2021年05月29日

サウジで「イスラム教」の変化が始まった

前略
イスラム教の国が変わるとは?
結構厳しい宗教国家と言われていた、サウジが変わるということです。

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ーーーーサウジアラビアでイスラム教の在り方が大きく変化...日本人が見過ごす実態ーーーーー
     2021年05月27日;;飯山陽、
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>><近年、世界で最も大きく変化している国、サウジで起きていることを知らねば中東の正しい理解はできない>
サウジアラビアはここ数年、世界の中でも最も大きな変化を遂げた国の1つだ。
今から5年前、当時副皇太子だったムハンマド・ビン・サルマン(MBS)は、石油依存を低減させる形に経済を改革し、活力あふれる穏健なイスラム教国を目指すとして「ビジョン2030」を発表した。
非石油分野のGDP比率が2016年の55%から20年には59%に上昇したのに加え、持ち家比率が47%から60%に増加するなど、一定の成果を上げている。
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中東全体への影響という点で重要なのは、サウジにおけるイスラム教の在り方が大きく変わったことだ。
サウジはかねてより不寛容で過激なワッハーブ派を信奉する原理主義国家と揶揄されてきたが、MBSは18年4月、米誌アトランティックとのインタビューで「ワッハーブ派などというものは存在しない」と述べ、それはサウジの評判を落とすための中傷であると批判した。
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今年4月にサウジで放送された「ビジョン2030」5周年を記念する長尺のインタビューでも、MBSは改めてサウジはワッハーブ派ではないと主張し、サウジの憲法は『コーラン』であり、その解釈は特定の法学派や法学者に従っていないと述べた。
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サウジの実質的な権力者とされるMBSはまだ35歳だ。そしてサウジ自体も人口の65%以上が30歳以下という非常に「若い国」である。原理主義国家という思い込みにとらわれず、変化する実態を注視することが肝要だ。

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https://www.newsweekjapan.jp/iiyama/2021/05/post-18.php
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イスラム教は、古代の分散して暮らしていた部族の為のもの。
最近も「ワイルドライフ」で多くみられる、動物の暮らしの様子を連想する。
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猿の仲間では、明らかに自分たちの「縄張り」を維持することが最大の課題であり、もう一つは群れの中の融和をはかりながら他の群れとの縄張り争いを勝ち抜く(ジハード)ことこそ、その猿の群れの生存の基本であるということがわかる。
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イスラム教は、発祥当時の、ホモサピエンスの群れが、砂漠のような地で、群れを維持するための掟として、ムハンマドが啓示を受けたということと考えても、だれも異論はないと思います。
その後、現在まで、西欧とは違った、人口密度の低い状態で、古代の状態が続いてきたが、最近の西欧化が多くの変化を起こしている。
石油資源がお金になり、部族を養い支配する道具になっていた。
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西欧での、カソリックの「免罪符」に象徴される、宗教の劣化というよりもその本性が表に出てきたので、プロテスタントが出てきた。
イギリスのピューリタンも同じ、「聖書」そのもの以外は、間違いであると。
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ある種の原理主義的な感じもしますが、ここでも「コーラン」が憲法であるという主張は丁度、宗教改革の変化と似ている。
ただしそれが、国の最高権威者が言い出したというのは違っています。
しかし、変化してしまった宗教の実態を、取り戻すことには変わりがないとすれば、「旧約聖書」を基本とする宗教としての共通点が現在のプロ手スタントと近いものを共有できると、良いのではないかと期待します。
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それにしても、古代の宗教の原典を「信仰」の対象にするのは、現代の科学的知識・知恵の時代には、「ハリーポッター」と同列に考えるというハラリ氏の言い分が通用するようになると良いと思います。
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サウジのこれからに期待します。
では、草々
2021-5-29
森下克介



Posted by もりかつ at 08:46│Comments(0)
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