2021年12月17日
「ホットハウス・アース」のトリガーが引かれた!!
前略
北極海の話題です。
単にセンセーショナルな話題として取り上げている様に思われそうですが、ちょっと恐ろしい感じです。
・・・
グリーンランドに雨が降る?とは、南極と同じで降った雪が凍って氷河になるということですが、それが「雨」から氷河になるとはおかしい、これからは南極大陸に雨が降る感じでしょうか?
異常さは大変なことでしょう。
・・・
アラスカの川にビーバーダムが沢山出来た、というのもおかしい感じです。
氷結している川に動物が活動している、それもダムを作るのは難しいはず、今まで凍っていたところがダムを作れるようになった、それもおかしいことです。
・・・
北極圏の氷床が縮小しているという話題と共通する現象のようです。
++++++++++++++++++++++++++++++++++++
ーーーー北極の成績表が示した「地球のエアコン」の危機ーーーーー
Rain at Greenland Summit Station, Beaver in the Arctic Area Cause for Alarm
2021年12月16日;ゾーエ・ストロズースキ、ニューズウイーク、
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
>>><グリーンランドの山頂で雨が降り、アラスカの川がビーバーのダムだらけに>
米海洋大気局(NOAA)が先週発表した2021年版「北極レポートカード」で、北極圏のエコシステムが危機的な状況にあることが明らかになった。
2021年版レポートカードは2020年10月〜2021年9月に12カ国の研究チームが発表した査読付きの論文データを過去の記録と比較してまとめたもの。観測年度末の2021年夏には、グリーンランドの氷床にある気象観測所「サミットステーション」で、降雪ではなく初めての降雨が観測された。
・・・・
サミットステーションはグリーンランド中心部の標高3000メートルを超える山頂近くに位置し、気温が氷点下を上回ることは稀だ。
雪は降るにしても、雨が降るのは観測史上初めてのこと。
気象学者は地球温暖化の進行を示す「危険信号」と受け止めている。
・・・・
2021観測年度に記録された北極圏の最高気温は観測史上7番目の高さにとどまった。
だが年度初めの2020年10月〜12月にはこの地域の気温は平年より高めで推移し、「史上最も暖かい北極圏の秋」となった。
・・・・
>>>ビーバーのダムで永久凍土が融解
NOAA傘下の雪氷データセンターの研究員で、レポートカードの作成に加わったトゥワイラ・ムーンによれば、グリーンランドの変則的な気象パターンは、北極圏全体の状況を示す指標となる。
「観測史上最高の気温が記録されたら、温暖化の影響だと騒ぐが、そうでなければ大丈夫だと多くの人が思っている。
これは大きな勘違いだ」と、ムーンは言う。
・・・・
「今年7月段階で、グリーンランドの氷床の状態はどうかと聞かれたら、私は『全く問題なし』と答えただろう。
意外にも、その頃までは平年の夏と変わらない状態が続いていたからだ。
ところが7月末から8月にかけて、極端な融解が進み、次々と新記録が樹立され、ついにはグリーンランドの最も高い山頂で雨が降るという前代未聞の異変が起きた」
・・・
ムーンによると、ビーバーの異常繁殖も心配のタネだ。
温暖化のためビーバーが生息地をどんどん北に広げているのだ。
アラスカ州西部の川ではビーバーが作ったダムが20年前の2倍に当たる1200も見つかっている。
北極圏の人々の生活を支える「既存のエコシステムが大きく変わりつつある。
いや、もっと言えば、音をたてて崩れつつある」と、ムーンは警告する。
・・・
北極レポートカードは、12月13日から開催されている米地球物理学連合の秋季大会で発表された。
この席でNOAAのリック・スピンラッド主任研究員は、2021年版にデータを寄せた12カ国の111人の研究者を前にこう述べた。
「いま北極圏で進行中の長期的な気象の変化は一貫しており、警戒すべき、否定できない現象だ」
・・・
世界のてっぺんを覆っていた壮大な雪と氷の世界が失われつつある。
これは、気候変動の進行を示す最も象徴的な指標の1つだ」と、スピンラッドは語った。
「北極は地球のエアコンのようなもの。その空調機能に、何十億もの人々の生活が支えられている。
残された時間は限られている。このままでは膨大なコストがかかり、多くの死者が出る、取り返しのつかない事態になるだろう」
・・・
北極圏では地球の他の地域よりも2〜3倍も速く温暖化が進んでいる。
北極海の海氷の融解が進めば、さまざまな問題が生じる。
氷の下に眠る膨大な石油天然ガス、鉱物資源を狙って、周辺の国々が競って開発に乗り出し、国家間の軋轢も高まるだろう。
一方で、この地域に暮らす人々は、永久凍土の融解によるインフラの劣化に加え、伝統的な狩猟や漁業が脅かされるなど、厳しい状況に直面することになる。
・・・・
>>>シベリアで38℃の猛暑
海氷が解けて儲かるのはエネルギー産業や海運業だけで、「代々この地域に暮らしてきた人たちは、潤うどころか、祖先の地に住み続けることもできなくなる」と、ベーリング海に面したアラスカ州の町ウナラクリートの気候変動担当の地域コーディネーター、コーリー・エリクソンは訴える。
・・・
今年9月に北極海の海氷面積は観測年度の最小を記録したが、観測史上では12番目の小ささにとどまった。
しかし1年以上解けずに漂う分厚い氷は減っていて、夏の終わりには、1985年の観測開始以来、2番目に少なくなった。
解けやすい薄い氷が増えているのは危険な兆候だ。
・・・
「ベーリング海の氷が減っているのを見て、沿岸部の住民は不安に駆られている」と、エリクソンは言う。「エコシステムが崩壊しつつある。この海域での氷の減少が最大の懸念材料ではないか」
・・・
折しもNOAAのレポートカード発表の直後、世界気象機関が注目すべき発表を行った。
2020年6月にロシアの都市ベルホヤンスクで記録された気温が北極圏の観測史上最高記録であることを公式に認めたのだ。
極寒のシベリアで記録されたその気温はなんと38℃。
この数字には驚きを通り越して、もはや笑うしかないと、ムーンは言う。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2021/12/post-97678_1.php
++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
「北極圏は地球温暖化の影響を一番受けやすい」と言われている。
「まだ始まったばかりなので、大した心配はいらない」、と感じるかもしれませんが、これは「すでに始まった未来」とでもいうことでしょう。
これを元に戻せればいいのですが、この状態は「ホットハウスアース」の連続的な現象が始まってしまった!ということであれば、戻れないと云いうことになる。
・・・
「地球全緑化」すなわち「地球を石炭紀」に戻す位の力が働いたらいいのかもしれません。
勿論「化石燃料使用ゼロ」は大至急進めなければならないでしょう。
・・・
世の中の「金儲け資本主義」はグリーンという言葉と一緒に大型の地球破壊工作を進めています、例えば「グリーン核融合」なんて言って地球を削り、大型の構造物を作って、本当にうまく行くはずのない計画で、国家プロジェクトから金を儲けている、まだ何年も工事が続く間は金が入る。
飛行機がだめなら「グリーン高速鉄道」とか言って、大型工事を始めている。
ガソリン車から「グリーンEV車」へ、大規模な給電システムを世界中に作って、EVで置き換えるガソリン車の廃棄処分の大型施設を作る。
勿論、太陽光パネルや大型の風力基地を地上と海洋に「グリーン電力基地」とか言って将来の大型廃棄物を作っている。
みんな「金儲け資本主義」の手の内です。
・・・
政治もそれによって財政を動かして、仕事をしているつもり・・・。
政治はもう、「何もしない」ことが政治であるという価値基準に変わらなければならないのです。
やることは「河川流域圏地域共同体自治州」をいかに作って、いかにGHG排出ゼロ(余分なことはしない)を実現するかである。
・・・
では、草々
2021-12-17
森下克介
北極海の話題です。
単にセンセーショナルな話題として取り上げている様に思われそうですが、ちょっと恐ろしい感じです。
・・・
グリーンランドに雨が降る?とは、南極と同じで降った雪が凍って氷河になるということですが、それが「雨」から氷河になるとはおかしい、これからは南極大陸に雨が降る感じでしょうか?
異常さは大変なことでしょう。
・・・
アラスカの川にビーバーダムが沢山出来た、というのもおかしい感じです。
氷結している川に動物が活動している、それもダムを作るのは難しいはず、今まで凍っていたところがダムを作れるようになった、それもおかしいことです。
・・・
北極圏の氷床が縮小しているという話題と共通する現象のようです。
++++++++++++++++++++++++++++++++++++
ーーーー北極の成績表が示した「地球のエアコン」の危機ーーーーー
Rain at Greenland Summit Station, Beaver in the Arctic Area Cause for Alarm
2021年12月16日;ゾーエ・ストロズースキ、ニューズウイーク、
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>>><グリーンランドの山頂で雨が降り、アラスカの川がビーバーのダムだらけに>
米海洋大気局(NOAA)が先週発表した2021年版「北極レポートカード」で、北極圏のエコシステムが危機的な状況にあることが明らかになった。
2021年版レポートカードは2020年10月〜2021年9月に12カ国の研究チームが発表した査読付きの論文データを過去の記録と比較してまとめたもの。観測年度末の2021年夏には、グリーンランドの氷床にある気象観測所「サミットステーション」で、降雪ではなく初めての降雨が観測された。
・・・・
サミットステーションはグリーンランド中心部の標高3000メートルを超える山頂近くに位置し、気温が氷点下を上回ることは稀だ。
雪は降るにしても、雨が降るのは観測史上初めてのこと。
気象学者は地球温暖化の進行を示す「危険信号」と受け止めている。
・・・・
2021観測年度に記録された北極圏の最高気温は観測史上7番目の高さにとどまった。
だが年度初めの2020年10月〜12月にはこの地域の気温は平年より高めで推移し、「史上最も暖かい北極圏の秋」となった。
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>>>ビーバーのダムで永久凍土が融解
NOAA傘下の雪氷データセンターの研究員で、レポートカードの作成に加わったトゥワイラ・ムーンによれば、グリーンランドの変則的な気象パターンは、北極圏全体の状況を示す指標となる。
「観測史上最高の気温が記録されたら、温暖化の影響だと騒ぐが、そうでなければ大丈夫だと多くの人が思っている。
これは大きな勘違いだ」と、ムーンは言う。
・・・・
「今年7月段階で、グリーンランドの氷床の状態はどうかと聞かれたら、私は『全く問題なし』と答えただろう。
意外にも、その頃までは平年の夏と変わらない状態が続いていたからだ。
ところが7月末から8月にかけて、極端な融解が進み、次々と新記録が樹立され、ついにはグリーンランドの最も高い山頂で雨が降るという前代未聞の異変が起きた」
・・・
ムーンによると、ビーバーの異常繁殖も心配のタネだ。
温暖化のためビーバーが生息地をどんどん北に広げているのだ。
アラスカ州西部の川ではビーバーが作ったダムが20年前の2倍に当たる1200も見つかっている。
北極圏の人々の生活を支える「既存のエコシステムが大きく変わりつつある。
いや、もっと言えば、音をたてて崩れつつある」と、ムーンは警告する。
・・・
北極レポートカードは、12月13日から開催されている米地球物理学連合の秋季大会で発表された。
この席でNOAAのリック・スピンラッド主任研究員は、2021年版にデータを寄せた12カ国の111人の研究者を前にこう述べた。
「いま北極圏で進行中の長期的な気象の変化は一貫しており、警戒すべき、否定できない現象だ」
・・・
世界のてっぺんを覆っていた壮大な雪と氷の世界が失われつつある。
これは、気候変動の進行を示す最も象徴的な指標の1つだ」と、スピンラッドは語った。
「北極は地球のエアコンのようなもの。その空調機能に、何十億もの人々の生活が支えられている。
残された時間は限られている。このままでは膨大なコストがかかり、多くの死者が出る、取り返しのつかない事態になるだろう」
・・・
北極圏では地球の他の地域よりも2〜3倍も速く温暖化が進んでいる。
北極海の海氷の融解が進めば、さまざまな問題が生じる。
氷の下に眠る膨大な石油天然ガス、鉱物資源を狙って、周辺の国々が競って開発に乗り出し、国家間の軋轢も高まるだろう。
一方で、この地域に暮らす人々は、永久凍土の融解によるインフラの劣化に加え、伝統的な狩猟や漁業が脅かされるなど、厳しい状況に直面することになる。
・・・・
>>>シベリアで38℃の猛暑
海氷が解けて儲かるのはエネルギー産業や海運業だけで、「代々この地域に暮らしてきた人たちは、潤うどころか、祖先の地に住み続けることもできなくなる」と、ベーリング海に面したアラスカ州の町ウナラクリートの気候変動担当の地域コーディネーター、コーリー・エリクソンは訴える。
・・・
今年9月に北極海の海氷面積は観測年度の最小を記録したが、観測史上では12番目の小ささにとどまった。
しかし1年以上解けずに漂う分厚い氷は減っていて、夏の終わりには、1985年の観測開始以来、2番目に少なくなった。
解けやすい薄い氷が増えているのは危険な兆候だ。
・・・
「ベーリング海の氷が減っているのを見て、沿岸部の住民は不安に駆られている」と、エリクソンは言う。「エコシステムが崩壊しつつある。この海域での氷の減少が最大の懸念材料ではないか」
・・・
折しもNOAAのレポートカード発表の直後、世界気象機関が注目すべき発表を行った。
2020年6月にロシアの都市ベルホヤンスクで記録された気温が北極圏の観測史上最高記録であることを公式に認めたのだ。
極寒のシベリアで記録されたその気温はなんと38℃。
この数字には驚きを通り越して、もはや笑うしかないと、ムーンは言う。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2021/12/post-97678_1.php
++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
「北極圏は地球温暖化の影響を一番受けやすい」と言われている。
「まだ始まったばかりなので、大した心配はいらない」、と感じるかもしれませんが、これは「すでに始まった未来」とでもいうことでしょう。
これを元に戻せればいいのですが、この状態は「ホットハウスアース」の連続的な現象が始まってしまった!ということであれば、戻れないと云いうことになる。
・・・
「地球全緑化」すなわち「地球を石炭紀」に戻す位の力が働いたらいいのかもしれません。
勿論「化石燃料使用ゼロ」は大至急進めなければならないでしょう。
・・・
世の中の「金儲け資本主義」はグリーンという言葉と一緒に大型の地球破壊工作を進めています、例えば「グリーン核融合」なんて言って地球を削り、大型の構造物を作って、本当にうまく行くはずのない計画で、国家プロジェクトから金を儲けている、まだ何年も工事が続く間は金が入る。
飛行機がだめなら「グリーン高速鉄道」とか言って、大型工事を始めている。
ガソリン車から「グリーンEV車」へ、大規模な給電システムを世界中に作って、EVで置き換えるガソリン車の廃棄処分の大型施設を作る。
勿論、太陽光パネルや大型の風力基地を地上と海洋に「グリーン電力基地」とか言って将来の大型廃棄物を作っている。
みんな「金儲け資本主義」の手の内です。
・・・
政治もそれによって財政を動かして、仕事をしているつもり・・・。
政治はもう、「何もしない」ことが政治であるという価値基準に変わらなければならないのです。
やることは「河川流域圏地域共同体自治州」をいかに作って、いかにGHG排出ゼロ(余分なことはしない)を実現するかである。
・・・
では、草々
2021-12-17
森下克介
Posted by もりかつ at 07:29│Comments(0)