2021年12月26日
「コモンズの統治」から考えられること
前略
地球全体は一つのコモンズです。
「気候危機」に関しては「GHG排出(と吸収)が、人間生活での「羊が食べる草(と糞)」です。
誰もが、このコモンズ議論を考えているはずですが、「コモンズの悲劇」という言葉だけに拘ってしまっているのでしょう。
・・・・
そんな中で、「国家資本主義」や「古代宗教の神様」に拘っていたら尚更のことです。
+++++++++++++++++++++++++++++++++++++
ーーー「共有地の悲劇」コモンズの悲劇の解決策は「コモンズの統治」で対策すること。ーーー
分かりやすい説明を書いた【コミュニティ維持のベストプラクティス】
2019年4月4日 ;ヨッタさん、
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
オープンアクセスの地で利己的な行動により資源が枯渇し、結果としてみんなが不利益を被ると言われている「コモンズの悲劇(共有地の悲劇)」
・・・
この記事は、3つある悲劇の解決策から、ノーベル賞を取った対策方法「コモンズの統治(Governing the Commons)」について分かりやすく伝えたいと思い書きました。
・・・
まず、悲劇を生まないようにする基本的な対策は「管理する」です。
管理方法としては次の3つがあります。
・・・
政府が管理する
私有化して管理する
自分たちで管理する(コモンズの統治)
3つの管理方法がある中で、最も現実的に自分たちで悲劇対策できる方法が以下に紹介するコモンズの統治です。
・・・
>>おおまかな説明の流れ
人は利己的です。コミュニティは一部の人によって維持が困難になります(共有地の悲劇)
しかし一定のデザイン設計下においては、人は集団の利益を優先するようになります(コモンズの統治)
・・・
Commons : 誰の所有にも属さない放牧地(⇒ 共有地※ローカルなコモンズとグローバルなコモンズの2方向の解釈で話が分かれる)
・・・・・・・・
共有地のままで管理するのが最も効果的だとして3つ目の考え方が示されました。それが、2009年ノーベル経済学賞に選ばれた「コモンズの統治」です。
・・・・・・・
>>>共有地の維持に不可欠な8つの設計原理
まずコモンズの統治を発表したノーベル賞受賞者オストロムと共同研究者は、共有地を維持するのに不可欠と思われる8つの設計原理を世界中の膨大なデータから見出しました。
・・・
>>>その設計原理
共有地の維持に不可欠な設計原理
共有地を使用できる者と、できない者との明確な境界(組合員と非組合員)
組合員が使用できる量の規則と、使用するために負担する量の規則
共同で民主的に規則を決定し、規則は経年に伴う修正の保証が必要
監視役を組合から選出する
規則を守らない者への段階的な罰則
トラブルに低コストかつ迅速に利用できる調停システムの組み入れ
組合のルールを政府が容認する(大事)
・・・・
>>>オストロムは人の可能性を見出した
書かれている設計原理は、共有地に関する事例を1000年の期間で網羅し調査した結果で、さらに日本などを含めた世界中で同じ原理が見られた上に、外界と接触せず孤立したコミュニティでも類似の管理モデルがいくつも存在していました。
・・・
それはつまり人間の普遍的な原理による働きが結びついているのでは?と考えられ、そこから実験を経て導き出された行動結果が次の2つ
・・・・
>>人は、互いのコミュニケーションなく単独かつ匿名で決断を下さなければならない場合は、資源を過剰利用する
>>公然でコミュニケーションできる場合、資源の過剰利用は劇的に減る
「ルールを破り得られる大きな利益」 < 「お互いが小さな罰則をもとにコミュニケーションで監視しあう事」の結果です。
・・・
後にも先にも、必ず話し合いのもとでモデル設計に活かしましょう!きっとコミュニティ維持の大きな助けになります。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
https://bvb-arigato.com/steps-for-tragedy-of-commons/
+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
COP26までは、それぞれの国家単位で、目標値を決め、それぞれの責任で結果を出すことにしています。
しかし、参加国の政府は「そんなことを言ったって、「コモンズの悲劇」にしかならないんだ、トヨタも「金儲け資本主義」なんだから、「パリ協定」はうまくはいかないに決まっている」と思い込んでいるとしか思えないのが、「浅知恵を付けた人間」の行動のようです。
・・・・
この「コモンズの統治」は、「「ローカル・コモンズ」でしか成り立たない」と制限をかているようです。
しかし、「宇宙を視野にそこにFEM(有限要素法)を考えれば、「地球全体もローカルコモンズの一つ」でしかないのではないのでしょう。
今やっているCOP26もそれです。
やるっきゃないのです。
・・・
「人は自分のために行動する、それが社会に良い」、という議論の言い方を逆にして「社会に良いことは、人は皆のために行動することである」という議論が存在するはずである。(間違った、国家単位の全体主義を連想するのは間違いです。)
・・・
もうすでに、途上国とか先進国とか言っている時ではないのです。目的地は、「産業革命以前の社会をいかに実現するか」であるわけです、「化石燃料使用ゼロ」「地球全緑化」ですから、領土を拡張したり、戦車を創ったり、戦争を考えたりする暇はないのです、一人一人がそのためにどうするか自分事として考えるのです、デモをして政治家を非難している場合ではないのです。
・・・
兎に角、この「気候危機」に対する世界中の行動のスローガンを創らなければいけない、そうしなければ間に合わない、もう始まっているのを知りながら、「金儲け資本主義」を押している偉そうな人は「馬鹿」である。
・・・
では、草々
2021-12-26
森下克介
地球全体は一つのコモンズです。
「気候危機」に関しては「GHG排出(と吸収)が、人間生活での「羊が食べる草(と糞)」です。
誰もが、このコモンズ議論を考えているはずですが、「コモンズの悲劇」という言葉だけに拘ってしまっているのでしょう。
・・・・
そんな中で、「国家資本主義」や「古代宗教の神様」に拘っていたら尚更のことです。
+++++++++++++++++++++++++++++++++++++
ーーー「共有地の悲劇」コモンズの悲劇の解決策は「コモンズの統治」で対策すること。ーーー
分かりやすい説明を書いた【コミュニティ維持のベストプラクティス】
2019年4月4日 ;ヨッタさん、
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
オープンアクセスの地で利己的な行動により資源が枯渇し、結果としてみんなが不利益を被ると言われている「コモンズの悲劇(共有地の悲劇)」
・・・
この記事は、3つある悲劇の解決策から、ノーベル賞を取った対策方法「コモンズの統治(Governing the Commons)」について分かりやすく伝えたいと思い書きました。
・・・
まず、悲劇を生まないようにする基本的な対策は「管理する」です。
管理方法としては次の3つがあります。
・・・
政府が管理する
私有化して管理する
自分たちで管理する(コモンズの統治)
3つの管理方法がある中で、最も現実的に自分たちで悲劇対策できる方法が以下に紹介するコモンズの統治です。
・・・
>>おおまかな説明の流れ
人は利己的です。コミュニティは一部の人によって維持が困難になります(共有地の悲劇)
しかし一定のデザイン設計下においては、人は集団の利益を優先するようになります(コモンズの統治)
・・・
Commons : 誰の所有にも属さない放牧地(⇒ 共有地※ローカルなコモンズとグローバルなコモンズの2方向の解釈で話が分かれる)
・・・・・・・・
共有地のままで管理するのが最も効果的だとして3つ目の考え方が示されました。それが、2009年ノーベル経済学賞に選ばれた「コモンズの統治」です。
・・・・・・・
>>>共有地の維持に不可欠な8つの設計原理
まずコモンズの統治を発表したノーベル賞受賞者オストロムと共同研究者は、共有地を維持するのに不可欠と思われる8つの設計原理を世界中の膨大なデータから見出しました。
・・・
>>>その設計原理
共有地の維持に不可欠な設計原理
共有地を使用できる者と、できない者との明確な境界(組合員と非組合員)
組合員が使用できる量の規則と、使用するために負担する量の規則
共同で民主的に規則を決定し、規則は経年に伴う修正の保証が必要
監視役を組合から選出する
規則を守らない者への段階的な罰則
トラブルに低コストかつ迅速に利用できる調停システムの組み入れ
組合のルールを政府が容認する(大事)
・・・・
>>>オストロムは人の可能性を見出した
書かれている設計原理は、共有地に関する事例を1000年の期間で網羅し調査した結果で、さらに日本などを含めた世界中で同じ原理が見られた上に、外界と接触せず孤立したコミュニティでも類似の管理モデルがいくつも存在していました。
・・・
それはつまり人間の普遍的な原理による働きが結びついているのでは?と考えられ、そこから実験を経て導き出された行動結果が次の2つ
・・・・
>>人は、互いのコミュニケーションなく単独かつ匿名で決断を下さなければならない場合は、資源を過剰利用する
>>公然でコミュニケーションできる場合、資源の過剰利用は劇的に減る
「ルールを破り得られる大きな利益」 < 「お互いが小さな罰則をもとにコミュニケーションで監視しあう事」の結果です。
・・・
後にも先にも、必ず話し合いのもとでモデル設計に活かしましょう!きっとコミュニティ維持の大きな助けになります。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
https://bvb-arigato.com/steps-for-tragedy-of-commons/
+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
COP26までは、それぞれの国家単位で、目標値を決め、それぞれの責任で結果を出すことにしています。
しかし、参加国の政府は「そんなことを言ったって、「コモンズの悲劇」にしかならないんだ、トヨタも「金儲け資本主義」なんだから、「パリ協定」はうまくはいかないに決まっている」と思い込んでいるとしか思えないのが、「浅知恵を付けた人間」の行動のようです。
・・・・
この「コモンズの統治」は、「「ローカル・コモンズ」でしか成り立たない」と制限をかているようです。
しかし、「宇宙を視野にそこにFEM(有限要素法)を考えれば、「地球全体もローカルコモンズの一つ」でしかないのではないのでしょう。
今やっているCOP26もそれです。
やるっきゃないのです。
・・・
「人は自分のために行動する、それが社会に良い」、という議論の言い方を逆にして「社会に良いことは、人は皆のために行動することである」という議論が存在するはずである。(間違った、国家単位の全体主義を連想するのは間違いです。)
・・・
もうすでに、途上国とか先進国とか言っている時ではないのです。目的地は、「産業革命以前の社会をいかに実現するか」であるわけです、「化石燃料使用ゼロ」「地球全緑化」ですから、領土を拡張したり、戦車を創ったり、戦争を考えたりする暇はないのです、一人一人がそのためにどうするか自分事として考えるのです、デモをして政治家を非難している場合ではないのです。
・・・
兎に角、この「気候危機」に対する世界中の行動のスローガンを創らなければいけない、そうしなければ間に合わない、もう始まっているのを知りながら、「金儲け資本主義」を押している偉そうな人は「馬鹿」である。
・・・
では、草々
2021-12-26
森下克介
Posted by もりかつ at 10:21│Comments(0)