2021年03月30日

「気候危機」と「都市沈没」の話題です

前略
地球温暖化が海水面を上げる話題です。
そう言う私も、何故か眉を触りたくなる感じがする。
どうしてなのか?今までも多くの話題がありながら、どこもそのための行動をとっているとは思えないのです。
海岸に防潮堤とか、街の移転とか、話題が無いのです。
あれば、生活基盤の下水道の混乱から始まって地下を走る電力網や通信網もダメ、地下を走る鉄道や道路もダメになるから、大移転工事を計画して、はじめなければならないはず。

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2021年3月30日
今そこにある危機「海面上昇」水没相次ぐ世界のウォーターフロント;ベストセラーで読むアメリカ
森川聡一
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■今回の一冊■The Water Will Come著者 Jeff Goodell出版社 Little Brown and Company;「The Water Will Come」
 地球の温暖化による海面上昇の影響で、世界には水没の危機に瀕している都市がたくさんある。フロリダ半島のマイアミ、イタリアのベニス、ナイジェリアの旧首都ラゴスなどなど、水没の脅威が迫る現場を歩いてきたジャーナリストの手になる警告の書だ。遠い未来の問題と思いがちな気候変動が「今そこにある危機」だ、と実感させられるノンフィクションである。
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>>本書が訴えたいことは次の一節に明らかだ。
「この本でわたしは、本当の話をみなさんに伝えたい。
わたしたちが今つくりあげつつある未来が、自分たちや子供、孫の世代にとってどんな姿になるのかを話したい。
その話というのは次のように始まっている。
気温が上がり、北極や南極の数々の巨大な氷床が溶け、海面が上昇しつつある。
これは根拠のない思い込みではないし、一部の変わった科学者たちがとなえる仮説でもない。
ましてや、中国が生み出したデマでもない。
海面上昇は現代においては避けて通れない事実のひとつであり、重力と同じように逃れられない現実なのだ」
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>>南極大陸の氷がすべて溶けると地球の海面は61メートルも上昇する
 世界各地のウォーターフロント都市に押し寄せつつある水の源は、南極大陸とグリーンランドだ、と解説する。
特に、南極大陸はグリーンランドの7倍の広さで、より多くの氷がある。もし、南極大陸の氷がすべて溶けると地球の海面は61メートルも上昇する。グリーンランドの氷がすべて溶けると海面は7メートル上がる。
以前は砕氷船がなければ通れなかった北極海の航路では今や、夏場には豪華クルーズ客船が普通に航行している。
本書は次のようにも予想している。
「2040年までには、北極圏では夏場の海には氷が全くなり、北極点でウインドサーフィンができるようになるだろう」
「フロリダの人口の3分の2は海辺に住んでおり、そのほとんどの家や道路、オフィスビル、コンドミニアム、送電線、上水道、下水管は、嵐の際の高潮や潮位上昇に対しもろい。
今後数年のうちに進む海面上昇に備えるためには、こうしたインフラのかなりの部分は建設しなおすか撤去しなければならない。
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「『いや、心配はしていない。20年か30年たてば、だれかが解決策をみつけると思っている。
マイアミにとって大変なことなら、ニューヨークだってボストンだって同じだし、そうだとしたら、みんなはどこに住めばいいんだ?』そして一瞬、躊躇しながらもこうつけくわえた。
『おまけに、そのころには、自分は死んでるし、関係ないね』」
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 アメリカが核実験を繰り返したマーシャル諸島の現状などもとりあげ、本書が提示する不都合な真実は多岐にわたる。
先進国がこれまで排出してきた温暖化ガスの量に応じて、さまざまなコストを負担して新興国を支援すべきだという議論も紹介する。
その際に、ある団体が試算した、1850年から2011年までの間に、世界で発生した二酸化炭素の総量に占める各国・地域のシェアは興味深い。アメリカが27%と首位で、イギリスを含むEUが25%、中国が11%、ロシアが8%、そして日本が4%だという。

 本書では最後に、あたりまえだが、化石燃料を燃やすのをやめ、沿岸部から高地への移住を呼びかけている。海面上昇は日本にとっても他人事ではないはずだ。
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https://admin.eshizuoka.jp/admin/entry
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そうえば、オランダの話題があったようですが、その後あまり聞きません。

地球温暖化による問題を、2040年に持ってきているのはなぜか?
世界中が自分の問題として考えないから、明日の話題にしなければいけないということかもしれない。
「中国が、台湾進攻を数年後」と言う話題の方が面白いので、メディアが食いつく。そんな風に見ることも出来そうに思えてしまう。

なぜか、今度は課題が大きすぎるから、人は目を背けるのでしょうか。何をすれば良いのか見当がつかないので、話題にしようがない。
兎に角面倒なことは避けてきた毎日。
政治的な判断も必要でしょう。
こんな話題を出しても票にならない、、だから話題にすらならない。
情けない話です。

最近の中国共産党のセリフ「国民より国家が重要だ」式の視点で考えれば、「大都市を内陸へ移動させる」とか「海岸の都市を避難準備都市として、水没時の危険性を排除するために、空中都市にして置く決定をする、そんなことが一気にできそうである。
そこで、金儲けの話が出てきてGDPは一気に増大して景気が良くなる。

新型コロナウイルスの退治や、ワクチン開発の話題が、まさに「ビッグ・ブラザー」社会が良いのではないかとメディアで話題になっている。
アメリカのバイデン大統領が「民主主義」を説いても、インパクトがない。

「新形インフルエンザで死ぬ人がいるよりも、個人個人が監視されていても良い、悪いことをしているわけではないんだから」式の話がまことしやかに話されているのは恐怖である。
此処に「国民よりも国家が重要だ」と言われて、何かのきっかけで、牢屋に入れられてしまうのは御免です。

この議論と「気候危機」の議論を一緒にしながら、「民主主義」の世界は個人個人が責任を持たないといけない、効率が悪い分だけ大変なんだと。
そうでなく「ビッグブラザーの言いなりになって居るとしたら、悪いことをしていないということ自体が理由で刑務所入りになるかもしれない、又周辺国と紛争を起こして徴兵で戦地に行かされて他人を殺し自分も殺されるまで戦わされることになる。
何人かの感染者を防ぐためにという口実で、とんでもないことが行われるのは、ご免です、これこそ奴隷です。

色々ありますが、
「気候危機」に対しての「民主主義」のあり様をキチンと理解した上で、「自分たちが責任を持って行動したくない」なら、「ビッグ・ブラザー」の言う通りでいいと言われても、みんなが迷惑を受けます、「いい加減な人生を送る人は、自分勝手であるだけでなく皆を不幸にします」。

では、草々
2021-3-30
森下克介



Posted by もりかつ at 08:59│Comments(0)
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「気候危機」と「都市沈没」の話題です
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