでいいのでしょうか??
COP26で言われたのは、ガソリン車がEVにになりさえすれば、幾ら資源やエネルギーを使っても「GHGの削減・ゼロ」がっ実現できると考えているのでしょうか??
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嘗ての、ナチスの間違えた思想に共鳴したのは「知識人」だった、その結果が人類破滅の世界大戦になった、ということです。
ーーーナチスの知識人部隊』虐殺を肯定する理論ーなぜ高学歴のインテリがナチスにとって重要だったのか;2021年5月;https://shakuryukou.com/2021/05/07/dostoyevsky326/
こんなことになら名でほしいものです。
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更に、最近読んだ「イスラム2.0」(飯山陽)に見るのは、
「イスラムは平和の宗教だ」と言いう通説がどれだけ世界に蔓延って、悪事を働いているのかを指摘している。
要点は、
   1,「神はこの世をイスラム教徒のために創造した」
   2,「イスラム教徒に反対するものは誰であれ殺されるべきである」
   3,「ヒンドゥー教徒もキリスト教徒も仏教徒も不信仰者であり、彼らには生存権はあるが、統治権を持つのはイスラム教徒のみだ。
     不信仰者はイスラム教徒の統治を認め忠誠を誓うと言いう条件下でのみ生存が許される。」
此処では、不信仰は神に対する大罪とされ、不信仰は倒すべき敵とされています。
この様に、現代の私どもの世界観とは全く違う、「古代の宗教観」そのものが今でも健在で、世界中の信者がいて、最高権力者がこの通りの原理で国家を動かしているわけです。
たまりません・・・・。
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事程左様に、世界中の混乱の空気が充満している世の中ではあっても、やらなければならいことがある。
もう時間がないのです、IPCCで多くの研究者が結論を出しています。
そこで、世界の国家が20500年までに「GHG排出実質ゼロ」を約束しています。
正しいか間違いかを議論している間はないのです。
まさに「小田原評定」をしている猶予もないはずです。
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最大の機関です「マスメディア」と言われる日本・世界のメディアが、人類の目的をキチンと示し、議論を整理して動かなければなりません。
「先進国・途上国」の議論は止めてもらわなければなりません!
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全員が「産業革命以前の社会」を着地点とした、社会の大改革をしなければならないのです。
誰かが金儲けをして、うまいことをしている。とかいうことは成り立たないのです。金持ちは後生大事に死ぬまで抱えていてもいいし、世界の慈善事業に使えばいいのです。最後には無価値になるはずです。
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「メディア」には、その力を冷静に理解し直して、大いに議論を戦わせて、人類・地球が生き続けられるように命がけで働いてもらいたい。
では、草々
2022-1-29
森下克介



Posted by もりかつ at 11:05│Comments(0)
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