2021年01月25日
「(大)企業のマーケティング」はもう無いでしょう
前略
日本の大企業が騒いでいる。
マーケティングでは、特に現在の市場条件という場所をいつもと同じと考えたらいけない。
まず、海が荒れてきた、台風が来ている、地下の断層が動いてとんでもないことになっている、いやいや氷山に接触してしまった、等々をキチンと吟味して、石炭でスクリュウをまわしていたが、煙突の煙が駄目だ、船体が古いので重たい、とかいろいろ考えなければならない。
本当の問題は、既に財政大赤字の国ではインフレを期待してもダメ、新型コロナウイルスのパンデミックで市場という構成要素の国民は動けない、「雇用」という金儲け資本主義の中心が駄目で、貨幣が駄目になってきている。
世界では「アフターコロナ」は元通りにはならないとも言っている。
そんな時に「雇用者」が「被雇用者」にどんな檄文を発したら良いか?
++++++++++++++++++++++++++++++++++++
ーーーーー佐治会長が異例の「檄文」 サントリーに忍び寄る停滞感 ーーーー
中村直文 、2021/1/25 日経、
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
サントリーホールディングス(HD)の国内アルコール事業に元気がない。2020年は新型コロナウイルスの感染拡大に伴う外食向けの不振でビール販売量は前年比11%減と低調。家庭向けが大半の得意のチューハイが思うように伸びなかった。しかも近年は目立ったヒットもなく、他社の後追い的な商品戦略が目立つ。しびれを切らしたのか、20年末には佐治信忠会長が異例の檄文(げきぶん)を社員にメールで送付。社内には緊張感が走っている。
・・・・・・
佐治会長は定期的に社内メールを送るが、20年末の内容はオブラートに包みながらも厳しい内容だった。「昨日のマケ・プランはよく考えられていたが、その上で来年(21年)はコロナ禍の中、いやコロナ禍だからこそ、サントリービール事業のステージを変えるチャンスだという気持ちが強くあります。勘と言っても良いでしょう。…常識の壁を破り、ステージを変えるチャンスや!如何(いかが)?」
「今年は大変厳しい業績になります。しかしこの『ストレス』を2年続けて味わうわけには絶対にいきません。…来年は私たちにとって、『やり返す』『やり返さねばならない』1年なのです」
・・・・・
まるでテレビドラマ「半沢直樹」に出てくるような言い回しだ。佐治氏は会長となってからは国内外の業務執行を新浪剛史社長や鳥井信宏副社長に任せてきた。そんな佐治会長がいつも気にするのは巨大化したサントリーHDが官僚化し、大企業病に陥ることだ。
サントリーHDではこうした反省を踏まえて、1月1日にグループ戦略・改革本部を設置した。トップについたのは将来の総帥最有力候補である鳥井副社長だ。「昔気質の古いサントリーと海外事業などを進める新しいサントリーがある。両方のバランスが大事」と話す。要するに巨大グローバル企業になったサントリーは堅実さが強まり、やんちゃな気風も取り戻す必要があるということだ。
・・・・・・・
かつては創業一族が陣頭に立ち、顧客や市場を起点としたマーケティング経営だったサントリー。今は全体バランスを重視している。過去の成功体験が強いと、意思決定の早い創業一族経営でも後れを取る。新たな価値を提示できない企業に成長はない。
・・・・・・
https://www.nikkei.com/news/print-article/?R_FLG=0&bf=0&ng=DGXZQOGH198HQ0Z10C21A1000000
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今までと同じ檄文では、何が起きても仕方がない。
もう、「2050年までにGHG排出ゼロ」の社会に、「大企業という組織」の入る隙間はないのではないか?
そう考えてみなければいけないのでしょう。
自分の工場だけでのGHG排出をゼロにできたとしても、その他の分野ではそうはいかないでしょう。
簡単に言えば、原料製造部門、輸送部門、出荷部門、販売ルート部門、スーパーマーケット、アルミ缶の回収、電気炉でのアルミ缶再生、士社長の通勤や従業員(被雇用者)の通勤、従業員の家庭生活、もう全てがGHG排出源ですからそっれをゼロにはできないでしょう。
言ってみれば、事業をやって金儲けする「金儲け資本主義」は存在しえないのでしょう。
やはり、新型コロナウイルスで事業者が困っているんだから、「法的には禁止されている赤字国債」を出してでもやりくりしなければならないという政府に負んぶにだっこでいつまで生き延びれると考えているのでしょう。
雇用を創るためと大見えを張っても、その道は人類破滅の道でしょう。
皆さんには、見えていても、見えないふりをしているのでしょう、それが本当に見えないのであれば、既に従業員を雇用する正当性はありません。舎ヴょうさんたちの皆さんの総ての財産を従業員の皆さんに支払って止めた方が良いでしょう。
混乱気味ですが、言いたいことは、既に始まっている現象が見えなければならない、そしてキチンと発言して行動するということです。
では、草々
2021-1-25
森下克介
日本の大企業が騒いでいる。
マーケティングでは、特に現在の市場条件という場所をいつもと同じと考えたらいけない。
まず、海が荒れてきた、台風が来ている、地下の断層が動いてとんでもないことになっている、いやいや氷山に接触してしまった、等々をキチンと吟味して、石炭でスクリュウをまわしていたが、煙突の煙が駄目だ、船体が古いので重たい、とかいろいろ考えなければならない。
本当の問題は、既に財政大赤字の国ではインフレを期待してもダメ、新型コロナウイルスのパンデミックで市場という構成要素の国民は動けない、「雇用」という金儲け資本主義の中心が駄目で、貨幣が駄目になってきている。
世界では「アフターコロナ」は元通りにはならないとも言っている。
そんな時に「雇用者」が「被雇用者」にどんな檄文を発したら良いか?
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ーーーーー佐治会長が異例の「檄文」 サントリーに忍び寄る停滞感 ーーーー
中村直文 、2021/1/25 日経、
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
サントリーホールディングス(HD)の国内アルコール事業に元気がない。2020年は新型コロナウイルスの感染拡大に伴う外食向けの不振でビール販売量は前年比11%減と低調。家庭向けが大半の得意のチューハイが思うように伸びなかった。しかも近年は目立ったヒットもなく、他社の後追い的な商品戦略が目立つ。しびれを切らしたのか、20年末には佐治信忠会長が異例の檄文(げきぶん)を社員にメールで送付。社内には緊張感が走っている。
・・・・・・
佐治会長は定期的に社内メールを送るが、20年末の内容はオブラートに包みながらも厳しい内容だった。「昨日のマケ・プランはよく考えられていたが、その上で来年(21年)はコロナ禍の中、いやコロナ禍だからこそ、サントリービール事業のステージを変えるチャンスだという気持ちが強くあります。勘と言っても良いでしょう。…常識の壁を破り、ステージを変えるチャンスや!如何(いかが)?」
「今年は大変厳しい業績になります。しかしこの『ストレス』を2年続けて味わうわけには絶対にいきません。…来年は私たちにとって、『やり返す』『やり返さねばならない』1年なのです」
・・・・・
まるでテレビドラマ「半沢直樹」に出てくるような言い回しだ。佐治氏は会長となってからは国内外の業務執行を新浪剛史社長や鳥井信宏副社長に任せてきた。そんな佐治会長がいつも気にするのは巨大化したサントリーHDが官僚化し、大企業病に陥ることだ。
サントリーHDではこうした反省を踏まえて、1月1日にグループ戦略・改革本部を設置した。トップについたのは将来の総帥最有力候補である鳥井副社長だ。「昔気質の古いサントリーと海外事業などを進める新しいサントリーがある。両方のバランスが大事」と話す。要するに巨大グローバル企業になったサントリーは堅実さが強まり、やんちゃな気風も取り戻す必要があるということだ。
・・・・・・・
かつては創業一族が陣頭に立ち、顧客や市場を起点としたマーケティング経営だったサントリー。今は全体バランスを重視している。過去の成功体験が強いと、意思決定の早い創業一族経営でも後れを取る。新たな価値を提示できない企業に成長はない。
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https://www.nikkei.com/news/print-article/?R_FLG=0&bf=0&ng=DGXZQOGH198HQ0Z10C21A1000000
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今までと同じ檄文では、何が起きても仕方がない。
もう、「2050年までにGHG排出ゼロ」の社会に、「大企業という組織」の入る隙間はないのではないか?
そう考えてみなければいけないのでしょう。
自分の工場だけでのGHG排出をゼロにできたとしても、その他の分野ではそうはいかないでしょう。
簡単に言えば、原料製造部門、輸送部門、出荷部門、販売ルート部門、スーパーマーケット、アルミ缶の回収、電気炉でのアルミ缶再生、士社長の通勤や従業員(被雇用者)の通勤、従業員の家庭生活、もう全てがGHG排出源ですからそっれをゼロにはできないでしょう。
言ってみれば、事業をやって金儲けする「金儲け資本主義」は存在しえないのでしょう。
やはり、新型コロナウイルスで事業者が困っているんだから、「法的には禁止されている赤字国債」を出してでもやりくりしなければならないという政府に負んぶにだっこでいつまで生き延びれると考えているのでしょう。
雇用を創るためと大見えを張っても、その道は人類破滅の道でしょう。
皆さんには、見えていても、見えないふりをしているのでしょう、それが本当に見えないのであれば、既に従業員を雇用する正当性はありません。舎ヴょうさんたちの皆さんの総ての財産を従業員の皆さんに支払って止めた方が良いでしょう。
混乱気味ですが、言いたいことは、既に始まっている現象が見えなければならない、そしてキチンと発言して行動するということです。
では、草々
2021-1-25
森下克介
Posted by もりかつ at 12:22│Comments(0)