2021年05月27日
「江戸時代」の「日本列島の荒廃」を知る
前略
手元に
「水から見た日本文明史と世界の水問題」(公益財団法人・リバーフロント研究所)2013年2月、
があります。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
目に留まったのは、江戸時代は、
「12頁 」「日本列島の荒廃」 というタイトルの記述です。
・・・
江戸末期、広重が描いた東海道五十三次の山には、鬱蒼と押した木々の緑はなく、荒々しい岩肌を露にしていた。
この広重の描写は、誇張して表現したものではなかった。
事実、日本列島の山々は、見るも無残な禿げ山になっていた。
船で神戸港に入ってきた外国人たちは、六甲の山々の全面がはげ山となっている光景に息をのんだ。
それは神戸だけではなかった。九州から四国、近畿、中部、北陸、東北と日本列島いたるところの山々で、森林は伐採され、山の斜面は崩壊し、土砂がとめどなく崩れ落ちていた。
明治に入って、オランダから土木技術者」たちが市水の指導のために来日した。
彼らが指揮したことは、まず山の土砂流出を止めることでだった。そのためには、砂防ダムを建設し、斜面に崩壊防止の工事を行うことを最優先とした。
それほど、日本列島から森林は失われ、山々は荒れに有れていたのだ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
特のこの部分で、目が点になってしまった。
・・
日本の過去の遷都もエネルギーとしての森林を伐採しつくして、新天地を求めての遷都だった、ということは事実の様です。
・・・
古代文明が森林を伐採しつくして滅んでしまった、と他人事のように思っていたのは「灯台下暗し」であった。
・・・・
+++
さて、現代から将来に向けて考える時、
「化石燃料使用ゼロ」というのは簡単であるが、その代わりのエネルギーをどこから得ることが出来るか?????
・・
植物の有機物は、空気中のCO2を吸収して育ったのだから、「炭素中立」とか言って、いくらでも使ってよい。
そんな議論が幅を利かしているが、さてさて、「現在と同じか、さらに豊かな社会」で、大量生産・大量消費・大量廃棄の世界が耐えるほどの森林資源があるものでしょうか????
・・・
やはり、私たちは「河川流域圏中心の自治州で自給自足・地産地消の暮らし」、それも、「昨日と同じ今日を感謝し、今日と同じ明日を願う」そういう倹しい生活しかないというのが本当でしょう。
そんなに思えることばかりです。
・・・
この本には、まだまだ止まって考える箇所が沢山あります。
では、草々
2021-5-27
森下克介
手元に
「水から見た日本文明史と世界の水問題」(公益財団法人・リバーフロント研究所)2013年2月、
があります。
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目に留まったのは、江戸時代は、
「12頁 」「日本列島の荒廃」 というタイトルの記述です。
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江戸末期、広重が描いた東海道五十三次の山には、鬱蒼と押した木々の緑はなく、荒々しい岩肌を露にしていた。
この広重の描写は、誇張して表現したものではなかった。
事実、日本列島の山々は、見るも無残な禿げ山になっていた。
船で神戸港に入ってきた外国人たちは、六甲の山々の全面がはげ山となっている光景に息をのんだ。
それは神戸だけではなかった。九州から四国、近畿、中部、北陸、東北と日本列島いたるところの山々で、森林は伐採され、山の斜面は崩壊し、土砂がとめどなく崩れ落ちていた。
明治に入って、オランダから土木技術者」たちが市水の指導のために来日した。
彼らが指揮したことは、まず山の土砂流出を止めることでだった。そのためには、砂防ダムを建設し、斜面に崩壊防止の工事を行うことを最優先とした。
それほど、日本列島から森林は失われ、山々は荒れに有れていたのだ。
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特のこの部分で、目が点になってしまった。
・・
日本の過去の遷都もエネルギーとしての森林を伐採しつくして、新天地を求めての遷都だった、ということは事実の様です。
・・・
古代文明が森林を伐採しつくして滅んでしまった、と他人事のように思っていたのは「灯台下暗し」であった。
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さて、現代から将来に向けて考える時、
「化石燃料使用ゼロ」というのは簡単であるが、その代わりのエネルギーをどこから得ることが出来るか?????
・・
植物の有機物は、空気中のCO2を吸収して育ったのだから、「炭素中立」とか言って、いくらでも使ってよい。
そんな議論が幅を利かしているが、さてさて、「現在と同じか、さらに豊かな社会」で、大量生産・大量消費・大量廃棄の世界が耐えるほどの森林資源があるものでしょうか????
・・・
やはり、私たちは「河川流域圏中心の自治州で自給自足・地産地消の暮らし」、それも、「昨日と同じ今日を感謝し、今日と同じ明日を願う」そういう倹しい生活しかないというのが本当でしょう。
そんなに思えることばかりです。
・・・
この本には、まだまだ止まって考える箇所が沢山あります。
では、草々
2021-5-27
森下克介
Posted by もりかつ at 17:11│Comments(0)