2021年08月28日

日本には「脱炭素」がどう映っているのか

前略
「パラ選手村で、自動運転車が北園選手にケガ。」
のニュースに接したばかりのところである。
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「脱炭素」への「モビィテーとエネルギー」の話題、日本の経産官僚などのプロジェクトの成果ということ。注目せざるを得ない。

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ーーーーー脱炭素に4つの突破口 日本モビリティー産業の針路ーーーー
          2021年8月27日 ;日経、
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モビリティー産業の大変革についてグローバルな視点でリポートしている有志組織「シリコンバレーD-Lab」プロジェクト。そのメンバーが、「モビリティー×エネルギー」の分野融合でイノベーションを強化する4つの具体的アプローチを解説する。
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「欧米、特に欧州を中心に盛り上がる脱炭素の潮流は本物なのか」。
これが、シリコンバレーD-Labがエネルギー産業を調査し始めた際の最初の疑問だった。
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>>欧米各国が「脱炭素」を急ぐ理由
そもそも、なぜ欧米各国は脱炭素をこれほどまでに提唱するのだろうか。
その強い政治的なメッセージの裏側には、それぞれ自国利益追求の背景が見え隠れする。
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>>投資拡大で脱炭素は不可逆な流れに
地球温暖化対策の重要性はかねてより言及されており、再生可能エネルギーや燃料電池などの技術開発も何十年も行われてきた。政治的なかけ声や政策投資が行われても、サステナブルなビジネスをつくり上げることは難しく、脱炭素のビジネスは政府の補助がなければ成り立たないともいわれてきた。
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>>モビリティーとエネルギーの融合、4つの視点
脱炭素の潮流で各企業は既存ビジネスを抱えながら、それぞれの視点でイノベーションを模索している。
その鍵は、デジタル化にある。デジタル化の進展によって、産業ごとの最適化を考えるだけでなく、「モビリティー×エネルギー」といった産業横断的な最適化まで視野に入れる必要が出てきている。
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>>「脱炭素」はリスクか、チャンスか
脱炭素ブームはいずれ落ち着く、何とか当面の追加負担を飲み込んで様子を見ながら今のビジネスを維持しよう、と考える方もいるだろう。守りを固めてうまくいくビジネスもある。だが、いつまでも受け身の対応だけだと、気が付けば日本の産業界にとって不利な条件のビジネスを迫られるなどというリスクも払拭できない。
大事なことは、脱炭素の潮流をチャンスと捉えられるかどうかだ。
EV化や再エネ化を単体で捉えるのではなく、発電から個人の生活までがデジタルでつながる将来像を描きながらの異業種格闘戦が始まっている。これはリスクであると同時にチャンスである。
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欧米の潮流を理解して企業がチャレンジを続け、さらに日本企業の強みを生かせる土俵をつくり上げることができれば、チャンスは自然と舞い込んでくるだろう。
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https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC0535Y0V00C21A8000000/?n_cid=NMAIL007_20210827_Y&unlock=1
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どうも読んでいるうちに、「最重要課題」の「脱炭素」が脇に置き去りの感じである。
最後には、「脱炭素はリスクかチャンスか」というタイトルは、いただけない・・。
「リスクならどうするのでしょうか??」、止めるのでしょうか、脱炭素こそやらなければならない最重要課題と言っているはずなのに・・・。
「チャンスならどうするのでしょうか??」金儲けのためなら何でも飛付いて金儲けにするのでしょうか?
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まさに「自動運転車の事故」がその帰結の一つでしょう。
「北園選手は横断歩道を渡っていた」ということです。
更に、豊田社長は「パラリンピックという特殊環境の中で、目が見えない方がおられる、不自由な方がいる、そこまでの環境に対応できなかった」と述べました。
トヨタ社長は「特殊な環境で、目の見えない方、不自由な方、その環境に対応できなかった」と言い訳しているのはまるで筋違いでしょう。
自動運転の基本は、自動車が完全な運転をするから、運転手がいなくても事故は絶対に起きない、というものではないのでしょうか?
少々とぼけが過ぎる発言でしょう、これからも話題になるでしょう。
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ーー事故のニュース記事を添付します。ーー

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ーーーパラ柔道 北薗選手 選手村で自動運転車と接触しけが 試合欠場ーーー
        2021年8月27日;NHK,
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東京パラリンピック柔道の日本代表の北薗新光選手が26日、選手村で自動運転の車と接触し、けがをしていたことが分かりました。
北薗選手は体調不良を理由に28日の試合を欠場することになりました。
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https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210827/k10013227351000.html
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日本の「金儲け資本主義」も高熱に浮かされてしまっているとしか言えないとも・・・。
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まず、「脱炭素」を、「チャンス・リスク」で評価しようとしている。
自動運転車が、「パラリンピックの選手村で、横断歩道を歩いていた人にけがをさせる」という情報は、日本中が頭を冷やして出直す必要性を如実に示しているのではないかと思います。
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では、草々
2021-8-28
森下克介



Posted by もりかつ at 06:49│Comments(0)
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