2021年11月28日
「地球のミニ氷期」の話題ですが
前略
昨日の学長先生の、「温暖化否定発言」を確認の意味で検索した。
・・・・
ありました。
但し、2019年の報道です。
こんかいのCOP26は、2021年です、当然の議論の一つになったはずです。
++++++++++++++++++++++++++++++++++++
ーーーー地球は2030年からミニ氷河期に入るのか?ーーーー
2019.6.26;;堀田 佳男、日経
・・・・・・・・
>>>30年頃から地球はミニ氷河期に突入する――。
英ウェールズで2015年7月9日に開かれた王立天文学会で英国の研究者が驚くべき発表をした。
今後15年ほどで太陽の活動が60%も減衰するというのだ。
英テレグラフ紙を含めたメディアは「ミニ氷河期に突入」というタイトルで記事を打った。
・・・
氷河期と言えば、一般的には地球が長期間にわたって氷に閉ざされるイメージがある。
海や運河が氷床に被われて、人間や動物の生活に大きな支障をきたす印象がある。
・・・
研究発表をしたのは英ノーザンブリアン大学のヴァレンティナ・ジャルコヴァ教授。
太陽の内部にある磁場の変化によってミニ氷河期が訪れる可能性を示唆した。
・・・
同教授によれば、太陽内に2つの異なる磁気波があることを発見。
2波は周波数が異なるが、両波ともに11年周期で変化するという。
ジャルコヴァ教授は両波を基に太陽活動の動きを探る新しいモデルを確立した。精度は97%だという。
・・・
これまで太陽の活動を探るには、黒点の数を調査する方法が一般的だった。
黒点周辺で爆発現象が多く起こるため、黒点が多いと太陽の活動は活発になる。
・・・
天文学者の間では、1755年に始まる太陽活動を第1太陽周期とする黒点調査が一般的だ。
現在は第25太陽周期に入っているとされる。
ただ周期の長さは10年から12年でばらつきがあり、変動を的確に説明するには多少の無理があったとされる
・・・
>>>英テムズ川が再び完全に凍結する?
ジャルコヴァ教授は新モデルを使い、2030年に始まる第26太陽周期で、太陽の活動が著しく低下することを予測。
記者会見で次のように説明した。
「第26太陽周期で、2つの磁気波はまるで鏡に映されたように相殺しあい、(地球は)『マウンダー極小期』のような状況になると推測できる」。
・・・
「マウンダー極小期」は1645年から1715年まで続いたミニ氷河期で、黒点の数が著しく減少したことで知られる。
地球では寒冷化が進んだ。黒点を研究した天文学者エドワード・マウンダーにちなんで「マウンダー極小期」と呼ばれている。
・・・
この時期は、英テムズ川が完全に凍結したことでも知られる。
米ニューヨーク市ではニューヨーク湾が凍って自由の女神やスタッテン島まで歩いていけた。
またアイスランドは周囲が海氷に閉ざされたため、貿易や漁業に大きな被害がでた。
飢饉に見舞われて人口がほぼ半分になったとの記録さえある。
・・・
こうした話を耳にすると、ミニ氷河期が日本に訪れた時のインパクトも計り知れない気がしてくる。
・・・
>>>ミニ氷河期の到来を断言はできない
ジャルコヴァ教授はメディアの報道に驚きを隠さない。
世界中のメディアが「ミニ氷河期が来る」といったトーンで報道したことに戸惑い、後日、「気候変動には言及していません」と述べた。
・・・
ただ「(気候に)変化があるという予測にはたぶん同意しなくてはいけないでしょう」とも述べており、教授の発言には矛盾を感じないでもない。
学者として研究内容を数値で示すことはできても、15年後に地球規模で寒冷化現象が起こるかどうかは断言しづらいということだろう。
・・・
>>>ジャルコヴァ教授の論文とは反対の説もあり
氷河期が到来する要因はいくつもあると言われる。
原生代後期の氷河期は大気中の二酸化炭素の減少で始まり、増加で終わったようだ。
また大陸の移動によって海流に変化が生まれたことも要因の1つとされる。
さらにヒマラヤ山脈の隆起が大気の環流を変化させ寒冷化を進めたとも考えられている。
・・・
今回、注目されているミニ氷河期は二酸化炭素の増減や大陸移動より、太陽の変動によって起きるという報告がある。
・・・
ミニ氷河期が本当にくるのかどうかは不確かなところだ。
米ワシントンポスト紙は14日、ジャルコヴァ教授の論文は査読されていないと指摘した。
査読は、同じ分野の専門家から評価やチェックを受けるシステムで、学術論文を学会誌などに掲載する時には必ず経るプロセスである。
・・・
さらに「IFLサイエンス」という科学誌は「ミニ氷河期は15年後にはたぶん来ない」というタイトルの記事を、ジャルコヴァ教授の論文が発表された直後に掲載した。
寒冷化を心配するよりも、二酸化炭素の増加がもたらす温暖化の方が深刻であるとの論点だ。
・・・
>>>果たしてミニ氷河期は来るのか?
2030年になった時、「ミニ氷河期が本当に来た」ということになるのか、それとも「ハズレでした」ということになるかはわからない。
実は同じような予測が2009年にも出ていた。
だが「ミニ氷河期」は訪れなかった。
・・・
2009年の騒ぎは、ベルギーにある太陽黒点データセンターの予測が基礎になっていた。
黒点の多さを示す相対数が2008年の2.9から、2009年4月には1.2に減少した。
過去100年を眺めると、最低だった1913年の1.4によりも低い値で、ミニ氷河期がすぐにも到来すると噂された。
・・・
朝日新聞も2009年6月、「弱る太陽 活動200年ぶりの低水準」というタイトルの記事を掲載。
「このままだとミニ氷河期に入る可能性がある」という研究者の予測を載せた。
だがミニ氷河期は来なかったどころか、一般市民の脳裏からもすぐに消えた。
・・・
今後15年が経ち、テムズ川が再び凍結したりニューヨーク湾が凍りついたりする事態になるかどうかは、現段階では「誰にもわからない」というのが正確なところだろう。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
https://business.nikkei.com/atcl/seminar/19/00059/062500060/
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このほかに地球が氷河期になるというテーマの報道がいくつもあります。
この記事同様に、その確からしさの点では、最後に疑問視の部分があります。
・・・
太陽黒点の動きは地球の気候に大きな影響を与えるといわれています。
実際にはどの程度までの現象かは、今後の報道を見なければわからないでしょう。
・・・
しかし、その期間の持続性がどのくらいか、その期間が過ぎたときに地球のCO2が減ってくれていればいいのですが、さらに増えてしまっていたら、それはものすごい温室効果を発揮することになるのではないでしょうか・・・。
・・・
判らないことが多い中で、GHGは地球温度を上げ、更に「ホットハウス・アース」現象に繋がった場合には、取り返しがつかないと云う事でしょう。
簡単にGHG排出ゼロへの重要な努力をやめり分け絵にはいかない、と言うことでしょう。
・・・
では、草々
2021-11-28
森下克介
昨日の学長先生の、「温暖化否定発言」を確認の意味で検索した。
・・・・
ありました。
但し、2019年の報道です。
こんかいのCOP26は、2021年です、当然の議論の一つになったはずです。
++++++++++++++++++++++++++++++++++++
ーーーー地球は2030年からミニ氷河期に入るのか?ーーーー
2019.6.26;;堀田 佳男、日経
・・・・・・・・
>>>30年頃から地球はミニ氷河期に突入する――。
英ウェールズで2015年7月9日に開かれた王立天文学会で英国の研究者が驚くべき発表をした。
今後15年ほどで太陽の活動が60%も減衰するというのだ。
英テレグラフ紙を含めたメディアは「ミニ氷河期に突入」というタイトルで記事を打った。
・・・
氷河期と言えば、一般的には地球が長期間にわたって氷に閉ざされるイメージがある。
海や運河が氷床に被われて、人間や動物の生活に大きな支障をきたす印象がある。
・・・
研究発表をしたのは英ノーザンブリアン大学のヴァレンティナ・ジャルコヴァ教授。
太陽の内部にある磁場の変化によってミニ氷河期が訪れる可能性を示唆した。
・・・
同教授によれば、太陽内に2つの異なる磁気波があることを発見。
2波は周波数が異なるが、両波ともに11年周期で変化するという。
ジャルコヴァ教授は両波を基に太陽活動の動きを探る新しいモデルを確立した。精度は97%だという。
・・・
これまで太陽の活動を探るには、黒点の数を調査する方法が一般的だった。
黒点周辺で爆発現象が多く起こるため、黒点が多いと太陽の活動は活発になる。
・・・
天文学者の間では、1755年に始まる太陽活動を第1太陽周期とする黒点調査が一般的だ。
現在は第25太陽周期に入っているとされる。
ただ周期の長さは10年から12年でばらつきがあり、変動を的確に説明するには多少の無理があったとされる
・・・
>>>英テムズ川が再び完全に凍結する?
ジャルコヴァ教授は新モデルを使い、2030年に始まる第26太陽周期で、太陽の活動が著しく低下することを予測。
記者会見で次のように説明した。
「第26太陽周期で、2つの磁気波はまるで鏡に映されたように相殺しあい、(地球は)『マウンダー極小期』のような状況になると推測できる」。
・・・
「マウンダー極小期」は1645年から1715年まで続いたミニ氷河期で、黒点の数が著しく減少したことで知られる。
地球では寒冷化が進んだ。黒点を研究した天文学者エドワード・マウンダーにちなんで「マウンダー極小期」と呼ばれている。
・・・
この時期は、英テムズ川が完全に凍結したことでも知られる。
米ニューヨーク市ではニューヨーク湾が凍って自由の女神やスタッテン島まで歩いていけた。
またアイスランドは周囲が海氷に閉ざされたため、貿易や漁業に大きな被害がでた。
飢饉に見舞われて人口がほぼ半分になったとの記録さえある。
・・・
こうした話を耳にすると、ミニ氷河期が日本に訪れた時のインパクトも計り知れない気がしてくる。
・・・
>>>ミニ氷河期の到来を断言はできない
ジャルコヴァ教授はメディアの報道に驚きを隠さない。
世界中のメディアが「ミニ氷河期が来る」といったトーンで報道したことに戸惑い、後日、「気候変動には言及していません」と述べた。
・・・
ただ「(気候に)変化があるという予測にはたぶん同意しなくてはいけないでしょう」とも述べており、教授の発言には矛盾を感じないでもない。
学者として研究内容を数値で示すことはできても、15年後に地球規模で寒冷化現象が起こるかどうかは断言しづらいということだろう。
・・・
>>>ジャルコヴァ教授の論文とは反対の説もあり
氷河期が到来する要因はいくつもあると言われる。
原生代後期の氷河期は大気中の二酸化炭素の減少で始まり、増加で終わったようだ。
また大陸の移動によって海流に変化が生まれたことも要因の1つとされる。
さらにヒマラヤ山脈の隆起が大気の環流を変化させ寒冷化を進めたとも考えられている。
・・・
今回、注目されているミニ氷河期は二酸化炭素の増減や大陸移動より、太陽の変動によって起きるという報告がある。
・・・
ミニ氷河期が本当にくるのかどうかは不確かなところだ。
米ワシントンポスト紙は14日、ジャルコヴァ教授の論文は査読されていないと指摘した。
査読は、同じ分野の専門家から評価やチェックを受けるシステムで、学術論文を学会誌などに掲載する時には必ず経るプロセスである。
・・・
さらに「IFLサイエンス」という科学誌は「ミニ氷河期は15年後にはたぶん来ない」というタイトルの記事を、ジャルコヴァ教授の論文が発表された直後に掲載した。
寒冷化を心配するよりも、二酸化炭素の増加がもたらす温暖化の方が深刻であるとの論点だ。
・・・
>>>果たしてミニ氷河期は来るのか?
2030年になった時、「ミニ氷河期が本当に来た」ということになるのか、それとも「ハズレでした」ということになるかはわからない。
実は同じような予測が2009年にも出ていた。
だが「ミニ氷河期」は訪れなかった。
・・・
2009年の騒ぎは、ベルギーにある太陽黒点データセンターの予測が基礎になっていた。
黒点の多さを示す相対数が2008年の2.9から、2009年4月には1.2に減少した。
過去100年を眺めると、最低だった1913年の1.4によりも低い値で、ミニ氷河期がすぐにも到来すると噂された。
・・・
朝日新聞も2009年6月、「弱る太陽 活動200年ぶりの低水準」というタイトルの記事を掲載。
「このままだとミニ氷河期に入る可能性がある」という研究者の予測を載せた。
だがミニ氷河期は来なかったどころか、一般市民の脳裏からもすぐに消えた。
・・・
今後15年が経ち、テムズ川が再び凍結したりニューヨーク湾が凍りついたりする事態になるかどうかは、現段階では「誰にもわからない」というのが正確なところだろう。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
https://business.nikkei.com/atcl/seminar/19/00059/062500060/
++++++++++++++++++++++++++++++++++++
このほかに地球が氷河期になるというテーマの報道がいくつもあります。
この記事同様に、その確からしさの点では、最後に疑問視の部分があります。
・・・
太陽黒点の動きは地球の気候に大きな影響を与えるといわれています。
実際にはどの程度までの現象かは、今後の報道を見なければわからないでしょう。
・・・
しかし、その期間の持続性がどのくらいか、その期間が過ぎたときに地球のCO2が減ってくれていればいいのですが、さらに増えてしまっていたら、それはものすごい温室効果を発揮することになるのではないでしょうか・・・。
・・・
判らないことが多い中で、GHGは地球温度を上げ、更に「ホットハウス・アース」現象に繋がった場合には、取り返しがつかないと云う事でしょう。
簡単にGHG排出ゼロへの重要な努力をやめり分け絵にはいかない、と言うことでしょう。
・・・
では、草々
2021-11-28
森下克介
Posted by もりかつ at 11:45│Comments(0)