2021年12月31日
年末の「知の巨人の一言」を期待しましたが、
前略
今年(2021年)の最後の意見表明であり、「社会と共に考える」と言うことで、「有料会員限定」の「無料閲覧権の最後」を使ってしまった。
・・・
ページを開けてみて、ちょっと残念な気がしたので、ブログに出してみました。
「副題が「コロナと世界」だということ」であっても、社会的な重要課題、であり、世界的な最重要課題であるはずの、「人類生存の危機(気候危機)」が全く話題になっていない。
・・・
日本の政治、メディア、でも全くまともに取り上げられていないのが「気候危機」である。
全く不思議で仕方がない、若者が騒ぐ対象でしかないのか、「グレタさんが騒ぐ」だけの話題性しかないのか、不思議で仕方がない。
・・・
今年最後の「知の巨人」の発言がすごく心に響いた・・・。
+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
---ーー社会と共に考える大学に 藤井輝夫・東大学長ーーーー
コロナと世界 針路を聞く(5)
2021年12月31日 ;日経、
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
長引く新型コロナウイルス禍で日本の活力が失われつつある中、人材育成と研究を担う大学は日本再興の鍵を握る。
デジタル化が進み、価値観が大きく変容する時代に大学が果たすべき役割は何か。
東京大学の藤井輝夫学長に聞いた。
・・・・
コロナ禍の2年で教育の形は大きく変わった。
オンライン対応を迫られたことで、多くの教育者がデジタルの利点を認識した。
時間と空間の束縛がなくなり、世界各地のオピニオンリーダーが一堂に会し、学生や一般の人を交えて議論することも可能になった。
対面授業は今後も重要だが、動画コンテンツなどを活用しながら、学びの可能性を広げたい。
・・・
研究を取り巻く環境も変容している。
コロナという人類共通の脅威に直面したことで、多様な背景を持つ専門家が一つの問題にともに取り組む現象が生まれている。
分野の違う人々が異なる視点で関わる「総合知」の重要性は一層高まる。
大学は「知を生み出す拠点」として社会と共に考えることを求められている。
・・・
将来を担う若い世代への支援の強化も喫緊の課題の一つだ。
社会課題に取り組むためスタートアップやNPOで活動する若者は増えている。
大学は彼らの志を達成する手段や場を提供できるかが問われている。
・・・
東大にはスタートアップへ投資する子会社「東京大学協創プラットフォーム開発」(東大IPC)などがある。
昨年12月時点で東大関連スタートアップは約400社あるが2030年までに700社に増やす目標だ。
大学が企業などと一緒に若者を支援し、生み出された利益で次の世代を後押しする。
資金の循環を起こすことが大事だ。
・・・
各地の経済界と若者を橋渡しすることも大学の役目だ。
目標が見つかった時、大学にアクセスすれば手立てが見つかり、仲間と出会えるシステムの構築が日本の活力を取り戻すことにつながる。
・・・
コロナ禍では真偽不明なものも含め、あらゆる情報が瞬時に世界に拡散するようになった。
誰もが発信者になれる今、アカデミアは今まで以上に専門家としての信頼を確立しなければならない。
大学に閉じこもるのではなく学外に出て対話を重ね、信頼を勝ち取る必要がある。
例えばコロナワクチンの作用や効能などは専門家である我々が責任を持って情報発信していくべきだ。
・・・
大学をランキング化する動きの中で、日本の大学の順位の低さが指摘されているが、世界の大学と競争して順位だけ上がればいいということではない。
海外の大学と信頼関係を築き、コロナや気候変動など地球規模の新たな課題に取り組み、深い議論を重ねていけばランキングはおのずと上がっていくだろう。
・・・
日本の研究者は研究成果を論文として完成させてから発表する傾向がある。
世界では成果の公表前から知をオープンにし、見方の異なる人たちが一つの問いに向き合っている。
手の内を明かすのを嫌がる研究者も多いが、今後はグローバルな対話を重ね知を生み出すプロセスが重要になる。
(聞き手は嶋崎雄太)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUE22DFK0S1A221C2000000/?unlock=1
++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
東大関連の「スタートアップ」を話題にしている。
今の社会の最大の間違いである「金儲け資本主義」の中で泳ぎ回る仕組みの小さな企業をどれだけ作ればいいのか、彼らの成長した「GAFAM」はもういらないのです、「タックスヘイブン」を泳ぎ回り、グローバル化の時代に、ビリオネアが生まれ、「大金(高額な資産)」を好きなように使っている、一方で世界中の莫大な電力を消費している、フェイクニュースが世界を駆け巡り、どうにもならない現在である。
・・・・
仮に、新型の二次電池が出来たりしてEVの新型が出来ても、現在のガソリン車が入れ替わりもっと増えるのは困りものである、もうこれ以上「金儲け資本主義」が世界を混乱させるのは止めにしてもらわなければならない。
・・・
如何にたら、「世界中の人々が、GHG排出の実質ゼロ」(化石燃料使用ゼロ・地球全緑化)の必要性を納得できて、そのために必要な「腑に落ちる思想・哲学」の形成をどうするかが最大の課題であるはず。
全くこの「気候危機」に言及がないだけでなく、ご本人の哲学の片鱗すら見えない。
全く残念です。
・・・・
「実業界の偉人(昔の渋沢)」達には、金儲け資本主義の中を泳いできた達人には、自分の金儲け以外には興味がないので、「気候危機」などどこ吹く風であり、そんなことはできない相談と思います。
誰が本気で、世界中の人たちを、危機から救うのでしょうか?
・・・
では、草々
2021-12-31
森下克介
今年(2021年)の最後の意見表明であり、「社会と共に考える」と言うことで、「有料会員限定」の「無料閲覧権の最後」を使ってしまった。
・・・
ページを開けてみて、ちょっと残念な気がしたので、ブログに出してみました。
「副題が「コロナと世界」だということ」であっても、社会的な重要課題、であり、世界的な最重要課題であるはずの、「人類生存の危機(気候危機)」が全く話題になっていない。
・・・
日本の政治、メディア、でも全くまともに取り上げられていないのが「気候危機」である。
全く不思議で仕方がない、若者が騒ぐ対象でしかないのか、「グレタさんが騒ぐ」だけの話題性しかないのか、不思議で仕方がない。
・・・
今年最後の「知の巨人」の発言がすごく心に響いた・・・。
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---ーー社会と共に考える大学に 藤井輝夫・東大学長ーーーー
コロナと世界 針路を聞く(5)
2021年12月31日 ;日経、
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
長引く新型コロナウイルス禍で日本の活力が失われつつある中、人材育成と研究を担う大学は日本再興の鍵を握る。
デジタル化が進み、価値観が大きく変容する時代に大学が果たすべき役割は何か。
東京大学の藤井輝夫学長に聞いた。
・・・・
コロナ禍の2年で教育の形は大きく変わった。
オンライン対応を迫られたことで、多くの教育者がデジタルの利点を認識した。
時間と空間の束縛がなくなり、世界各地のオピニオンリーダーが一堂に会し、学生や一般の人を交えて議論することも可能になった。
対面授業は今後も重要だが、動画コンテンツなどを活用しながら、学びの可能性を広げたい。
・・・
研究を取り巻く環境も変容している。
コロナという人類共通の脅威に直面したことで、多様な背景を持つ専門家が一つの問題にともに取り組む現象が生まれている。
分野の違う人々が異なる視点で関わる「総合知」の重要性は一層高まる。
大学は「知を生み出す拠点」として社会と共に考えることを求められている。
・・・
将来を担う若い世代への支援の強化も喫緊の課題の一つだ。
社会課題に取り組むためスタートアップやNPOで活動する若者は増えている。
大学は彼らの志を達成する手段や場を提供できるかが問われている。
・・・
東大にはスタートアップへ投資する子会社「東京大学協創プラットフォーム開発」(東大IPC)などがある。
昨年12月時点で東大関連スタートアップは約400社あるが2030年までに700社に増やす目標だ。
大学が企業などと一緒に若者を支援し、生み出された利益で次の世代を後押しする。
資金の循環を起こすことが大事だ。
・・・
各地の経済界と若者を橋渡しすることも大学の役目だ。
目標が見つかった時、大学にアクセスすれば手立てが見つかり、仲間と出会えるシステムの構築が日本の活力を取り戻すことにつながる。
・・・
コロナ禍では真偽不明なものも含め、あらゆる情報が瞬時に世界に拡散するようになった。
誰もが発信者になれる今、アカデミアは今まで以上に専門家としての信頼を確立しなければならない。
大学に閉じこもるのではなく学外に出て対話を重ね、信頼を勝ち取る必要がある。
例えばコロナワクチンの作用や効能などは専門家である我々が責任を持って情報発信していくべきだ。
・・・
大学をランキング化する動きの中で、日本の大学の順位の低さが指摘されているが、世界の大学と競争して順位だけ上がればいいということではない。
海外の大学と信頼関係を築き、コロナや気候変動など地球規模の新たな課題に取り組み、深い議論を重ねていけばランキングはおのずと上がっていくだろう。
・・・
日本の研究者は研究成果を論文として完成させてから発表する傾向がある。
世界では成果の公表前から知をオープンにし、見方の異なる人たちが一つの問いに向き合っている。
手の内を明かすのを嫌がる研究者も多いが、今後はグローバルな対話を重ね知を生み出すプロセスが重要になる。
(聞き手は嶋崎雄太)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUE22DFK0S1A221C2000000/?unlock=1
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東大関連の「スタートアップ」を話題にしている。
今の社会の最大の間違いである「金儲け資本主義」の中で泳ぎ回る仕組みの小さな企業をどれだけ作ればいいのか、彼らの成長した「GAFAM」はもういらないのです、「タックスヘイブン」を泳ぎ回り、グローバル化の時代に、ビリオネアが生まれ、「大金(高額な資産)」を好きなように使っている、一方で世界中の莫大な電力を消費している、フェイクニュースが世界を駆け巡り、どうにもならない現在である。
・・・・
仮に、新型の二次電池が出来たりしてEVの新型が出来ても、現在のガソリン車が入れ替わりもっと増えるのは困りものである、もうこれ以上「金儲け資本主義」が世界を混乱させるのは止めにしてもらわなければならない。
・・・
如何にたら、「世界中の人々が、GHG排出の実質ゼロ」(化石燃料使用ゼロ・地球全緑化)の必要性を納得できて、そのために必要な「腑に落ちる思想・哲学」の形成をどうするかが最大の課題であるはず。
全くこの「気候危機」に言及がないだけでなく、ご本人の哲学の片鱗すら見えない。
全く残念です。
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「実業界の偉人(昔の渋沢)」達には、金儲け資本主義の中を泳いできた達人には、自分の金儲け以外には興味がないので、「気候危機」などどこ吹く風であり、そんなことはできない相談と思います。
誰が本気で、世界中の人たちを、危機から救うのでしょうか?
・・・
では、草々
2021-12-31
森下克介
Posted by もりかつ at 09:14│Comments(0)