2022年01月16日
「グリーンウオッシュ」の議論、徹底的に
前略
最近の話題の痛いところをついている。
・・・
例えば、他社の物より電力消費が少ないからというだけで製造時・廃棄時に多大なエネルギー消費や廃棄時の困難さがあることを無視した宣伝的な広告をしていることあ。
言ってみれば、「二次電池で、全くレアな金属(レアアース)を使って採掘や製錬に特別な技術が必要なのに、更に廃棄時の分別が非常に難しいので、一般の産廃業者が容易に処分できないようなもの、場合によっては山奥に埋め立ててしまうようなことになる」、そんなものである二次電池をほめそやす。それこそ「グリーンウオッシュ」でしょう。ノーベル賞も人が悪い・・。
・・・
最近話題のトラックの燃料用の尿素だって、日本ではどうにもならないようなので、このパンデミックの時期にはトラックが困っている。
「トラック輸送こそ、現在のグローバルに展開している流通・物流のキーシステムだ」という前提の上で、尿素だってハーバーボッシュさんのおかげで世界中に沢山あるから大丈夫であると胸を張っていた。
こんな時に、当たり前ではないことが見えてきた。どうして世界中の製品が、中国大陸で作られコンテナ船で運ばれて、国内の高速道路をトラック輸送して、スーパーマーケットに並ばなければならないのか?
・・・・
国内でも作れる百均製品をここまでして日本で消費するのか?「安ければいい」という人間が考えた「通貨単位」で評価していること自体がおかしいのです。まさに「金儲け資本主義」に翻弄されている、「外部不経済」が完全に無視されている、スミス・マルクスも同じ間違いをしている、「貨幣」こそ絶対の神としているのである。
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話題を飛ばします。
だから、「自給自足・地産地消」でなければいけないのです。
この辺の理解がないと、この「グリーンウオッシュ」を全面的な理解が出来ないのです。
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ーーーーー「グリーンウォッシュ」の7つの罪と、それ以上の危機ーーーーー
2022/01/15 ;フォーブス、
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ニュースや雑誌を見ればサステナビリティ、エコ、SDGsといった言葉が並び、今や目にしない日はない。
気候危機が広く理解されるようになると同時に、環境意識を高く持つ消費者コンシャス・コンシューマーも急増。
消費者側がブランドに対して、より緊迫感をもった行動を要求するきっかけとなるなど、企業の気候危機対策が加速する一因にもなっている。
・・・・
実際に、サステナブルな取り組みを行うブランドの製品であれば多少金額が高くても購入したいと考える人は約8割にも上る、というデータもあるほどだ。
ブランドにとっては「サステナブル」な取り組みを続け、「サステナブル」なブランドであると伝えることによってより多くの人に自社製品を買ってもらうことができ、ブランド価値向上を図ることができる。
・・・・
一方で、グリーンウォッシュであると指摘されるケースも増加している。
グリーンウォッシュとは、環境に配慮したイメージを連想させる「グリーン」と、ごまかしや上辺だけという意味の「ホワイトウォッシュ」を組み合わせた造語だ。
一見、環境に配慮しているように見せかけて、実態はそうではなく、環境意識の高い消費者に誤解を与えるようなことを指す。
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>>>グリーンウォッシュの7つの罪
カナダのグリーンマーケティング・エージェンシーのTerrachoiceは、企業によるグリーンウォッシングが顕在化し始めた2010年に調査レポート「グリーンウォッシュの罪」を発表。
グリーンウォッシュの特徴を7つの罪という言葉でセンセーショナルに表現した。
この報告書によると、グリーンウォッシュは大きく分けて次の手法で行われる。
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・隠れたトレードオフの罪:良い一点について主張するものの、他方でより大きな環境負荷が発生することに言及しない
・根拠を示さない罪:「サステナブル」「環境に良い」と言いながら十分な根拠を示さない
・曖昧さの罪:何がどれだけ良くなったのか具体的に示さない
・無関係の罪:製品や企業が引き起こす環境負荷とは関係のない事実を引き合いに出し、あたかもすごいことであるように伝える
・悪を比較するだけの罪:環境負荷を生み出す根源2つを比べ、まだマシだと主張する
・不正確の罪:不正確な情報に基づいてサステナブルだと主張する
・誤ったラベル崇拝の罪:ありもしない第三者機関からお墨付きをもらったように見せかける
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実際にこのような手法で展開される広告を目にしたことがある人も多いだろう。
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>>>H&Mや航空会社に疑問の声
例えばH&Mは2019年に「コンシャスコレクション」を発表し、オーガニックコットン・リサイクルポリエステルを使用した環境にやさしい持続可能なファッションだとするキャンペーンを世界で展開した。
すると、ノルウェー消費者庁によってこれは「グリーンウォッシュである」と指摘を受け、違法であるという判断を受けてしまった。
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コンシャスコレクションは、実際にどの製品のどの生地に何%リサイクル素材を使用したのかといった具体的な根拠が示されておらず、また、リサイクルポリエステルを使った環境に優しいTシャツを謳うもポリエステルTシャツは製造工程で約2万リットルと多量の水を使用することなどから、本当にサステナブルであると言ってよいのか疑問視する声が上がっていた。
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ノルウェー消費者庁は、同社の情報開示は「不十分」であり、根拠を示さないまま販促のために環境に良いと広告するグリーンウォッシングにあたると指摘した。
ノルウェーのマーケティングに係る現行法では、製品の主な品質に関する主張は、消費者が容易にアクセスでき、理解できるものでなければならないとされている。
根拠なしに環境に良いと表現し、販促につなげる行為は違法に当たるのだ。
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アイルランドの格安航空会社ライアンエアーは、2019年9月に公開された広告の中で自社こそがヨーロッパの大手航空会社の中で最も環境負荷が低いと主張した。
イギリスにある広告基準局(Advertising Standards Authority)はこの広告の主張は誤解を招く恐れがあり、正当な裏付けがないと断定。
さらに2020年2月この広告はグリーンウォッシュであることを理由に英国の監視委員会によって禁止処分を受けた。
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主張を裏付けるために利用されていたデータは2011年までのものであり2019年の現状に即していなかった点や、「ヨーロッパで最も」と主張するもののヨーロッパの大手エアライン複数社が比較対象に挙げられておらず、この主張の根拠となる情報が報告書から抜けていた点が理由だ。
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近年飛行機による移動は環境に大きな負荷をかけることが広く知られるようになり、エアライン各社はなんとかして環境にやさしい取り組みをアピールしたい思惑があった。
少しでも環境に配慮したブランドであることをアピールし、客足を伸ばしたかったライアンエアーだが、むしろ顧客の不信感を募らせ逆効果となってしまった。
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この例からもわかるように、グリーンウォッシュを行うことで、ブランドも社会も大きな損失を受ける。
現在のグリーンウォッシングが横行する状況から世界の消費者は疑心暗鬼になっており、5人に1人が「ブランドのサステナブルであるという主張を信用しない」と考えるほどである。
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実際にブランドとして環境負荷を減らし、自然を再生する取り組みを行っていたとしても、取り組みに関する情報発信を誤ると何もしないよりもネガティブなイメージがつきかねない。
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さらに、消費者からの共感を裏切るだけでなく、投資資金の呼び込み失敗・優秀な従業員の維持・獲得も困難になる。企業として掲げるビジョン・ミッションは遠のき、気候危機への対策が遅れることで環境破壊・資源枯渇は加速する。
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https://forbesjapan.com/articles/detail/45318/1/1/1
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「商品の価値は労働にある」のではないのです。
人が掘り出した石炭の価格は、その石炭労働者の労賃だけではないのです。いやいや値段をつけられないその「石炭紀に形成された石炭そのもの値段」を無視しているから今の値段です。
もう一つ、世の中で合理化を叫び、関連の従業員を減らして、電力やガソリンの機械で代替えするからコストダウンになる、ということ自体もおかしい、石炭を燃やして作った電力が安い、ガソリンエンジンのガソリンが安いから「従業員を減らせる、その結果が経営者は合理化できたと喜び労働者は解雇されるのです。
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これも「グリーンウオッシュ」でしょう。
ですから、ここで言われている議論はきちんと最後名で詰めなければならない時期です。
この議論が出来なければ、「気候危機」も全く見込みなしです。
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チョット判りにくいかもしれません、この次にはもっと上手に描くようにします。
では、草々
2022-1-16
森下克介
最近の話題の痛いところをついている。
・・・
例えば、他社の物より電力消費が少ないからというだけで製造時・廃棄時に多大なエネルギー消費や廃棄時の困難さがあることを無視した宣伝的な広告をしていることあ。
言ってみれば、「二次電池で、全くレアな金属(レアアース)を使って採掘や製錬に特別な技術が必要なのに、更に廃棄時の分別が非常に難しいので、一般の産廃業者が容易に処分できないようなもの、場合によっては山奥に埋め立ててしまうようなことになる」、そんなものである二次電池をほめそやす。それこそ「グリーンウオッシュ」でしょう。ノーベル賞も人が悪い・・。
・・・
最近話題のトラックの燃料用の尿素だって、日本ではどうにもならないようなので、このパンデミックの時期にはトラックが困っている。
「トラック輸送こそ、現在のグローバルに展開している流通・物流のキーシステムだ」という前提の上で、尿素だってハーバーボッシュさんのおかげで世界中に沢山あるから大丈夫であると胸を張っていた。
こんな時に、当たり前ではないことが見えてきた。どうして世界中の製品が、中国大陸で作られコンテナ船で運ばれて、国内の高速道路をトラック輸送して、スーパーマーケットに並ばなければならないのか?
・・・・
国内でも作れる百均製品をここまでして日本で消費するのか?「安ければいい」という人間が考えた「通貨単位」で評価していること自体がおかしいのです。まさに「金儲け資本主義」に翻弄されている、「外部不経済」が完全に無視されている、スミス・マルクスも同じ間違いをしている、「貨幣」こそ絶対の神としているのである。
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話題を飛ばします。
だから、「自給自足・地産地消」でなければいけないのです。
この辺の理解がないと、この「グリーンウオッシュ」を全面的な理解が出来ないのです。
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ーーーーー「グリーンウォッシュ」の7つの罪と、それ以上の危機ーーーーー
2022/01/15 ;フォーブス、
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ニュースや雑誌を見ればサステナビリティ、エコ、SDGsといった言葉が並び、今や目にしない日はない。
気候危機が広く理解されるようになると同時に、環境意識を高く持つ消費者コンシャス・コンシューマーも急増。
消費者側がブランドに対して、より緊迫感をもった行動を要求するきっかけとなるなど、企業の気候危機対策が加速する一因にもなっている。
・・・・
実際に、サステナブルな取り組みを行うブランドの製品であれば多少金額が高くても購入したいと考える人は約8割にも上る、というデータもあるほどだ。
ブランドにとっては「サステナブル」な取り組みを続け、「サステナブル」なブランドであると伝えることによってより多くの人に自社製品を買ってもらうことができ、ブランド価値向上を図ることができる。
・・・・
一方で、グリーンウォッシュであると指摘されるケースも増加している。
グリーンウォッシュとは、環境に配慮したイメージを連想させる「グリーン」と、ごまかしや上辺だけという意味の「ホワイトウォッシュ」を組み合わせた造語だ。
一見、環境に配慮しているように見せかけて、実態はそうではなく、環境意識の高い消費者に誤解を与えるようなことを指す。
・・・・
>>>グリーンウォッシュの7つの罪
カナダのグリーンマーケティング・エージェンシーのTerrachoiceは、企業によるグリーンウォッシングが顕在化し始めた2010年に調査レポート「グリーンウォッシュの罪」を発表。
グリーンウォッシュの特徴を7つの罪という言葉でセンセーショナルに表現した。
この報告書によると、グリーンウォッシュは大きく分けて次の手法で行われる。
・・・・・・
・隠れたトレードオフの罪:良い一点について主張するものの、他方でより大きな環境負荷が発生することに言及しない
・根拠を示さない罪:「サステナブル」「環境に良い」と言いながら十分な根拠を示さない
・曖昧さの罪:何がどれだけ良くなったのか具体的に示さない
・無関係の罪:製品や企業が引き起こす環境負荷とは関係のない事実を引き合いに出し、あたかもすごいことであるように伝える
・悪を比較するだけの罪:環境負荷を生み出す根源2つを比べ、まだマシだと主張する
・不正確の罪:不正確な情報に基づいてサステナブルだと主張する
・誤ったラベル崇拝の罪:ありもしない第三者機関からお墨付きをもらったように見せかける
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実際にこのような手法で展開される広告を目にしたことがある人も多いだろう。
・・・・
>>>H&Mや航空会社に疑問の声
例えばH&Mは2019年に「コンシャスコレクション」を発表し、オーガニックコットン・リサイクルポリエステルを使用した環境にやさしい持続可能なファッションだとするキャンペーンを世界で展開した。
すると、ノルウェー消費者庁によってこれは「グリーンウォッシュである」と指摘を受け、違法であるという判断を受けてしまった。
・・・・
コンシャスコレクションは、実際にどの製品のどの生地に何%リサイクル素材を使用したのかといった具体的な根拠が示されておらず、また、リサイクルポリエステルを使った環境に優しいTシャツを謳うもポリエステルTシャツは製造工程で約2万リットルと多量の水を使用することなどから、本当にサステナブルであると言ってよいのか疑問視する声が上がっていた。
・・・・
ノルウェー消費者庁は、同社の情報開示は「不十分」であり、根拠を示さないまま販促のために環境に良いと広告するグリーンウォッシングにあたると指摘した。
ノルウェーのマーケティングに係る現行法では、製品の主な品質に関する主張は、消費者が容易にアクセスでき、理解できるものでなければならないとされている。
根拠なしに環境に良いと表現し、販促につなげる行為は違法に当たるのだ。
・・・・
アイルランドの格安航空会社ライアンエアーは、2019年9月に公開された広告の中で自社こそがヨーロッパの大手航空会社の中で最も環境負荷が低いと主張した。
イギリスにある広告基準局(Advertising Standards Authority)はこの広告の主張は誤解を招く恐れがあり、正当な裏付けがないと断定。
さらに2020年2月この広告はグリーンウォッシュであることを理由に英国の監視委員会によって禁止処分を受けた。
・・・・
主張を裏付けるために利用されていたデータは2011年までのものであり2019年の現状に即していなかった点や、「ヨーロッパで最も」と主張するもののヨーロッパの大手エアライン複数社が比較対象に挙げられておらず、この主張の根拠となる情報が報告書から抜けていた点が理由だ。
・・・・・
近年飛行機による移動は環境に大きな負荷をかけることが広く知られるようになり、エアライン各社はなんとかして環境にやさしい取り組みをアピールしたい思惑があった。
少しでも環境に配慮したブランドであることをアピールし、客足を伸ばしたかったライアンエアーだが、むしろ顧客の不信感を募らせ逆効果となってしまった。
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この例からもわかるように、グリーンウォッシュを行うことで、ブランドも社会も大きな損失を受ける。
現在のグリーンウォッシングが横行する状況から世界の消費者は疑心暗鬼になっており、5人に1人が「ブランドのサステナブルであるという主張を信用しない」と考えるほどである。
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実際にブランドとして環境負荷を減らし、自然を再生する取り組みを行っていたとしても、取り組みに関する情報発信を誤ると何もしないよりもネガティブなイメージがつきかねない。
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さらに、消費者からの共感を裏切るだけでなく、投資資金の呼び込み失敗・優秀な従業員の維持・獲得も困難になる。企業として掲げるビジョン・ミッションは遠のき、気候危機への対策が遅れることで環境破壊・資源枯渇は加速する。
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https://forbesjapan.com/articles/detail/45318/1/1/1
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「商品の価値は労働にある」のではないのです。
人が掘り出した石炭の価格は、その石炭労働者の労賃だけではないのです。いやいや値段をつけられないその「石炭紀に形成された石炭そのもの値段」を無視しているから今の値段です。
もう一つ、世の中で合理化を叫び、関連の従業員を減らして、電力やガソリンの機械で代替えするからコストダウンになる、ということ自体もおかしい、石炭を燃やして作った電力が安い、ガソリンエンジンのガソリンが安いから「従業員を減らせる、その結果が経営者は合理化できたと喜び労働者は解雇されるのです。
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これも「グリーンウオッシュ」でしょう。
ですから、ここで言われている議論はきちんと最後名で詰めなければならない時期です。
この議論が出来なければ、「気候危機」も全く見込みなしです。
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チョット判りにくいかもしれません、この次にはもっと上手に描くようにします。
では、草々
2022-1-16
森下克介
Posted by もりかつ at 09:53│Comments(0)